「1万円程度で買える信頼できる家電メーカーの空気清浄機が欲しい」という人も多いのではないでしょうか。
でも「日本の家電メーカーの空気清浄機は価格が高くてなかなか手が出ない」と悩んでいる人も多いはず。
そんな人に今回は、PHILIPS(フィリップス)の最新空気清浄機AC0650を実機レビューします。
フィリップスは世界的にも有名な海外の大手家電メーカーで、技術力も信頼も実績も文句無しのブランド。
そのフィリップスから2023年11月に新しく発売される空気清浄機AC0650は、適用畳数24畳ながらもおよそ1万円で購入できるコスパの良さ。
この気になる空気清浄機を実際に使ってみて感じた点を率直にレビューします。今回はメーカー様よりサンプルをご提供頂きましたが、レビュー内容はすべて正直に気になる点まで紹介します。
空気清浄機のモデル選びで迷う方の参考になればと思います。
また、今回はAmazonで使える割引クーポンも頂きました。お得に購入することができるのでご活用ください。
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- 家電開発エンジニア
- 家電LIFE 管理人
- 家電ブロガー/5年目
- WEBメディア 監修実績あり
※本記事はメーカー様からサンプルを無償提供して頂き作成した記事です。
PHILIPS(フィリップス)とは
フィリップスとは、オランダのアムステルダムに本社を構える世界的な老舗家電メーカー。医療機器関連やヘルスケア製品などを中心に展開。世界の家電機器メーカーの中でもトップクラスで利益率の高いメーカーであることでも知られている。
日本では、電気シェーバーや電動歯ブラシ、キッチン家電、AV機器を始め、CTやMRIなどといった医療機器分野でも高い知名度を誇るブランド。当然ながら品質の高さもお墨付き。
そんなフィリップスは空気清浄機市場にも踏み込んでおり、いくつかのモデルを展開している。まだフィリップスの空気清浄機自体はそれほどの知名度は無いのが現状。
今回は、2023年11月発売のフィリップスの空気清浄機AC0650について、基本的な仕様やデザイン、実際に使ってみた感想などを紹介します。
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フィリップスの空気清浄機AC0650|製品仕様
まずは今回レビューするAC0650の製品スペックから見ていきます。基本的な性能や主な特徴、外観デザインを紹介します。
製品の基本仕様
AC0650の基本的な製品仕様は以下の通りです。
商品名 | AC0650 |
本体サイズ | 奥行23.7 x 幅24.3 x 高さ33.9 cm |
重量 | 2.1kg |
定格電圧 | 24V |
周波数 | 50/60Hz |
消費電力 | ターボ:12W/スリープ:2W |
適用畳数 | 24畳 |
CADR値 | 170 m³/h |
騒音レベル | 19dB |
フィルター寿命 | 1年間 |
適用畳数は24畳で、本体サイズのコンパクトさから考えるとかなり高い能力を誇ります。
本体の重量は約2kgなので、女性や子どもでも容易に持ち運べるほど軽いです。
フィリップスの空気清浄機一覧
型式 | AC0650 | AC0850 | AC1715 | AC2939 |
---|---|---|---|---|
外観 | ||||
適用畳数 | New!! 24畳 | 30畳 | 48畳 | 60畳 |
CADR | 170㎥/h | 190㎥/h | 300㎥/h | 380㎥/h |
参考価格 | 11,800円 | 19,800円 | 29,800円 | 39,800円 |
購入する | 購入する | 購入する | 購入する |
これまでのフィリップスの空気清浄機は、一番小さいものでも適用畳数30畳でした。
そのラインナップの中に、今回紹介するAC0650が適用畳数24畳で最小クラスのモデルとして加わります。
他のモデルと比べてコンパクトなので空気清浄力は若干低めですが、その分価格も安く1万円ほどで購入できるのでお手頃です。
主な特徴
AC0650の主な特徴や魅力となるポイントを紹介します。
風量は3段階から選択
標準モードである「ミディアムモード」に加えて、ターボモードとスリープモードがあるのでシチュエーションに応じて使い分けることができます。
しっかりと空気清浄したい場合はターボモード、就寝時など静かに使いたい時はスリープモード、普段はミディアムモードで空気清浄が十分可能です。
運転音が静か
AC0650の運転音は、スリープモードにすることで19dBまで静かになります。
19dBはどのくらいの騒音なのかというと、木の葉が擦れあう程度の音とのこと。図書館の騒音がおよそ40dBであることを考えるとかなり静音化されていることが分かります。
通常のミディアムモードや、パワフルなターボモード時はさすがに騒音値も大きくなりますが、就寝時など静かに運転させたいときにもしっかり対応できるのが魅力の一つです。
アプリで遠隔操作可能
アプリでフィルター情報を確認したり、遠隔操作できるのも大きな特徴。
遠隔操作も便利ですが、何よりフィルターの交換目安が一目でいつかわかるのは非常にありがたい機能。うっかり交換時期を超えて使用してしまっていたということも減らすことができます。
