Morus Zeroは超小型衣類乾燥機です。設置工事が不要で、本格的な衣類乾燥機を設置するようなスペースが無い人におすすめです。
しかしネット上では、「思ったよりも乾かない」、「乾くのに時間が掛かる」などの口コミも一部見られました。
よって本記事では、実際に使った上でMorus Zeroのデメリットを調査し、乾かないなどの口コミは本当なのかどうか検証します。
衣類乾燥機はサイズが大きく設置工事が面倒というイメージがありませんか。洗濯物を早く乾燥させたいけど衣類乾燥機を設置するのはスペースも費用もないと考える人へおすすめの衣類乾燥機です。
今回はメーカー様から商品をご提供して頂き、実際に使ってみた感想などを紹介します。
- 家電開発エンジニア
- 家電LIFE 管理人
- 家電ブロガー/5年目
- WEBメディア 監修実績あり
※本記事はメーカー様からサンプルを無償提供して頂き作成した記事です。
Morusとは
Morusとは、2018年3月に設立されたの中国のベンチャー企業です。 創設者のAxe氏は、新幹線のエンジニアやドローンのプロダクトマネージャーにて経験を積んできた中、「洗練されたデザインと高い機能性を兼ね備えたスマート家電を作りたい」という思いからMorusを設立しました。
コンセプトの一つとして「皆様を面倒な家事から解放し、『幸せ』をお届けすること」を使命とし、あったら嬉しい家電を開発する今勢いがあるスマート家電のプロフェッショナル企業です。
クラウドファンディングサイト『Makuake』にて、Morus Zeroの開発プロジェクトが人気を集め、目標金額50万円を大きく上回り、1億5577万円にて終了しました。それだけサポーターの方々の心を掴み、今後を期待したいと思わせる商品を手掛けているということでしょう。
2019年、2020年には2年連続で、アメリカで開催される世界最大級の家電製品の見本市『CES』に参加し、多くの来場者がMorusのブースを訪れたとのことです。まだ日本で開催される展示会などには出典していないですが、近いうちに日本でもMorusのスマート家電が名を馳せることになるかもしれません。
今回は、話題の「超小型衣類乾燥機Morus Zero」について、基本的な仕様やデザイン、実際に使ってみたレビューなどを本音で紹介していきます。
●Twitter:@MorusJapan
●Instagram:morus_japan
超小型衣類乾燥機|Morus Zeroの仕様
Morus Zeroの製品スペックから見ていきます。基本的な性能や主な特徴、外観デザインを紹介します。
製品の基本仕様
Morus Zeroの基本的な製品仕様は以下の通りです。
商品名 | Morus Zero |
本体サイズ | 高さ53cm×幅41cm×奥行49cm |
重量 | 約13kg |
電圧 | 100~120V |
周波数 | 50/60Hz |
消費電力 | 1100W~1200W |
ドア開閉方向 | 左開き |
カラー | ホワイト/ダークグレー |
生産地 | 中国 |
主な特徴
Morus Zeroの主な特徴を紹介します。
設置工事が不要
Morus Zeroでは、設置する際に工事や面倒な作業は何も要りません。設置したい場所に置いたら、あとは電源コードを挿すだけで使うことができます。
本来であれば、衣類乾燥機の設置には洗濯機への取り付け作業や配管工事など自分で行うにはなかなか大変な作業となります。多くの人が衣類乾燥機の設置は業者へ依頼し、設置費用を払い、数時間程度の時間を費やしていることでしょう。
しかし、Morus Zeroはそれらの作業が一切不要であり、自分ひとりで設置から使用するまで完結できます。これは従来までの衣類乾燥機のイメージを大きく変える商品だと思います。設置作業を考えることなく気軽に購入できるのは大きな魅力の一つではないでしょうか。
最速15分で乾燥可能
急ぎで乾かしたい場合にもMorus Zeroを使えば最速15分で乾燥させることが可能です。独自の真空技術(脱水テクノロジー)を採用し、中の空気圧を下げることで衣類に含まれる水分の蒸発速度を上げる仕組みになっています。
更に、高性能なネオジム磁石ブラシレスモーターを使ってポンプを動かすことで、タンブルの方向、速度、加速を正確にコントロールできます。これらによってより速く短い時間で乾燥させることを可能としています。
