地震や豪雨などに伴って起き得る停電。電気が使えなくなると、多くの家電や住宅機器は使用不能になります。
「分かってはいるけど、停電対策って何をしたら良いのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そんな人に、『停電時に活躍する備えておきたい家電、機器類』を紹介。防災対策として選ぶ際に特化したポイントも併せて解説します。
停電しても、全ての家電製品や電子機器が使えなくなる訳ではありません。電源が無くても使える家電や、電源自体を備蓄する方法もあります。
また、ライフラインの中でも、電気は備えがあれば数日間はほとんど不自由無く生活できます。対策するかしないかで、災害時の生活に雲泥の差が生まれます。
防災対策したいけど何から手を付けて良いか分からない人は、この記事で紹介するものを準備することから始めてみて下さい。自ずと防災意識が高まるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
地震など災害時に陥る状況
地震や豪雨による洪水のような大規模な災害時には、停電や水道管破裂による断水などあらゆる問題が並行して発生します。
停電すると、当然ながら電気を使った家電製品のほとんどが使用できなくなります。停電をはじめ、災害時に困ることは何があるのか想定して対策しておくことが重要です。
実際の災害時に困ったこと
東日本大震災の時に困ったこととして最も多かったのが、『電気やガス、水道などのライフラインが使えないこと』でした。(参考データ:東日本大震災 困ったことは?教訓生かし日頃の備えを 生活への影響さまざま)
また、東日本大震災以外の大規模災害(地震、台風、豪雨、洪水など)で実際に被災された方によるアンケート結果でも、『電気、ガスが使えない』が困りごととして最も多かったようです。(参考:大規模災害の被災経験者に聞いた被災時に困ったことTOP3、3位食料不足、2位情報が届かない、1位は?)
その他にも、『情報が届かない』や停電による『スマホのバッテリー切れで連絡ができない』などが多いようです。生活に必要な電気、ガス、水道、情報は、大規模災害時には必ずと言っていいほど問題が起きるものです。電気さえあれば解決する問題も多いように思います。
電気・水道・ガスの復旧にかかる時間
震災時に各ライフラインが復旧するまでにかかった日数は下記表のようになります。
電気 | 水道 | ガス | |
---|---|---|---|
東日本大震災 | 6日 | 24日 | 34日 |
阪神淡路大震災 | 2日 | 37日 | 61日 |
電気はライフラインの中でも復帰するまでのスピードが最も早いですが、それでも実際には約2〜6日間も電気が使えません。
しかし、現代の生活において、電気が数日間は使えないのは非常に大変なことです。よって、この約2~6日間を乗り切る程度の備えをしておくことが求められるのです。
停電したら困ること
地震などの災害によって停電した場合、家電が使えなくて起きる困りごとは以下のようなものがあります。
- スマホのバッテリー切れ
- 照明が付かない
- 冷蔵庫が使えず食料が腐る
- 暖房や冷房が使えない
- 電子レンジや電気ケトルで調理ができない
上記は、一例に過ぎません。
数日間に渡って多くの家電や住宅機器が一切使用できなくなってしまいます。また、避難所で生活する場合も電気は自由に使える訳ではなく、一人当たりの電気の使用量は限られています。
さらに、冬場なら暖房が必要ですし、夜中に避難する場合には灯りが必要です。
いざという時の為に何も対策していないと、大変不自由なことになることは想像に容易いです。
実際に災害が起きてしまう前に、防災や停電に役立つ家電、機器類の準備をしておくことが重要となってきます。
電気は事前に防災対策しておくことで数日間は乗り切ることができます!
停電は地震以外でも起こる
大規模な停電が発生するのは地震によるイメージが強いですが、地震以外でも停電を誘発することは多々あります。豪雨や洪水、落雷、大雪、計画停電、事故などです。
ただし、地震以外の原因については、発生の時期をある程度予測できるので、準備がしやすいのも事実。停電は地震以外でも起こり得るという意識を持って、停電対策しておくことをおすすめします。
停電の原因 | 発生しやすい時期 |
---|---|
豪雨・洪水・落雷 | 6~9月 |
大雪 | 12~3月 |
計画停電 | 事前通知 |
事故 | 予測不可 |
いざという時に備えておきたい防災家電【8選】
家電の中にも電池があれば使えるものもあります。もしくは、電気自体を備蓄しておくという方法もあります。そんな時に活躍する防災家電を紹介します。
ポータブル電源
ポータブル電源は、電気を充電しておくことができる携帯可能な電力供給装置のことです。充電可能なバッテリーを内蔵し、様々な家電や電子機器を動かす為に電力を提供することができます。
つまり、ポータブル電源があれば、バッテリーが切れない限りの間しばらくは電気を使うことができます。
特徴としては、小型で持ち運びやすいこと、USBポートやACコンセントなど複数の充電ポートを備えていること、一部のモデルはソーラーパネルを搭載して太陽光で充電することができる点が挙げられます。
ポータブル電源は、アウトドアだけでなく災害時など緊急時の電力需要に対応することができ、携帯性と高い汎用から、非常に実用的な防災家電と言えます。
防災用として選ぶ時のポイント
- バッテリー出力と容量
- 出力ポートの種類と数
- 充電方法
- 重量とサイズ
- 出力波形
バッテリー出力と容量
ポータブル電源は出力と容量によって使用できる家電が変わります。出力はW(ワット)、容量はWh(ワット時)で表されます。防災用として選ぶ際は、充電したい機器の電力消費量を考慮し、必要な定格出力と電力容量を確保することが重要。