アプリの接続方法も簡単。アプリの接続方法は下記で紹介します。
電気代が安くて省エネ
消費電力が低く、電気代が安く抑えられるのはこのご時世において大きな魅力です。
24時間つけっぱなしでも約17円なので、電気代が気になる人も比較的気兼ねなく使えます。
外観デザイン
本体の外観デザインと形状を見ていきます。側面の下側半分は空気の吸い込み口になっています。ぐるっと全方位から吸気できる構造です。
背面には電源ボタンと電源ソケットがあります。中央には製品情報が表示されています。製品自体は中国で作られている様子。
カラーリングはシンプルなホワイトベースで、色んなテイストのお部屋にも馴染むようなデザインになっているように感じます。
操作部(コントロールパネル)
操作部は本体上面の中央部にあります。タッチセンサー式なのでフラットになっています。中央のスイッチが風量モードの切り替え、右上がフィルター交換時に点灯するお知らせランプです。
操作部自体もかなり簡素化されたデザインになっているので、操作方法が分からないとなることはまずないでしょう。直感的に十分操作することができました。
フィルター
AC0650のフィルターは、「NanoProtect HEPAフィルター」という名前が付いています。大きさが0.003μmの粒子を99.97%除去することができます。
フィルターの構造としては、HEPAフィルターとプレフィルターの二つからなります。日本の家電メーカーのような脱臭フィルターは搭載されていません。
フィリップスの空気清浄機AC0650|使用前準備と使い方
AC0650の使用前の準備と簡単な使い方を解説します。
AC0650の同梱物
同梱されているパーツは以下になります。(※購入時の内容によって異なる場合があります)
- AC0650本体
- HEPAフィルター(本体内蔵)
- ユーザーマニュアル(日本語)類
- 保証書
- 電源ケーブル
説明書やユーザーマニュアルは、しっかり日本語で用意されているので安心です。
クイックスタートガイドはすぐに使えるように、イラストだけで分かりやすく説明されています。
この辺の作り込みはさすが世界的な大手メーカーといった感じ。文章を読まなくても直感的に準備や操作ができます。
AC0650の使い方
AC0650の使い方はとても簡単なので、特に難しいことはありません。
本体底面のフタを回して開けて、フィルターをセットします。
初期状態では、フィルターが梱包用の袋に入れられているので袋から取り出してセットします。
電源プラグをコンセントに挿し込み、背面にある電源スイッチを押します。
操作部の中央にある風量設定スイッチをタッチして風量を調整し運転を開始します。
Wi-Fiの接続方法
フィリップスの空気清浄機はWi-Fi接続するとアプリ上から操作ができるので便利です。
接続はフィリップスの公式アプリ『PHILIPS Air+』から行います。
まずはアプリをダウンロードします。App StoreでもGoogle Playでもダウンロード可能です。
PHILIPS Air+
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アプリをダウンロードした後、空気清浄機本体の電源プラグを差し込み、背面にある電源スイッチをオンにします。
電源オンになると、操作部のWi-Fiインジケータがオレンジ色に点滅します。
アプリをダウンロードしたスマホやタブレットがWi-Fiに接続されていることを確認します。
本体とのペアリングをスムーズに行う為にBluetooth機能をオンにしておきます。
アプリを開いて指示に従って進むと、デバイスを追加する画面に辿り着きます。
追加ボタンを押すと、約1分ほどでデバイス追加が完了します。
接続済みという画面が表示されたらWi-Fiとの接続が完了となります。
フィリップスの空気清浄機AC0650|使ってみて感じたこと
それでは、実際に2週間ほど使ってみて良いと感じたポイントを紹介します。
良いと思ったこと
スケジュール管理できる
アプリで曜日ごとに運転スケジュールをタイマーとしてプログラム設定できるのはとても便利です。
時刻は5分刻みで設定できるので、起床時間や帰宅時間などに合わせて柔軟に対応できるのは非常に有難い機能だと思います。
プログラムとしてスケジュール管理できる利点としては色々あります。
例えば、外出時に運転し続けるのは電気代が勿体ないですが、毎回電源ボタンをオン/オフするのも面倒。そんな時にも自動で決まった外出時間に電源オフし、帰宅時間に自動で運転を開始するということができます。
また、通常時はしっかり空気清浄したいけど、夜は抑えめで運転したい時にも、わざわざ操作せずとも時間を設定してスリープモードに移行するようにしておけば、自動で運転切替えをしてくれます。
実際に使ってみて、これからの空気清浄機には運転スケジュール管理ができることは重要なポイントになってくると強く感じました。
本体下側からもしっかり空気を吸込む
フィリップスのこの空気清浄機は、側面から底面にかけたR部にも吸気口が付いています。
これにより、床面に近い位置からも空気を吸気できるので、床に落ちてくる小さなホコリを効率的に吸い込むことができると考えらます。
さらに、人が歩いた際などに床から小さなホコリが舞う訳ですが、床面から舞い上がるそのホコリをダイレクトに吸込みやすい形状にもなっていると言えます。その為、カーペットの上での使用にも良いかもしれません。
