プリンターを購入するかどうか迷っている大学生に向けた記事です。アンケートで大学生のプリンターの所有率を調査、プリンターがあった方が良いと考える人といらないと考える人の意見をまとめました。また、プリンターを持つことのメリットとデメリットをも紹介。既にプリンターの購入を決めている人の為にもおすすめのプリンターを紹介します。
大学生にプリンターは必要か
最初に結論を申します。
大学生にプリンターは無くても問題ありません。ただし、所有していれば時間を無駄にせず便利です。
大学生と言っても、文系や理系、専門科目、履修する講義、生活スタイルなど、人それぞれなので一概には言えません。ただ、どの大学においても構内で学生が無料で印刷することができるサービスだったり、無料でなくても数十円で何枚もコピーすることができる設備が用意されています。
また、最近では大学以外でもコンビニやドラッグストア、スーパーや複合施設などにもコピー機が設置してあって誰でも簡単に利用することができる環境が整っています。そのため、自宅にプリンターが無かったとしても印刷やコピーができずに困り果てるといったことはまず起き得ません。
しかし、大勢の人が使用する公共プリンターを使用するには、わざわざ足を運ぶ必要だったり、自分の好きなタイミングで印刷ができなかったりとデメリットもあります。印刷やコピーをしなければいけない頻度にもよりますが、自宅にプリンターがあることで余計な時間を省けます。自分の時間や面倒な手間が嫌いな人にとっては、プリンターが自宅にあると非常に便利です。
そんな中で、実際に大学生はどのくらいの割合でプリンターを所有しているのでしょうか。また、プリンターを所有するメリット・デメリットとは一体どんなものがあるのかチェックしてみましょう。
プリンターを所有している大学生の割合
大学生もしくは大学を卒業した人を対象にプリンターを所有しているかどうか(所有していたかどうか)のアンケート調査を行いました。
基本的には一人暮らしを対象に50名にアンケートを実施。対象とした50人の方々は、年齢が20~30歳、私の友人や大学時代の後輩、現役大学生の方にアンケートをお願いしました。
●プリンターを持っている人 : 27人
●プリンターを持っていない人 : 23人
アンケートの結果から、大学生のおよそ半数がプリンターを持っているもしくは持っていたという結果になりました。
ちなみに文系と理系に分けて見てみると、プリンターを所有している27人のうち、13人が文系、14人が理系ということでこちらもほぼ半々という結果でした。つまり、文系や理系に関係なく、プリンターを必要と考える人は購入したということだと思います。このアンケートの調査結果を元に、プリンターがいる派といらない派の意見をそれぞれ見てみましょう。
プリンターが「いる派」・「いらない派」の意見
プリンターがいると考える人、いらないと考える人それぞれに対して、理由や意見を調査しました。各々の立場の意見を見てみましょう。
「プリンターがいる派」の意見
- 「印刷するのにわざわざ外へ出るのが面倒だから」【理系・男性】
- 「複合機なら家でコピーやスキャンが使えて便利」【文系・男性】
- 「レポート以外にも申請や手続き等で印刷する頻度が多い」【文系・女性】
- 「個人情報の書類を外で印刷するのは怖い」【文系・女性】
- 「すぐにコピーしたい時にできないのは不便」【理系・男性】
プリンター必要派の意見としては、やはり印刷したい時にすぐできるのが便利だからという理由が多いです。プリンターによっては印刷だけでなく、コピーやスキャンもできるので一台で何役もこなせるのは魅力的との意見が多いようです。
「プリンターがいらない派」の意見
- 「レポートはデータで提出がほとんどなので印刷する機会も少ない」【文系・女性】
- 「講義のついでに大学で印刷すれば特に面倒ではないから」【理系・男性】
- 「部屋がワンルームで狭いから」【理系・女性】
- 「インク代などのランニングコストが気になるから」【文系・男性】
- 「プリンターを買うほどの印刷頻度が無いから」【文系・男性】
プリンター不要派の人に多いのは、自宅で印刷できなくてもコンビニや学校で印刷できるから買う必要が無いという理由です。確かにコンビニが家のすぐそばにあれば、いつでもすぐに行けるので特段不便はしないかもしれません。また、大学生は一人暮らしが多い中で部屋のスペースを気にする人も多いようです。
大学生向け|プリンターのメリット・デメリット
実施したアンケートの結果や実体験、その他口コミを踏まえてプリンターのメリットとデメリットをまとめます。