高い定格出力のポータブル電源は消費電力の高い家電を使用することが可能であり、大容量のポータブル電源は長時間の使用や複数の機器の同時充電に適しています。
定格出力ごとに使用できる家電や機器類を解説しています。一般的にどの家電にはどのくらいの定格出力のポータブル電源を選べば良いのか分からない人は下記の記事をチェックしてみてください。
出力ポートの種類と数
他にも、出力ポートの種類と数が多いことも防災用としては重要なポイント。USBポート、ACコンセント、DC出力など異なる種類の充電ポートがあるポータブル電源も多くあります。
使用する家電や電子機器に合った出力ポートが搭載されているかを確認しておくことが大切。複数の充電ポートを備えていれば複数機器を同時に充電できます。
充電方法
ポータブル電源の充電方法は様々で、家の壁コンセント、車の充電器、太陽光パネルなどがあります。災害時を考え、複数の充電方法を備えたポータブル電源が望ましいです。太陽光で充電するソーラー充電がができると長期間の停電でも対応できます。
重量とサイズ
また、避難時やアウトドアでの使用を考えると、ポータブル電源の軽量性とコンパクトさも考えておく必要があります。定格出力やバッテリー容量は多い方が電力量も多くて便利ですが、その反面サイズが大きくてかなり重くなります。避難する際の移動時を想定した上で、携帯性が高く運搬しやすいものを選ぶと便利です。
出力波形
他にも、出力波形には注意が必要。ポータブル電源を選ぶ際は、出力波形が『正弦波』と記されたものを選ぶこと。修正正弦波や矩形波ではパソコンなどの精密機器が故障してしまう可能性があります。大手メーカーはほとんど正弦波ですが、安価海外製だと矩形波だったりするので注意しましょう。
ポータブル電源は定格出力の大きさによって、使用できる家電機器が異なります。購入時には使いたい家電の消費電力を確認し、それを上回る定格出力のものを選び必要があります。
防災対策におすすめのポータブル電源
EcoFlow(エコフロー) DELTA 2 Max
大容量でしっかり備えたい方へおすすめ!3日程度の停電にも十分対応!
容量 | 2,048Wh |
---|---|
最大出力 | 2,400W |
本体重量 | 約23kg |
容量の拡張 | 可能 |
定格出力は2,000Wですが、X-Boostで最大2,400Wまで対応することが可能。これにより99%の家電は文句なく使用することができます。
容量2,048whは、家族2~3人で3日間は不自由なく生活できるレベルの電力を保有できます。冷蔵庫やドライヤー、電子レンジ、照明、スマホなどの使用を想定した計算結果においてカバーすることが可能です。容量は拡張することも可能で、専用エクストラバッテリーを2台まで接続することができ、最大6kWhまで増大できます。
他にも10年使える長寿命バッテリーを採用している点、容量の割に軽量である点からも、防災用のポータブル電源としておすすめです。
Jackery(ジャクリ) ポータブル電源 400
軽量で持ち運びしやすいタイプのおすすめ!スマホ充電や小型家電の使用に十分対応!
容量 | 403Wh |
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最大出力 | 200W(瞬間最大400W) |
本体重量 | 約4.1kg |
容量の拡張 | 不可 |
容量は403Wh、定格出力200Wとポータブル電源の中では比較的小さ目ではありますが、重量は4.1kgでサイズもコンパクトアであるため、移動する際にもラクラク持ち運びができます。
容量・出力が小さ目とは言っても、使用できる家電の例としてはスマホやパソコンはもちろん、液晶テレビ、車載冷蔵庫、電気毛布など被災時に必要な家電はどれも余裕で使用することができます。スマホの充電(最大18W)であれば約22回分も充電が可能。
ポータブル電源の充電はACコンセント以外にも、シガーソケット、別売りのソーラーパネルからもできます。出力ポートもAC、DC、USBポート、シガーソケットと全て揃っています。日常でも使用する人、車に頻繁に載せたり降ろしたりする人にはこれくらいのサイズがちょうど良いです。
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーは、スマホやタブレットなどの電子機器を充電するための携帯可能な小型バッテリーです。通常、リチウムイオン電池などの充電式バッテリーを内蔵しており、USBポートや他の充電ポートを介してデバイスに電力を供給することができます。
ポータブル電源と同じくバッテリーの充電が切れなければ電力を供給することができます。ただし、ポータブル電源のような出力と容量は無いので、あくまで消費電力の小さい小型電子機器類に限ります。
モバイルバッテリーの特徴としては、異なる容量や形状、出力ポートなど種類と数が非常に豊富で、家電量販店やコンビニなどどこでも入手できます。ズボンのポケットに入るほどの大きさなので携帯性に優れており、普段の旅行や外出時にも使えるのが大きな魅力。
防災用として選ぶ時のポイント
- バッテリー容量
- 充電速度
- 充電ポートの種類と数
- 重量と携帯性
- ソーラー充電機能
バッテリー容量
モバイルバッテリーのバッテリー容量はmAh(ミリアンペアアワー)で表され、容量が大きいほど多く充電できます。防災用途ではとにかく容量の大きなものを選ぶことがおすすめ。スマホやライト、ラジオなど使用する機器を考慮して適切な容量を選ぶことが重要ですが、よく分からないのであれば20,000mAh程度の大きなものを選んでおけば問題ありません。
充電速度
モバイルバッテリーの出力電流(アンペア)が大きいほど、デバイスの充電が速くなります。特に緊急時には素早い充電が求められるため、高い電流のモバイルバッテリーを選ぶと良いでしょう。但し、スマホなどの充電される側の機器が急速充電に対応していない場合も多い為、予めチェックしておく必要があります。