一般的なこのクラスの空気清浄機では、本体側面の下部にしか吸気口はありません。それらと比較すればAC0650の空気清浄効率が高いことは明白。
本体形状として空気清浄力に対する工夫がしっかり考えられていると感じました。
コンパクトで省スペース
AC0650の設置面積はA4用紙よりも小さく、どこにでも設置しやすいのが魅力の一つだと思います。
広いリビングでは設置場所に困ることはあまりないですが、寝室や書斎、キッチンなどの限られたスペースに設置する場合には大きなサイズの空気清浄機では困ります。
その点、家の中でも場所を移動して使用したいときに、至る所に邪魔にならず設置できるので使い勝手が良いです。
本体の重さも2kg程度で軽量になっているの為、小テーブルの上などにも十分設置することができます。実際、自宅のソファー横にあるサイドテーブルの上にも余裕で置けるサイズでした。
アプリが使いやすい
フィリップスのアプリを始めて使用したのですが、想像してたよりも非常に使いやすいです。
ホーム画面の上部には、現在値の天候情報とPM2.5などの汚染物質のレベルやアレルギーのリスクをリアルタイムで表示してくれます。
下部には接続デバイスのフィルターの汚れ具合と交換時期をパーセント単位で表してくれています。
もちろん日本語なのですが、文字が無くてもイラストだけで理解できるレイアウトとなっていて各情報が凄く分かりやすいです。
その他、サポート情報や設定関連も集約されているので、アプリ上だけですべてが完結できます。
これまで海外メーカーの様々な家電の接続アプリを使用してきましたが、見やすさと分かりやすさという観点で言えばトップクラスだと感じました。
使ってみて気になったこと
そこまで気になることは無かったのですが、今まで使用してきた空気清浄機と比べて少し気になったことを挙げます。
脱臭効果は弱め
AC0650にはニオイを消臭したり抑制する効果はあまり期待できないかもしれません。
実際、リビングとキッチンの2カ所に分けて使用してみましたが、料理や食べ物のニオイが消臭されている感覚は特にありませんでした。
フィルターの構造を見ても、集じんフィルターであるHEPAフィルターと、その外周に大きなホコリなどをキャッチするプレフィルターしかありません。
脱臭フィルターやそれに準ずるフィルターは搭載されていないので、お部屋の嫌なニオイも取りたいという人には少し不向きかもしれません。
当然ではありますが、ハウスダストや花粉などにはしっかりと効果が期待できるので、特に消臭効果は求めないという人には関係の無いデメリットです。
ターボ運転時は音が大きい
最大パワーのターボモードで運転すると、「ボォー」というファンによる音が割と大きいです。
リビングでテレビを見ながらターボモードで運転すると、テレビの音があまり聞こえなくなります。
ただ、ターボモードの目的は部屋をしっかり空気清浄したい時の運転なので、モータの回転数を最大まで上げて運転するので騒音値が大きくなるのも当たり前です。
通常時はミディアムモードもしくはスリープモードでの使用がメインになると思うので、そこまで気にすることではないかもしれません。
2週間ほど使っていましたが、特にこれと言って大きなデメリットは感じられませんでした。
フィリップスの空気清浄機AC0650|フィルター交換時期
フィリップスの空気清浄機AC0650のフィルターの交換目安は12か月。
使用時間によっても異なりますが、およそ一年で交換する必要があります。Wi-Fiに接続しておけばアプリ上で交換目安を表示してくれるので忘れやすい方も安心です。
交換用のフィルターはAmazonから購入できます。
フィリップスの空気清浄機AC0650|購入方法
最後に購入方法について紹介します。
フィリップスの空気清浄機は、Amazonをはじめビックカメラやコジマのネットショップで取り扱っています。
今回レビューした空気清浄機AC0650については、2023年11月時点でAmazonのみで販売されています。
また、Amazonでの購入時に使える割引クーポンを頂きましたので、購入する際にはぜひご活用ください。
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購入を検討される方や仕様の詳細を知りたい人はAmazonの商品ページをチェックしてみてください。
まとめ
フィリップスの最新空気清浄機AC0650の実機レビューでした。
海外メーカーの空気清浄機はAmazonなどのネットショップでもかなり多く売られています。デザインが似たものも多かったりします。AC0650もさほど特徴的な外観や機能ではないので、他の海外メーカーのものと大して差はないのではと思いがちな気がします。
でも今回AC0650使ってみて、改めて大手メーカーであるフィリップスの品質に納得しました。
空気清浄力のような性能はどうしても私たち一般人には差が分かりづらいです。それでも、専用アプリの機能性や使い勝手にこだわって設計されたプログラムや構造から、品質の高い空気清浄機であると実感。
「海外の安いメーカーは信用できない、日本の家電メーカーは高くて買えない」という人は、この機会にフィリップスの空気清浄機を使ってみると良いと思います。
サンプル提供元:PHILIPS