プリンターを持つことのメリット
いつでも印刷可能
今すぐに印刷したいという時に、自分のタイミングで印刷できるのがプリンターのメリットです。一枚でも十枚でも気にせず印刷できます。また、印刷する際にサイズを間違えてしまったり、片面と両面を間違えてしまったりすることもありますが、自宅のプリンターであればすぐにやり直しが可能です。自宅にいながらレポートや書類を印刷できるのは、外出するのが億劫な人にとっては手間をかけずに済むことが魅力的です。
自宅で書類のコピーができる
プリンターの中でも複合機であれば、印刷に加えてコピーもできます。コピーっていつ使うのかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、大学生になると賃貸関連や免許、奨学金など各種手続きをするケースが増えてきます。その際に身分証明書のコピーが必要であることも多く、提出書類の控えとしてコピーを取っておくこともあります。
これらの手続きに関する書類というのは、個人情報が記載されているの為、コンビニなどの不特定多数の人が使用する場所へ持っていくのは気が引ける人もいるかと思います。自宅のプリンターでコピーできればプライバシーも気にする必要がありません。
スキャンしてPC保存が可能
スキャン機能を持ったプリンターであれば、講義の資料などをスキャンして自分のPC上にデータ保存が可能です。デジタル化が進んだ今でも、紙媒体の資料を用いる講義もまだまだあります。また、ノートにメモを取るのは昔も今も変わらないことです。ノートに書いた内容をデータ化すればPC上でデータ管理ができますし、ノートの内容を共有するにはスキャンしてデータとしてシェアすることが可能です。
写真や年賀状も印刷可能
カラー対応プリンターであれば、写真もカラー印刷することができます。大学の講義によっては写真やイラストを印刷することもあります。また、サークルのイベントや行事で写真を印刷する場合もあったりします。
他にも、最近の若い人にとっては馴染が少ないですが、年賀状も印刷することができます。ハガキさえ購入しておけば、PC上で作成したフォーマットで印刷すれば年賀状が簡単に出来上がります。
エプソンが2019年に実施したアンケート結果によると、大学生のプリントに関する困りごとで最も多いのが「共有プリンターが混雑していて待たされる」とのことです。(下記の外部リンクを参照)
プリンターを持つことのデメリット
ランニングコストが掛かる
プリンターを使用すればインク代、用紙代、電気代などランニングコストが掛かります。用紙代と電気代は僅かなものですが、インク代はカーリッジを交換するとなると一個あたり数千円ほど掛かります。交換用のインクは互換インクを使えば、純正のものに対してお得に購入できますが、それでもなかなかの価格になります。
部屋のスペースを圧迫する
プリンターを使うには設置スペースを確保しなければいけません。今でこそコンパクトなプリンターが増えてきましたが、A4用紙のサイズが決まっている以上、それなりの大きさになってしまいます。ワンルームのアパートで一人暮らしする大学生にとっては、部屋のスペース圧迫は死活問題になることもあります。購入する前にはどこに設置するのか、部屋の広さ的に後悔しないか考える必要があります。
使用頻度が少ないと故障しやすい
プリンターは性質上、長期間使用しないまま放置しておくとインクが詰まってしまったり、内部のゴムが劣化したりして不具合を生じやすいです。使う頻度が少ない場合でも、長時間使用しないのであればヘッドクリーニングやノズルクリーニングをする必要があります。
大学生向け|プリンターが必要な人の特徴
自宅にプリンターを持っておいた方が良い大学生は以下のような人です。
- 自宅の近くにコンビニなどの印刷できる場所が無い人
- 紙での資料やレポートを要する講義が多い人
- 印刷の為にわざわざ外出するのが面倒な人
- 共有プリンターで順番待ちしたくない人
- スキャンしてPCでデータ管理したい人
郊外や地方の大学生の場合、自宅の周辺にコンビニが少なく印刷できる場所が限られている環境もあります。そういった環境に住んでいるのであれば、自宅にプリンターを持っておく方が良いでしょう。また、印刷やコピーする為だけにわざわざ外出するのが面倒だという人にもプリンターは必要と言えます。
学部や学科によって、紙を媒体とした資料が多かったり、紙でのレポートや提出書類が多いことがあります。そのような人は自宅でいつでも印刷できる方が便利です。