充電ポートの種類と数
充電ポートの種類についてもチェックしておく必要があります。USB Type-A、USB Type-C、AC出力など電子機器に対応した複数の充電ポートがあると便利です。複数の充電ポートを備えていると複数機器を同時に充電することもできます。
重量と携帯性
モバイルバッテリーは携帯することが前提。軽量かつコンパクトなものを選ぶと、避難時にも便利です。日常使いしたい場合は、常に持ち運びができるような薄型タイプもおすすめです。
ソーラー充電機能
モバイルバッテリーにはソーラーパネルを利用した充電機能が搭載されているものがあります。太陽光を利用して充電できるため、災害時において再生可能なエネルギー源を活用できます。
使用していなくてもバッテリーの充電は徐々に減っていきます。必要な時に充電が無いなんてことにならない為にも定期的に充電しておくことが重要です
防災対策におすすめのモバイルバッテリー
Anker(アンカー) PowerCore Essential 20000
モバイルバッテリーと言えばAnker!iPhone15を3回充電可能!
容量 | 20,000mAh |
---|---|
合計出力 | 15W |
本体重量 | 約343g |
2台同時充電 | 可能 |
本体サイズは約158x74x19mmというコンパクトかつ薄型であるにも関わらず、20,000mAhもの大容量を誇るモバイルバッテリー。iPhone15であれば約3回も充電することが可能です。
更に二つのUSBポートから2台同時で充電することができる為、災害時の対策用としても適しています。また、低電流モードが搭載されているので、イヤホンなどの小型電子機器には最適な電流で充電することも可能。
バッテリーの世界的メーカーであるAnker(アンカー)の製品なので品質的にも安心して使用できます。薄型なので普段の持ち運び用としても活躍する為、防災用問わずして1台所有していても損はありません。
エレコム DE-C34-20000BK
日本メーカーが良いという方にはエレコムの大容量モバイルバッテリー!
容量 | 20,000mAh |
---|---|
合計出力 | 20W |
本体重量 | 約435g |
2台同時充電 | 可能 |
エレコムの大容量モバイルバッテリー。USB PD対応(USB Power Delivery 規格に準拠)していて急速充電が可能。USB-A、USB Type-C(TM)(USB-C(TM))ポートを1ポートずつ搭載し、合計最大20Wまで出力することが可能です。
さらにUSBポートに搭載されている高性能ICによって、接続された機器を自動判別し、最適な出力で充電できる『おまかせ充電』に対応しています。イヤホン等の小型電子機器には低電流モードで対応。
持ち運びにも十分なコンパクトサイズで、かつ大容量。そして安心の日本メーカーということからも防災用および普段使いにもおすすめのモバイルバッテリーです。
発電機
ポータブル電源の躍進によって徐々に存在感が薄れていますが、発電機は災害時には大きな役割を発揮します。ポータブル電源とは違い、自ら電気を起こすことができるのが利点です。
ただし、発電機には燃料が必要となります。使用される燃料は、ガソリンもしくはカセットボンベの2種類で、どちらかの方式で発電します。
しかし、逆を言えば燃料さえあれば、いくらでも電力を作り出すことが可能です。燃料をしっかり備蓄していれば、これほど心強い停電対策は他にありません。
一般的な発電機の選び方はヤマハの公式サイトで解説されているので、チェックしてみてください。
防災用として選ぶ時のポイント
- 燃料の種類
- 発電方式
- 発電容量(出力)
燃料の種類
発電機の燃料には、ガソリンとカセットボンベの2種類があり、それぞれにメリットがあります。
ガソリン方式 | カセットボンベ式 |
---|---|
長時間運転が可能 | 発電コストが安い燃料の使用期限が長い | 燃料を保管しやすい
備蓄しておくことを考えれば、長期間の保存が可能な『カセットボンベ式』の方が防災用として有効であると考えます。
カセットボンベの方が保管しやすいのも理由です。ただし、普段から自宅にガソリンを保管している家庭であればガソリン式が選ぶと良いでしょう。
発電方式
スマホのような精密電子機器や家電製品を使用する場合、インバーター式の発電機を選ぶ必要があります。発電方式には、『スタンダード式』、『インバータ式』、『FW式』の3タイプがあります。
項目 | インバーター式 | FW式 | スタンダード式 |
---|---|---|---|
特徴 | ・低騒音 ・軽量、小型 | ・出力が安定(スタンダードより) ・安価 | ・出力が安定・ ・安価 ・メンテナンス性 | 高出力
使えるもの | PCなど精密機器 | IHコンロ、工具 | 工具、農機具 |
インバーター式では、『正弦波』といういわゆる質の良い電力を出力することができる為です。逆に、スタンダード式の電気では電化製品の故障するリスクが高く、FW式はその中間レベルになります。防災用の発電機にはインバータ式を選択しましょう。
発電容量(出力)
発電機の出力は大きめなものを選ぶに越したことはありません。出力は必要な機器や家電の合計消費電力に依存します。冷蔵庫や懐中電灯、モバイル充電器など、使用する機器の消費電力を把握し、その合計値をカバーできる出力の発電機を選ぶことが重要。防災用として考えるのであれば、更に余裕を持った出力を選んでおくと良いです。
発電機から出力される電力の単位は、VA(ブイエイ)で表されます。ただし、意味は1秒間に消費される電気の量なので『 W(ワット) = VA 』となります
防災対策におすすめの発電機
工進(KOSHIN) インバーター発電機GV-9ig
カセットガスで発電!インバーター式で精密機器にも使える!