忙しい朝、着ていかなければいけないシャツが乾いていない時でもたった15分で乾燥できるのは、サラリーマンや一人暮らしの学生などにとって非常に重宝するかと思います。
UV除菌できる
Morus ZeroはUVを使った除菌まで行うことができます。UV除菌コースを選択することで、UVライトと最大65℃もの高温除菌を施します。
菌は衣類が乾くまでの時間が長ければ長いほど繁殖します。更には生乾き臭までしてしまいます。その為、スピーディーに乾かすことが菌を増やさないための重要な施策になります。これに加えてUV除菌や高温による除菌をすることで、除菌力をグンと高めることができます。
洗濯物は外で干した方が日光に当たって清潔だと考える方が多いと思います。しかし、実際のところは屋外は花粉や黄砂、PM2.5などの有害物質が多く浮遊しています。また、梅雨時期や海沿いの地域などでは湿度が高く、乾燥までに時間が掛かることで菌が発生しやすくなります。その為、外に洗濯物を干すことが必ずしも清潔とは言い難いのです。
時と場合にもよりますが、湿度が高い日などは室内でMorus Zeroを使い、除菌しながら乾燥するのも良いのではないでしょうか。
女性でも持てる軽量設計
Morus Zeroの本体重量は約13kgほどで、小柄な女性でも持ち運べる重さになっています。但し、軽量ではあるものの、大きさはそれなりなので持ち方が少し難しいです。
それでも、場所を動かしたい時に自分で移動させることができるのは魅力的です。脱衣場だけでなく、部屋に持ち運んで乾燥させることもできるので、自分の家の好きな場所に設置しましょう。
操作方法が簡単
操作方法が分かりやすくて簡単です。操作部は英語表記なので一見難しそうに見えるのですが、直感でも分かりやすい表示になっています。操作ボタンはコース選択、プラス、マイナス、電源ボタンの4つしかありません。
電源ボタンを押したら、コースを選択して運転を開始するだけです。時間はプラスとマイナスのボタンで調整できます。説明書を見なくても一連の動作が直感的にできてしまいます。
強いていうならば、コース名がそれぞれ英語表記なので、もし意味が分からない場合は説明書を見て内容を確認するくらいです。
PSE認証取得済み
Morus Zeroは製品としての安全性にも手を抜いていません。家電製品としての安全性を保証するPSE認証マーク(電気用品安全法)を取得しています。このマークが付いていれば、日本の法律上でも安全性を認めているということになります。
また、Morus Zeroの量産はFoxconnの工場で行っています。このFoxconnの工場とは、Apple社(アップル)のiPhoneを製造しているほど高い品質を確保しています。iPhoneと同じ工場で衣類乾燥機を製造していると考えると凄いことです。
外観デザイン
次はMorus Zeroのデザインを見ていきます。実はこのMorus Zeroは、デザインについて非常に高い評価を受けています。
レッドドットデザイン賞、iFデザイン賞、台湾のゴールデンピン・デザイン賞と世界的デザイン賞を3つも獲得しています。この中のレッドドットデザイン賞とiFデザイン賞は世界三大デザイン賞のうちの二つなので、世界的にも認められたということが分かります。
カラーはホワイトとダークグレーの2色から選ぶことができます。ホワイトは光沢が少な目のマット調で可愛らしい印象を受けます。ダークグレーは少し大人っぽい雰囲気を感じます。
Morus Zeroの口コミと評判
実際に使用した方のレビューや口コミをまとめてみます。良い口コミと悪い口コミに分けて紹介します。
良い口コミ
- 「乾燥機能が豊富で乾かすものに応じてコースが選べるのが便利」
- 「衣類乾燥機としてはやはりコンパクト。設置場所に困らなかった」
- 「ビショビショに濡れたタオルをMorus Zeroで乾燥させたらフワフワになった」
機能の豊富さに驚いている方は多く、使い勝手を褒める口コミが多かったです。
本体のサイズについても満足されている人が多いようで、比較的狭い脱衣所でもすんなり設置することができたという声が多々見られました。
