「心と身体の状態を管理できるスマートウォッチが欲しい」と考える人も多いのではないでしょうか。
そんな人にまず知って欲しい高性能スマートウォッチ『Amazfit balance』を紹介します。
「Amazfitって初めて聞いた名前だけど大丈夫?」と懸念を感じる人もいるかもしれません。
Amazfit balanceは、スマートウォッチブランド『amazfit』のフラグシップモデル。amazfit GTR4というモデルの後継機種であり、前作であるGTR4は2023年にVGP賞も受賞して大ヒットしました。その人気スマートウォッチの後継モデルということで発売当初から注目されています。
とは言え、著者自身も実はamazfitシリーズを扱うのは初めて。なので今回は、amazfit初心者だからこそできる、先入観無しの正直レビューをしていきます。実際に使ってみて感動した部分も多かったので、気になる人は最後までチェックしてもらいたいと思います。
今回はレビュー用として製品サンプルを提供して頂きましたが、毎回のごとく忖度無しに正直なレビューで構わないということでしたので、良いこと悪いことをしっかりレビューさせて頂きます。
- 家電開発エンジニア
- 家電LIFE 管理人
- 家電ブロガー/5年目
- WEBメディア 監修実績あり
本記事はメーカー様よりサンプルを提供して頂いて作成しております。
Amazfit Balanceはこんな人におすすめ!
最初に、結論としてAmazfit Balanceがどんな人におすすめなのかをまとめます。
- 健康意識が高く、日々の健康データを管理したい人
- 運動の記録をデータ化したい人
- 体組成で健康状態を内面からチェックしたい人
- 多機能かつ高品質なスマートウォッチを求める人
Amazfit Balanceは、体組成やレディネス機能を筆頭に健康管理や状態チェックに強みを置いたスマートウォッチです。しかし、健康管理面以外にもディスプレイ性能の高さやBluetoothでの通話対応、Alexaとの連携など多機能でハイスペックなウェアラブル端末です。
よって、特に健康や運動管理をしたい訳ではないけど、高機能なスマートウォッチが欲しいという人にも非常に魅力的な製品となっています。ぜひ詳細は以降でチェックしてみてください。
Amazfitとは
Amazfit(アマズフィット)とは、中国のZepp Health Corporationというメーカーが展開しているスマートウェアラブルデバイスブランド。
中国メーカーと聞くと不安を感じる人もいますが、Zepp Health CorporationはNY証券取引所にも上場している信頼性の高い企業です。故に、日本国内でも大手家電量販店やAmazon公式店舗、楽天市場店など約1,200以上の店舗で取扱いがあり購入することが可能です。
ブランド名からも誤解されがちですが、『Amazon』とは全く関係がないので注意が必要です。
Amazfit Balanceの概要
基本スペック
製品名 | Amazfit Balance |
---|---|
サイズ | 46x46x10.6mm(心拍ベース除く) |
重量 | 約35g(バンド除く) |
ディスプレイサイズ | 1.5インチ AMOLED(323ppi、480×480) |
OS | Zepp OS 3.0 |
対応デバイス | Android 7.0 以上、iOS 14.0 以上 |
バッテリー容量 | 475 mAh |
通信方式 | 無線LAN 2.4GHz、Bluetooth 5.0 |
バンドの材質 | リキッドシリコン/ナイロン |
バンド幅 | 22mm |
画面の素材 | AMOLED |
タッチスクリーン | 強化ガラス+アンチグレアガラスベゼル+指紋防止コーティング |
耐久性(防水) | 5ATM |
搭載されているセンサーの種類は多過ぎて詳細は割愛しますが、ざっと以下のようなセンサーであらゆる情報を検知しています。センサーの種類と数はスマートウォッチの性能の高さを示す指標の一つでもあります。
Bio5.0、生体電気インピーダンスセンサー(BIA)、加速度センサー、ジャイロスコープセンサー、地磁気センサー、環境光センサー、気圧センサー、温度センサー
その他、詳細仕様は以下のAmazfit日本公式サイトにてチェックしてみてください。
主な特徴