燃料 | カセットボンベ |
---|---|
発電方式 | インバーター式 |
発電容量(出力) | 0.9kVA |
本体重量 | 16.1kg |
カセットガスボンベをセットするだけで簡単に使える発電機。なんとなく使い方が難しいイメージがある発電機ですが、初心者でも簡単に使うことができます。使い方が不安な方には、Amazonの商品ページにも使い方動画があるのでチェックしてみてください。
発電方式は正弦波インバーター式なので、パソコンなどの精密機械の電源としても問題なく使用できます。出力は900W、連続運転可能時間は1~2時間となっています。
工進(KOSHIN)は日本のメーカーで、発電機の他にも除雪機や農業器具、エンジンポンプなどの製造を行っています。生産拠点は中国やタイにもありますが、日本メーカーならではの高度な品質管理を徹底しているので、品質に心配は要りません。
Honda 防災向け低圧LPガス発電機EU9iGP
自宅にプロパンガスがあるご家庭にはこちらがおすすめ!
燃料 | プロパンガス(LP) |
---|---|
発電方式 | インバーター式 |
発電容量(出力) | 0.9kVA |
本体重量 | 13.4kg |
ご自宅のガスがプロパンガスだという家庭におすすめなのが、LPガスを燃料として発電できる防災向け発電機。家庭用プロパンガスに接続するだけで使用できます。
専用の接続コードも付属しています。接続はワンタッチで簡単にできるので、初心者でも手軽に扱えます。50kgのガスボンベであれば、最大約110時間も連続運転が可能であるため、長時間の停電時にも安心です。
別売りの防音ボックスを合わせて使用すると、エンジン音の騒音を低減することもできるので、夜間の運転にも気兼ねなく使えます。プロパンガスをご使用している家庭であれば、いざという時に絶対役に立つ発電機です。
ラジオ
災害時の停電やネット回線がダウンしてしまった時でも情報収集することができるラジオ。災害時には緊急放送や災害情報を迅速に入手できます。地元の防災機関や気象庁からの正確な情報が、広範な範囲に向けて効果的に発信されます。
ラジオは無線通信を利用しており、有線通信が不可能な状況や通信インフラが損傷した場合でも伝達が可能です。小型のラジオは携帯性が高く、電池を使用することができるので、避難生活や非常時において持ち運んで使用することができます。
また、ラジオは地域ごとに異なる防災情報を知ることができるため、最新かつ正確な情報を入手しやすくなります。災害対応の指示や避難勧告など、地域全体の緊急的な情報がラジオで伝達されます。避難所や避難生活の場でも利用され、多くの人に向けて同時に情報を発信でき、誘導や安否確認も容易に行えます。
防災用として選ぶ時のポイント
- AM/FMの受信帯域
- 手回し充電など電源方式
- 耐久性・防水性
- 懐中電灯/ライトの搭載
- USBポートや外部充電機能
AM/FMの受信帯域
防災用途では、AM(中波)およびFM(超短波)の両方の受信帯域をサポートするラジオが望ましいです。AMラジオは長距離通信や緊急情報がより届きやすいため、災害時の状況において有用です。また、ワイドFMは緊急地震速報や緊急時の情報など防災対策として活躍します。
手回し充電など電源方式
ラジオの電源はAC(家庭用コンセント)、乾電池式、充電式、手回し充電式があります。中でも乾電池を電源として使用するラジオが多いですが、手回し充電やソーラーパネルによる充電機能があると、電池切れの心配が減り停電時でも使用できます。何かしらバックアップの充電手段があると安心です。
耐久性・防水性
防災用途では、頑丈な本体、かつ防水性があると尚良いです。災害時は屋外での使用も十分想定されるので、多少の雨でも使用できるよう、防水性能はIPX4以上あるものがおすすめ。また、防塵性能もあるとより安心です。
懐中電灯/ライトの搭載
ラジオ本体にLEDライトや懐中電灯機能があると、停電時や夜間に照明としても利用できます。懐中電灯を別途用意しなくても1台2役なので便利です。
USBポートや外部充電機能
また、スマートフォンや他の携帯電子機器を充電できるUSBポートがあると通信手段を確保しながら充電できます。併せてイヤホンジャックがあると、集団で避難している場所でも周囲に迷惑をかけずにラジオを聴くことができます。
防災対策におすすめのラジオ
SONY 防災ラジオ ICF-B09
ラジオの音質にこだわりたい人におすすめ!