また、乾燥具合については半数以上の人はしっかり乾燥したという高評価をしていました。仕上がりもフワフワになって気持ちいいというレビューが多いです。
悪い口コミ
- 「思っていたよりも乾くのが遅い」
- 「本体が重くて玄関から運ぶのに大変だった」
- 「音がうるさくて夜にはなかなか使えない」
しっかり乾くと言った良い口コミとは反対に、乾くスピードが遅いという意見も確かに見られます。「15分乾燥させてもまだ濡れていた」といった声も。
ただし、これについては投入する衣類の濡れ具合や量などによっても当然ばらつきます。これについては著者としてもしっかり検証してみます。
重さと運転音については衣類乾燥機なのである程度仕方がないポイントなのかなと思います。
実際にMorus Zeroを使ってみた
Morus Zeroの同梱物と簡単な使い方を紹介しながら使っていきます。
Morus Zeroの同梱物
Morus Zeroに同梱されているパーツは以下になります。(※購入時のセット内容によって異なります。)
- Morus Zero本体
- 靴専用乾燥棚
- 電源コード、プラグ
- 取扱説明書
- クイックスタートガイド
- ドライヤーボール(オプション)
Morus Zeroの他にも上記のものが同梱されています。
ドライヤーボールはオプションになりますが、衣類と一緒に入れて乾燥にかけるだけで乾燥時間が約15%も短縮されるようです。さらに柔軟剤を入れなくてもふんわりと仕上げることができます。1セットで6個入りです。
分かりやすく手順を示したクイックスタートガイドが付属されていますので、早く使いたいという人や取扱説明書は面倒という人には有難いです。
基本的な使い方
Morus Zeroの使い方は簡単なので特に難しいことはありません。
まずはMorus Zeroを使いたい場所に設置しましょう。設置する際はなるべく平らで傾斜の無い場所を選ぶと良いです。また、運転時は音がしますので、騒音が気にならない場所に置くことをおすすめします。
電源コードをコンセントに繋ぎます。コンセントに繋いだら、本体背面にある電源スイッチをONにします。そうしたら、操作部の電源ボタンを3秒ほど長押しすれば電源が入ります。(私の場合は電源ボタンを長押ししなくても入りました。)
電源が入ったら、前面ドアを開けて中に衣類を投入します。ドアは持ち手部分を手前に引張れば開きます。ドアが開いている間は、断続的に電子音が鳴って開いていることを教えてくれます。
あとは自分の好きな運転コースを選択します。操作部の一番左にある矢印ボタンを押して選択します。基本的には『SMART』モードを選択しておけば、自動で衣類を検知し必要な時間だけ乾燥してくれます。
以上の準備が完了したら、電源ボタンを押せば運転が開始します。運転が開始すると、操作部に表示される残り乾燥時間が徐々に減っていきます。
時間表示がゼロになって『ALL DONE』と表示されたら乾燥が完了です。ドアを開けて衣類を取り出して終了です。
Morus Zeroを使ってみて良いと思った点
それでは、実際に私がMorus zeroを使ってみて感じたポイントを紹介します。普段は乾燥機を使わない生活を送っている私ですが、これは良いと思った内容を挙げてみます。
しっかり乾燥できる
Morus Zeroのような小型の衣類乾燥機を使う上で最も心配だったのが乾燥能力です。
結論としては、十分な乾燥能力を保有していると思いました。良い意味で期待を裏切られたといったところです。
まずは試しに洗濯したばかりの濡れたタオル数枚を乾燥させてみました。選んだ乾燥コースはクイックコースで、15分間の乾燥になります。
そして、およそ15分後に『ALL DONE』が表示されて乾燥が終了しました。その結果は、しっかり100%乾燥できていました。ふわふわで肌触りも良く仕上がり、端から端まで湿っている箇所は全くありません。タオルは空気を入れられたのかと言うくらいボリュームが増していて、思わず顔をうずめたくなるほど気持ちがいい状態になりました。
その後も、靴下やTシャツ、バスタオルでコースを変えて乾燥させてみました。結果は言うまでもなく、どれも全て乾燥できていました。試した乾燥コースは、スマートコース、シルクコース、シャツコースです。それぞれ乾燥に掛かる時間は異なりますが、運転が終了したころにはしっかり仕上がっていました。