- 体脂肪率や筋肉量を測定できる体組成機能
- 心身の疲労や回復状態を数値化できるレディネス機能
- スポーツモード150種類以上とAIによる指導
- 1.5インチAMOLED×明るさ1500nitディスプレイ
- Bluetooth接続で通話可能でAlexaにも対応
- バッテリー寿命は標準モードで最大14日間
- 衛生測位システム6種
特徴を上げると様々あるのですが、これらの特徴の中でも今作で新しく搭載された大きな魅力である3つについて少しだけ解説します。
体組成機能
体組成とは、体脂肪や筋肉、骨など身体の成分のことです。体組成を測定することで体脂肪率や筋肉量、基礎代謝などをチェックすることができます。
主に体重計で測定することができた体組成ですが、新たに搭載した「体電気インピーダンスセンサー(BIA)」によって、Amazfit balanceでは体組成が測定することができるようになりました。
レディネス機能
レディネス機能とは、心身の疲労や回復状態を測定することができる機能です。心拍数や睡眠、ストレス、体温などの健康状態を基に算出されます。自分の身体が疲れているのかどうかが数値化され、その原因や改善策まで一目で分かりようになります。
心拍数などの各指標だけを見てもイマイチ自分の身体の状態が分かり難かったものが、レディネス機能によって誰でも簡単に心身状態を把握することができるようになりました。
150種以上のスポーツモードとAI指導
Amazfit Balanceにはワークアウトメニューが150種類以上も用意されています。一般的なスマートウォッチで搭載されているウォーキングやランニングなどは身体を動かすだけで自動的に検出することができるのも特徴。さらに、はAIによって自身に合わせたトレーニングプランを提案してくれる機能「Zepp Coach」を搭載。パーソナルトレーナーのような役割を担ってくれます。
スポーツモードのリストが気になる方は、amazfit公式サイトでチェックしてみてください。
前作「Amazfit GTR4」との仕様比較
Amazfit Balanceは、実質的にGTRシリーズの後継機種になります。よって、前作が「Amazfit GTR4」になるので、スペックを比較してみます。
Balance | GTR 4 | |
---|---|---|
外観 | ||
ディスプレイ | 1.5インチ | 1.43インチ |
解像度 | 480×480 323ppi 1500nit | 466×466 326ppi 1000nit |
本体サイズ | 46×46×10.6mm | 46×46×10.6mm |
重量 | 35g | 34g |
タッチスクリーン | 強化ガラス +指紋防止コーティング +アンチグレアガラスベゼル | 強化ガラス +指紋付着防止コーティング +アンチグレア(AG)ベゼル |
OS | Zepp OS 3.0 | Zepp OS 2.0 |
レディネス | ○対応 | ×なし |
体組成 | ○対応 | ×なし |
ワークアウト | 150種以上 | 150種以上 |
呼吸トレーニング | 3種類 | 1種類 |
参考価格(公式) | 41,900円 | 33,000円 |
まず注目したいポイントは、本体サイズは前作から変更していないこと。それなのにディスプレイサイズは1.43インチから1.5インチに大きくなっているので、画面占有率が5%アップして73.4%になっています。
この他にもセンサーの種類が追加され、レディネスや体組成といったスマートウォッチとしては最高クラスの健康管理機能が搭載されたことが大きなポイントとなっています。
価格は前作よりも大きく上がってしまっていますが、性能の向上と機能の追加を考慮すれば納得できる価格だと思います。また、円安の影響もあって更に高くなっているとのことです。
Amazfit Balance|開封レビュー
それでは実際に製品を開封してレビューしていきます。今回ご提供頂いたサンプルは、ミッドナイト色です。
付属品
- Amazfit Balance本体
- 充電用ケーブル
- 取扱説明書
付属品はかなりシンプルでこれだけ。一つ注意として、充電アダプター(コンセントに挿す側)は付属されていないので、もし自宅に無いという人は自身で用意する必要ががあります。
外観デザイン