受信帯域 | FM/AM/ワイドFM |
---|---|
電源方式 | 充電/乾電池/手回し充電 |
防水性 | IPX4相当 |
ライト搭載 | 有り(2種類のLED) |
外部充電 | USB充電ポート有り |
防災ラジオとして、必要な機能・あったら便利な機能をすべて盛り込んだソニーのラジオ。ソニーのラジオは高音質である点から評判が高いです。
乾電池以外にも手回し充電が可能であり、スマホなど外部機器への充電もできるのでちょっとしたモバイルバッテリーとしても活躍します。夜間の使用にも便利なLEDライトを搭載し、スポットライトとソフトライトの2種類を使い分けることができます。
防水性能としてはIPX4なので多少の雨で濡れてしまっても簡単には故障しません。更には、付属品としてキャリングポーチ、非常用の笛、充電プラグアダプター、マイクロUSBケーブル、ハンドストラップまで一緒になっているので、このラジオセット1つだけでも有効な防災対策になります。
防災防犯ダイレクト ソーラー多機能ラジオライト5000
モデル選びに迷ったら選んでおけば間違いない!防災士監修ラジオ!
受信帯域 | FM/AM/ワイドFM |
---|---|
電源方式 | 充電/乾電池/手回し充電/太陽光 |
防水性 | IPX3相当 |
ライト搭載 | 有り(調光可能) |
外部充電 | USB充電ポート有り |
防災士が監修した防災ダイレクトの多機能型ラジオ。商品比較検証サイト『mybest』でも防災ラジオ18選の中で1位に選ばれているほどのお墨付き。乾電池、手回し充電に加えて太陽光で充電することができるソーラーパネルも搭載。災害時でも充電切れに困ることはまず無いと言えます。
バッテリーは5000mAhでモバイルバッテリーも顔負けの大容量。USBポートからスマホなどへ充電することができます。搭載ライトは無段階調光機能で好みの明るさ、色合いに調節できるので、避難時のスポットライトだけでなく、就寝時の読書灯としても使用できます。
他にも、SOSサイレンと赤色灯が備わっているので、被災時に自分の居場所を伝える手段として有効です。防災用として備えるには申し分が無い多機能さ。モデル選びに迷ったら、これを買っておけば後悔しないと言える最強ラジオです。
懐中電灯・ヘッドライト
防災グッズの代表各とも言える懐中電灯。ヘッドライトは両手が空くので作業時にはおすすめ。
停電している場合、十分な灯りが無く暗い道や建物内を移動したり作業することになります。特に夜中の避難時には広い範囲を照らすことが求められます。懐中電灯は広範囲を照射できる明るい光を提供することができます。
懐中電灯は小型で軽量なため、携帯性が高く、緊急時に便利です。スマホのライトで懐中電灯の代わりにもなりますが、災害時はスマホの充電は貴重なので余計なバッテリー消費は避ける方が無難です。
長時間の停電や避難生活に備え、懐中電灯は長時間連続して使用できるような設計がされており、省エネで効率的な点灯が可能。多くの懐中電灯はアルカリ電池や充電池などの様々なバッテリーを使用でき、予備の電池を携帯することで、長期間の利用にも備えることができます。
防災用として選ぶ時のポイント
- 光源の明るさ
- 明るさの調節機能
- 耐久性・防水性
- 電源供給の種類
- 自立式の設置機能
光源の明るさ
明るさや照射範囲は懐中電灯の性能を示す重要なポイント。明るさはルーメン(lm)で表され、大きな数値ほど明るい光を放射します。照射範囲も考慮し、広範囲を照らせるモデルが防災用途に適しています。一般的には200ルーメン以上あれば50m先でも明るく照らせるので十分です。
明るさの調節機能
ただし、明るすぎると眩しく感じたり、電池の消耗が早くなったりするので、調光機能があると便利です。また、光の色も重要。白色光は細かいものが見やすいですが、赤色光は暗視能力を保ちやすいので夜間の移動に適しています。省エネモードから高輝度モードまで、様々な照射モードがあると柔軟に使用できます。
耐久性・防水性
災害時には懐中電灯は頻繁に使用されます。頑丈で耐久性がある製品を選ぶと、長期間でも故障することなく安心して使用できます。屋外での移動や作業を考慮して防水性もチェックすると良いでしょう。
電源供給の種類
災害時では電池切れの心配があるため、複数の電源方式を持つことが重要。例えば、充電式バッテリー、乾電池、手回し充電機能があると便利です。乾電池式は予備の電池を持っておけば長時間使えますが、電池の入手が困難になる可能性も。充電式は経済的ですが、充電器や電源が必要であり、充電時間もかかります。よって、複数の電源方式を併用できるものがおすすめです。
自立式の設置機能
盲点ですが、懐中電灯自体に立てかけたり吊るしたりできる設置方式があると、手を使わずに照明を確保でき、非常に便利です。その点、ヘッドライトは頭に着けておくだけで両手が空く為、防災用としてもおすすめ。
防災対策におすすめの懐中電灯・ヘッドライト
高輝度&遠距離の照射にも対応!夜中の避難時にあると便利なLEDライト!