場所を取らない
自宅で使ってみて思うことは性能や機能だけではありません。電源ボタンを入れる前から、コンパクトなサイズ感に惹きつけられました。
アパートやマンションにお住まいの人なら分かると思いますが、脱衣所のスペースって何か余計なモノを置くような余裕が無い場合が多いです。人ひとりが着替えるのがギリギリくらいの狭さのこともあります。Morus Zeroはそんなスペースでも置けるほどの大きさです。イメージとしては、床に畳半畳分あれば十分設置できてしまいます。
私は最終的に洗面台の横にある小さな物置スペースに設置しました。それ以外にもリビングで使ったり、1畳ほどのサンルームがあるのでそこで使ったりもしました。最終的にどこに設置しておくか迷うほど、様々な場所に置ける大きさです。高さも50cm程度と低いので、床に設置しておいても部屋を圧迫することはありません。邪魔にならないという利点は非常に魅力的に感じました。
デザインが可愛い
私の手元に届いたMorus Zeroのカラーはホワイトでしたが、色もフォルムも可愛らしいです。どこかちょこんと座るペットのような佇まいで、女性受けしやすいデザインだなと感じました。
正面のドア窓は大き過ぎず、本体後方は丸みを帯びたフォルムで居心地の良い雰囲気です。正面側が垂直ではなく傾斜角度が付いているため、床に置いていても使いやすい設計となっています。
それが結果的に突っ張った印象を出さず、部屋に馴染みやすい形になっているのだと思います。
Morus Zeroを使ってみて気になったデメリット
Morus Zeroには魅力的なポイントが多いですが、使用してみた中で少し気になる点もありました。
ここでは気になった点も包み隠さず、デメリットとして紹介させていただきます。
運転音が少し大きい
乾燥している最中の運転音は比較的大きいです。リビングや居間でMorus Zeroを使う場合は、テレビの音などは非常に聴きにくいです。住宅環境にもよりますが、集合住宅で深夜に使用する際は少し注意が必要かもしれません。
ただし、衣類乾燥機ということを考慮すれば相応の音レベルだと思います。脱衣所や洗面所で使用すれば生活している上で気になるほどの音ではありません。個人的にはサンルームで使用するのも良いかと思います。私の住む家はサンルームがリビングに併設されている間取りですが、サンルームで運転させていてもリビングまでは音がほとんど響きません。
設置する場所と使用する時間帯だけ注意すれば大きな問題はありません。
背面から出る熱風が臭い
感じ方によるかと思いますが、乾燥時に背面から排出される熱風が少し臭いです。プラスチックがほんのり焦げたようなニオイがします。その為、狭い部屋を閉め切って使用していると部屋中が変なニオイになります。使用する際は換気扇を回したり、窓を開けるなど換気しながら使用することをおすすめします。
しかしながら、このニオイは使用回数を増すごとに弱まってきたので、最初だけなのかもしれません。
Morus Zeroの購入方法
最後に購入方法について紹介します。Morus Zeroは公式ホームページやAmazonなどで購入できます。
2022年からは日本での正式販売を開始していますので、公式ホームページでチェックしてみてください。
Amazonや楽天市場でも販売されていますが、公式ホームページが最安価格となっているようです。
まとめ:乾かないということは無かった
結果として著者が使用した上では、口コミであった「乾きにくい」というようなことは感じられませんでした。人によって感覚が違うので断言はできませんが、短時間でしっかり乾燥することが可能です。
また、衣類乾燥機というと大型で導入が面倒なイメージがあるという人が多いと思いますが、そのイメージを払拭する魅力的な商品がMorus Zeroです。
普段から衣類乾燥機を使わない人にとっては、あまり必要性を感じ難いのかもしれません。それでも、「洗濯した衣類をとにかく速く乾かしたい」という場面を経験した人がほとんどではないでしょうか。
普段は乾燥機を使わないという人にこそ、ぜひ一度試してもらいたい商品です。洗濯で濡れた衣類が、わずか数十分でカラカラのふわふわに乾燥するという体験を味わって頂ければと思います。
提供元:Morus Innovation