第一印象としてはクラシックなデザインが特徴的といった感じ。ラウンド型のメタリックデザインがかっこいいと思います。なかなかの高級感もあるのではないでしょうか。
裏面側は強化ポリマーにクリアコーティングしたような感じでツルツルした肌触り。小さいですが充電端子もあります。前作のGTR4の裏面とは全く違う様子。
右側面には竜頭(リューズ)があり、ボタンと一体型にもなっています。下側にはさらにボタンが一つあります。このリューズを回すことでスクロール操作をすることができます。
バンド
今回のサンプルカラーのミッドナイトではシリコンバンドですが、サンセットグレーではナイロンのファブリックバンドになります。ナイロンバンドの場合はマジックテープ仕様。シリコンバンドは高級感はあまりないですが、やわらかくて着け心地は良いです。バンドの取り外しも簡単にできます。
ディスプレイ
ディスプレイは前作GTRシリーズの1.43インチから1.5インチに大型化している影響で、体感としてもかなり大きく感じます。後のレビューでも触れますが、有機ELならではの文字の見やすさ、タッチのしやすさは非常に高評価です。
常時表示文字板(AODモード)も各文字盤の種類によってデザインが変わります。多くがモノクロ表示で色はありませんが、シンプルで非常に見やすい仕様となっています。
文字盤
選べる文字盤の数は280種類以上用意されてあります。
写真にいくつか例を載せましたが、様々なタイプのバラエティ豊富な文字盤が用意されています。アプリの中で人気ランキング順に見ることもできます。
実際の重さ
実際の製品の重量を測ってみると、バンドを含めた重さで52gでした。ちなみにバンドを外して測ってみると、仕様書通りの35gでしたので、バンドの重さも意外と割合を占めていることが分かります。というよりも、本体がそもそもかなり軽いのです。
充電用ケーブル
Amazfit Balanceの充電用ケーブルは、前作GTRシリーズとは全く異なるものとなっています。充電端子2個がまとめられており、本体への装着具合も良くて非常に気持ちいいです。
アプリ連携
スマホ上でZeppアプリをインストールしAmazfit balanceと連携することで、アプリ上で細かい設定や各測定結果の詳細を確認することができます。
アプリとデバイスの連携はアプリに表示される指示に従って進むだけで簡単にできます。Zeppアプリは他のamazfitデバイスと共通になります。
Zepp
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Amazfit Balance|使ってみて感じたメリットとデメリット
メリット
画面が大きく綺麗で見やすい
画面の見やすさは文句無しです。やはり有機ELということもあり、色調の再現度も高くスマホの画面のような綺麗さを感じます。また、最大1500nitsの高輝度とアンチグレアガラスにより、天気が良い日に外で運動している時でも視認性が良かったです。屋外での運動やスポーツが多い人にもおすすめです。
軽くて着け心地が良い
Amazfit balanceを装着した感じは、想像していたよりも軽くて不快感は全くありませんでした。ディスプレイが大きいせいで重そうに見られがちですが、腕に着けてみるとそんなことはありませんでした。
シリコンバンドも肌馴染みが良くて腕にフィットしてくれます。私の腕は細めなので、腕時計やスマートウォッチの大きさによってはガタついて安定しなかたりするのですが、シリコンバンドがしっかりホールドしてくれます。運動している時も汗で蒸れて不快に感じることも少ないのが好印象です。
想像以上に多機能
Amazfit balanceは機能が非常に多いです。実施に使用する前は「健康管理機能が豊富なだけで、その他の機能はそこそこだろうな」と勝手に思っていました。(製品仕様を見れば分かる内容なのですが、開封するまでほとんど見ていませんでした)
しかし、良い意味で完全に裏切られました。LINEやGmailのメッセージ通知が見れるのは勿論ですが、通話接続やAlexaとの接続などスマートウォッチに欲しい機能がほとんど搭載されています。機能が多過ぎて使いこなせないというのが嬉しい悲鳴ではあります。
追加アプリが可能
追加できるミニアプリが豊富に用意されているのもAmazfitの良いポイントだと思います。個人的にゲームのミニアプリが現時点で40種類もあってとてもワクワクしました。全てを試してみたいですが、40種類はさすがに時間が掛かるのでいずれレビューできればと思います。