Philips(フィリップス) 超小型LEDライトSFL3601
明るさ(輝度) | 1,000ルーメン |
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調光機能 | 有り |
電源供給 | 充電式 |
本体重量 | 122g |
最大輝度は1,000ルーメンで最大360m先まで照射することができる高輝度LEDライト。災害時の夜中に避難する際にも高輝度で遠くまでしっかり照らすことができます。バッテリー容量は2200mAh。
照射には5つの種類があり、弱光、強光、無段階調光、フラッシュ、SOSを使い分けることも可能。長時間の使用であれば弱光モードにすることで最大約8時間も連続点灯することができます。USB Type-C充電ポートから充電することができるので、モバイルバッテリーやパソコンなどからも給電することができます。
1mの高さからの耐衝撃にも耐え得る強度を有しているので、携帯性にも優れており、防災対策グッズとしても活躍すること間違いありません。
GENTOS(ジェントス) LED ヘッドライトGH-200RG
明るさ(輝度) | 1,200ルーメン |
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調光機能 | 有り(無段階) |
電源供給 | 充電式/乾電池 |
本体重量 | 379g |
USB充電と乾電池の兼用で使用できる高輝度LEDヘッドライト。1200ルーメンの明るさで最大283m先まで照射することが可能。フォーカスコントロールによって、スポット的に当てるビームから、ワイドに照射するモードまでを無段階で調節できます。
防塵・耐水仕様はIP66準拠で、これはIECとJISが定めた「強風による粉塵が内部に入らず、豪雨でも浸水の恐れがない防塵防水仕様」というレベルを有しています。
つまり、雨の中の作業でも全く浸水で壊れる恐れが無いほど耐久性と耐水性が高いということ。災害時の作業はどのような過酷な状況下で行う必要があるか分かりません。どんな環境でも故障の心配なく使用できることは防災対策品として最適だと言えます。
石油ストーブ
電気が無くても灯油さえあれば使うことができる石油ストーブ。特に冬場の災害時には大活躍します。
暖房だけでなく、熱を利用してお湯を沸かしたり、簡単な調理もすることが可能です。ガスの復旧は最も時間が掛かることからガスコンロの代わりになります。また、停電下の夜には灯りとしても活躍。1台あれば何役もこなすことができる優秀な防災製品の一つです。
点火する際には電池を使うものがほとんどですが、電池が無かった場合でもライターやチャッカマン等があれば着火することができます。また、灯油を普段使用しない家庭も多いかと思いますが、灯油は災害時でもガソリンスタンドがあれば入手することができます。電気と違って、突如止まったり無くなったりするものではありません。
2011年3月の東日本大震災や1995年1月の阪神淡路大震災、2024年1月の能登半島地震のように大きな地震は何故か冬場に多いです。真冬に停電して暖房することができなくなってしまう状況に備えて、1台は備蓄しておきたい家電製品です。
防災用として選ぶ時のポイント
- 手回し発電で点火可能
- 暖房能力が高いもの
- 明るいもの
- 火力調節ができるもの
手回し発電で点火可能
石油ストーブの点火には電池、もしくはライター等があれば困りません。しかし、電池もライターも無いという時のことを考慮すると、手回し発電で点火することができるモデルを選ぶことをおすすめします。
暖房出力が高いもの
避難所や広いスペースでの使用を想定する場合は、できるだけ暖房能力が高いものを選ぶと良いです。暖房出力の目安は、3.0kW以上のものがおすすめ。
特に円筒型の対流式石油ストーブであれば、全方向に熱を発するので多くの人に暖かさを提供することができます。対流によって効率的に空間全体を暖めることができるので、1台だけでもかなりの暖かさを感じることができます。
明るいもの
どの石油ストーブも燃焼部は火炎や赤熱で明るいですが、白炎燃焼タイプのものを選ぶと、より一層明るさを確保できます。(下記の画像を参照)
火力調節ができるもの
また、必要に応じて暖房出力・火力調節が可能なものを選ぶことをおすすめします。しっかり暖まりたい時と、灯油を少しずつ節約して使いたい時に分けて調節できる方が、災害時に少ない燃料を効率的に使用することができます。
防災対策におすすめの石油ストーブ
トヨトミ 電池レス石油ストーブ RS-G24N(W)
電池不要!手回し式の点火装置で災害時でも難なく点火可能!
点火方式 | 手回し式(電池不要)/ライター等 |
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暖房出力 | 2.35~2.00kW |
燃焼方式 | 青炎燃焼/赤熱タイプ |
火力調節 | 可能 |
石油ストーブとしては珍しい手回し発電で点火することができるシリーズ『ぐるんPa』。通常であれば点火するには電池が必要ですが、レバーを数回だけ手回しすれば点火することができる正に防災対策に特化した石油ストーブ。いざという時に電池もライターも無いとなった時、手回しが無い石油ストーブでは点火することができません。
暖房出力は石油ストーブとしては低めの2.35kWですが、コンパクトなボディによって持ち運びもしやすく、備蓄する際にはスペースを圧迫しないという利点があります。
僅かながら火力を調節できる範囲もあるため、灯油を少しずつ消費したい時には有効。暖房能力の高さよりも利便性を重視したい人にはぜひおすすめしたいストーブです。
コロナ 対流型ストーブ SL-66D2
高い暖房出力×灯りのような明るさならトップクラスの石油ストーブ!
点火方式 | 電池式/ライター等 |
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暖房出力 | 6.59kW |
燃焼方式 | 白炎燃焼 |
火力調節 | 不可 |
石油ストーブの中でもトップクラスの暖房能力を誇る対流型の石油ストーブ。実際の被災地でも使われている様子を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
1台で鉄筋コンクリートなら23畳まで対応できるほどの出力を持ちます。加えて、白光のような白炎燃焼タイプなので、停電で暗い環境でも灯りとして大いに活躍します。
360度全方位に熱を発するのに加え、熱対流で部屋全体を暖房する為、避難所などの広いスペースや複数の人が集まる場所に最適の石油ストーブです。
カセットコンロ
カセットガスを使って調理ができるカセットコンロも災害時に適した製品の一つです。電源が無くてもカセットコンロさえあれば、お湯を沸かしたり、鍋などを温めたりすることが可能です。
ライフラインの中でもガスの復旧は時間が掛かるので、カセットガスボンベと一緒に備蓄しておくことをおすすめします。災害時だけでなく、普段から食卓でお鍋をする時などにも使うことができるので、防災製品としては非常に有益な製品だと言えます。
防災用として選ぶ時のポイント
- 安全装置の有無
- 大きさと携帯性
- 専用ケース付き
- ヒートパネル方式
安全装置の有無
大手メーカーイワタニの製品を例に見てみると、圧力感知安全装置、容器装着安全装置、しる受反転防止構造、容器受口加圧機構などが備わっています。いずれもカセットガスを安全に使用できるかどうかの予防装置です。
カセットガスとは言え、中身はガスですので取扱いには十分注意が必要。素人でも安全に使用することができるよう、安全装置がしっかり搭載されたものを選ぶことをおすすめします。
大きさと携帯性
カセットコンロは大きさや重量はメーカーによって多種多様です。災害時に持ち運んだりすることを考慮し、できるだけコンパクトで軽いものを選びましょう。
但し、小さすぎると鍋やヤカンなどを温めている最中に脱落してしまうリスクが上がるので、使用予定の鍋類の大きさを考えて選び必要があります。
専用ケース付き
防災対策を考えて専用ケースが付いた製品もあります。専用ケースがあれば災害時にカセットコンロを変形させたりすることもなく、安全に運ぶことができます。
ガスを使うので、変形や破損してしまうと安全性に大きく影響してしまいます。持ち運び時のことを想定しておく必要があります。
ヒートパネル方式
ヒートパネル方式という構造のカセットコンロは、適度にカセットガスを温めることで燃焼火力を維持することができ、最後まで無駄なくガスを使い切ることができます。
カセットコンロは10年を目安に買い替えが必要。10年ほどでOリングというゴム部品が劣化してきてガス漏れを起こす可能性があります。
防災対策におすすめのカセットコンロ
イワタニ カセットコンロ達人スリムIII CB-SS-50
最大手イワタニなら安心!収納にも便利なスリムカセットコンロ!
火力 | 3.3kW |
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重量 | 約1.3㎏ |
安全装置 | 圧力感知安全装置、他 |
専用ケース | 無し |
ごとくの高さわずか74mmの薄型カセットコンロ。本体の重さも1.3kgでコンロとしてはトップクラスの軽量性を誇り、持ち運びや保管のしやすさにも定評があります。
火力を落とさずに無駄なくガスを消費できるヒートパネル方式を採用しているので、災害時も数ある資源を最大限活用することができます。使用できる鍋のサイズは、直径16cmから土鍋9号サイズ(約27cm)までカバー。重量は合計5kgまで載せることが可能です。
安心のイワタニ製で、保管のしやすさから軽量かつ薄型に重視する人におすすめです。
東海 風防付きコンロ TC-30SW
持ち運びに便利な収納ケース付き!