竜頭(リューズ)での操作が便利
Amazfit balanceのようにリューズで操作が完結できるスマートウォッチが非常に有難いと思いました。世の中のスマートウォッチの大半はディスプレイのタッチ操作をしないと操作できません。それだと、寒くて手袋をしている際などにはわざわざ手袋を脱いで操作しなければいけないというストレスがあります。Amazfit balanceは設定すればリューズをくるくる回すことでスクロールし、ボタンで完結することができるので重宝します。操作の設定自体も簡単でした。
デメリット
決済機能が無い
Amazfit balanceに求める機能として、決済機能が無いことが個人的に唯一の不足だと思います。これだけの多機能性を誇るのであれば、どうせなら決済機能も欲しかったのが本音です。やっぱりスマートウォッチだけで出かけて、ちょっとした買い物までしたいというのが理想。
とは言え、実際のところ現状でタッチ決済ができるスマートウォッチで非常に限られているので、Amazfitにそこまで求めるのも酷なのかもしれません。今後の進化に期待します。
たまに中国語の表記が混じる
大したデメリットではありませんが、日本語表記の中でも一部中国語表記が混じることがあります。中国メーカーなので仕方ないですが、日本語の中に混じっているとちょっとだけ気になってしまいます。ただ、全く読めない訳ではないので、使用上は特に不便ありません。アップデートで改善されて頂けると嬉しいですね。
通知が少し遅れることがある
これは個人的な感覚かもしれませんが、LINE等の通知が少し遅れてくることがありました。接続状況にもよるかと思いますが、スムーズに通知が入って来る時とそうでない時があるように感じます。タッチ操作やその他の動作がサクサクなだけに、通知だけが少し遅れてくると気になってしまいました。
Amazfit Balanceの評判と口コミ紹介
第三者の意見と感想ということで、Amazfit balanceのネットでの評判や口コミを簡単に紹介します。
高評価の口コミ
- 表示、機能、バッテリー持ち全てが想像以上に良く、 ZEPアプリも予想外に使えます。
- とても良く使い易いし着けているのを忘れる位に軽い
- GTRはマイク機能が無く着信応答が出来なかったが、着信時に応答が出来て満足しています。
- レディネス機能が非常に良く、体組成計機能は現状では最高です。
良い評価をしている口コミをまとめると、性能面、機能面、装着感の3パターンが多いようでした。
性能面については、ディスプレイのクオリティの高さが魅力という声が多いです。前作と比べても格段に見やすくなったと絶賛されている方もいました。機能面では、通話機能や体組成計、レディネス機能に対する評判の良さが伺えます。バッテリーが長持ちする点についても褒めているユーザーが多いようでした。また、軽さと装着感についても良い意見が多く、着けていても疲れにくいなどといった声が見られました。
気になる評価の口コミ
- 取説が説明不足で性能分を使いこなせていません。
- シリコンバンドの質感にあまり高級感が無い
- ミニアプリに日本語表記が少ない
Amazfit balanceに対する気になる評価はなかなか見受けられませんでしたが、説明内容が不十分といった取扱説明書に対する不満を綴っている方もいます。他には、動画レビューされている方の意見として、シリコンバンドだけなぜか安っぽく感じるという意見も。確かに高級感を感じるバンドではありませんが、個人的には質感として全然悪くないと思います。
各ECサイトやレビュー記事などを多々拝見しましたが、良い意見や口コミの方が圧倒的に多く、デメリットや気になる点に対する声が少ない印象を受けました。その理由は実際に使ってみて納得です。
Amazfit balanceのまとめ
Amazfit balanceは、健康状態の管理や運動の記録など健康意識が高い人に特におすすめのスマートウォッチであることが分かりました。また、健康意識がそれほど高くない人でも、高性能で多機能なスマートウォッチを探している人にも十分満足できる端末であると私は感じます。
価格は決して安くありませんが、個人的には買って後悔するような品物ではないかと思うので、気になった方は購入してみて欲しいと思います。