火力 | 3.5kW |
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重量 | 約1.5㎏ |
安全装置 | 圧力感知安全装置、他 |
専用ケース | 有り |
屋外でも安心して使用できる風防機能付きのカセットコンロ。風速3.0m/sまで対応でき、災害時だけでなくアウトドアなど屋外で調理するシーンに適した製品です。
火力はカセットコンロとしては高めの3.5kWで、無駄なくガスを消費できるヒートパネルも採用しています。圧力感知安全装置やボンベ誤脱着防止機能など、必要な安全装置はすべて搭載。
専用の収納ソフトケースが標準で付いているので、コンロを買うだけですぐに防災時の対策やアウトドアの持ち運びに使用できます。屋外での使用を想定したい人にぜひおすすめしたいコンロです。
カセットガスストーブ
カセットガスを使ったガスストーブも電源を使わずに暖房することができます。カセットガスストーブの原理はカセットコンロを基本的に同じです。中には、一度点火すればペルチェ素子で燃焼熱を利用して発電し、その電気でファンを回すことで温風を吹き出すファンヒータータイプもあります。
石油ストーブと違って、カセットガスなので自宅に保管して置きやすいという利点がある一方、暖房能力は小さいというデメリットがあります。自分ひとりだけを暖房するのであれば十分暖かいですが、家族や避難所などで複数人を暖房したいという場合には暖房能力が弱いです。
それでも、コンパクトで本体自体が軽いことから携帯性には優れているので、日頃がらカセットガスを使ってコンロを使用している人などは、カセットガスストーブも1台備蓄しておくことをおすすめします。
防災用として選ぶ時のポイント
- 持ち運びやすさ
- 認証マークがある
- 安全装置の有無
持ち運びやすさ
カセットガスストーブは暖房器具の大きさとしてはかなり小型。石油ストーブと比べてもコンパクトで持ち運びしやすいです。中でも持ち手があったり、専用ケースがあるものは携帯性に優れます。災害時の移動でも難なく持ち運べるようなものを選ぶことをおすすめします。
認証マークがある
「PS LGP」認証マークがあるものを選ぶ方が良いです。日本国内で製造されたものにはほとんどマークが入っていますが、海外からの輸入品だと認証マークが無いものもあります。品質的に安全に使うことを考えて、認証マークをしっかり取得しているカセットガスストーブを選びましょう。
安全装置の有無
カセットガスコンロと同じく、安全装置がしっかり搭載されているものを選ぶべきです。不完全燃焼防止装置や立消え安全装置、転倒時消火装置、圧力感知安全装置が主な安全装置になります。災害時にカセットガスで二次災害を引き起こさない為にも、安全にはこだわることをおすすめします。
防災対策におすすめのカセットガスストーブ
イワタニ デカ暖II CB-STV-DKD2
小型の石油ストーブに匹敵する暖かさ!上面にヤカンを置くことも可能!
発熱量 | 1.35kW |
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連続燃焼時間 | 約2時間30分 |
重量 | 約4.3㎏ |
安全装置 | 圧力感知安全装置、他 |
点火方式 | 圧電点火方式 |
小型の反射型石油ストーブのような風貌のカセットガスストーブ。本体の上面にはヤカンや鍋が置けるようになっている点も類似している。
電源不要で、点火も圧電点火方式なので電池も使わずに点火できます。発熱量は1.35kWですが、カセットガスにしては暖かさを感じやすいのが特徴。発熱量は燃料が異なる石油ストーブと比較することが難しいですが、小型の石油ストーブに近い暖房感を得られます。
本体には持ち運び用に吊り手が付いていて、重量は5kg以下と意外に軽い点も防災用としては適しています。カセットガスを普段良く使う家庭や、灯油の入手が難しいという家庭にカセットガスストーブがおすすめです。
イワタニ カセットガスファンヒーター風暖
電源不要のカセットガスでは珍しい温風タイプ!
発熱量 | 2.0~1.3kW |
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連続燃焼時間 | 約100~150分 |
重量 | 約4.7㎏ |
安全装置 | 圧力感知安全装置、他 |
点火方式 | 圧電点火方式 |
カセットガスを使用する暖房器具の中でも唯一の温風を吹き出すガスストーブ。カセットガスファンヒーターと呼ぶ方が正しいようです。
温風を吹き出すのにファンを回転させる必要がありますが、ファンを回すのに使う電気は自己発電しています。熱と温度差を利用して発電できるペルチェ素子を搭載。最初の点火時だけファンは回りませんが、着火してしまえば熱を回収して温風を吹き出すようになります。
温風を出さないカセットガスストーブに比べて速暖性に長けており、暖かさも感じやすいのが利点です。発熱量が高ければ、当然ながらガスの消費は早いので連続燃焼時間は短くなります。しかし、この風暖は火力調節も可能なので、弱運転では最大2時間半も連続燃焼可能です。
カセットガスでも速く暖まりたいという人には温風タイプがおすすめです。
乾電池の備蓄も忘れずに!
家電ではありませんが、乾電池を備蓄しておくことも防災対策として有効です。
災害時には停電が発生する可能性があります。乾電池は簡易な電源として懐中電灯、防災ラジオ、モバイル機器などに利用され、緊急時の通信や情報収集に役立ちます。
十分な予備の乾電池を用意しておくことで、これらの機器を長時間稼働させることができます。乾電池は長期間保存が可能であり、保管も容易です。乾電池は小型で軽量なので携帯性が高いので、避難時や非常時に機器やライトを持ち歩く際に便利です。
また、乾電池は単一や単三など種類があります。使用する機器によって必要となる電池はバラバラ。
乾電池を備蓄する際には、被災した際に使うことが予想される家電、機器類で必要な乾電池の種類をチェックした上で行いましょう。
乾電池はAmazonでまとめ買いするとお得なのでおすすめです!
防災対策は気づいた時に行うべき!
災害時の備えは、どうしても後回しにしがちです。その理由は、「どうせまだ起きないだろう」という慢心から来るもの。何かのタイミングで防災対策の必要性を悟った今、この時に準備しておかないと、万が一の災害時に間に合いません。
いつどこでどんな災害が起きるのか分からないからこそ、気付いた時にできるだけの備えをしておくことをおすすめします。