大学内にある共有プリンターは、テスト前などの時期によって順番待ちすることが多々あります。そんな忙しい時期に順番待ちで時間を無駄にしたく無いのであればプリンターを購入することをおすすめします。他にも、資料をデータとして保管したい人はスキャン機能付きのプリンターである複合機をおすすめします。スキャンしてデータで管理すれば、余計な紙をファイルに綴じておく必要もなくなります。
大学生向け|プリンターの選び方
大学生向けのプリンターの選び方を紹介します。プリンターを選ぶのは詳しくない人にはなかなか難しい内容でもあります。そんな初心者の方でも、ここだけをチェックしておけば良いというポイントをリストアップします。
- 価格・ランニングコスト
- 本体サイズ
- コピー機能・スキャン機能
- スマホ接続・Wi-Fi接続
価格・ランニングコスト
大学生にとっては、本体価格とランニングコストで選ぶのが最も重要なポイントになります。大多数の大学生がプリンターにお金を掛けたくないと考えることでしょう。機能は必要最低限の印刷さえできればそれで良いという学生も多いのではないでしょうか。
プリンターに必要以上にお金を掛けたくないのであれば、一万円以下のプリンターを選びましょう。印刷のみの単機能プリンターであれば、一万円以下の格安プリンターでも全く問題ありません。格安と言えど、キャノンやエプソンのような大手印刷機メーカーの製品であれば品質にも懸念はありません。
また、ランニングコストとして必要となってくるのがインク代と用紙代です。インク代は純正のものを使用すると数千円ほどの高額なものになってしまいますが、互換インクという廉価版のインクが用意されています。メーカーの推奨は純正インクですが、印刷にこだわりが無い限り互換インクで問題なく使用できます。
本体サイズ
大学生であればプリンターの本体サイズは購入前にチェックしておく必要があります。大学生の多くはアパートの狭い一室で一人暮らしをしています。決して広いとは言えないワンルームで暮らす学生にとって、部屋のスペースを余計に使う家電はあまり持ちたくないと思います。安い単機能プリンターであれば、比較的コンパクトなモデルが多いですが、購入した後から邪魔にならない為にも、大きさを十分に比較してから購入することをおすすめします。
コピー機能・スキャン機能
大学生にとって、印刷以外にも多用する機能がコピーとスキャンです。自宅で資料のコピーやスキャンをしたいのであれば、単機能プリンターではなく、複合機を選ぶ必要があります。複合機とは、印刷のできるプリンターにコピー機能やスキャン機能、あるいはファックス機能を持たせた複合型のプリンターです。
家庭用のプリンターと言えば、コピーもスキャンもできる複合機が一般的になりつつあります。しかし、安いプリンターを探す場合、印刷しかできない単機能プリンターが多く候補に挙がります。印刷のみと知らずに購入してしまい、買ってから後悔しない為にもコピーやスキャンが必要ないかどうか考える必要があります。
複合機は単機能プリンターに比べて価格も高くなりますので、機能性と本体価格の両方を考慮してモデルを選ぶことをおすすめします。
スマホ接続・Wi-Fi接続
スマホからでも印刷をしたい場合は、スマホ接続が可能なプリンターを選ぶことをおすすめします。書類を印刷するのにパソコンからだけでなく、スマホからもできれば余計な手間が省けます。また、学生の中にはパソコンを所有していない人も少なからずいます。パソコンよりもスマホの方が立ち上げに時間が掛からず手早く使えるので、Wi-Fi接続やスマホから操作できるプリンターの方が便利です。スマホで撮った写真をそのまま印刷することもできます。
Wi-Fi接続であれば、余計な接続ケーブルを繋ぐ必要がありません。パソコン周辺はケーブルでごちゃごちゃしやすいので、ワイヤレス接続の方がスッキリします。
大学生におすすめの格安プリンター
実際にプリンターを購入する際、どのメーカーのどの機種を選べば良いのか分からない人が多いと思います。大学生なら尚更、最低限の機能だけで価格が安いプリンターを求める人が多いでしょう。そんな人の為に、とにかく価格が安くてコスパに優れたおすすめプリンターを紹介します。
印刷のみの「単機能プリンター」
キャノン PIXUS-TS203
プリント方式 | インクジェット方式 |
カラー印刷 | 対応可 |
コピー/スキャン | 不可 |
本体サイズ | 約426×255×131mm |
参考価格 | 4,500円 |
単機能プリンターでは最安クラスの5,000円以下で購入できる格安プリンター。安いだけでなく、4色インクを使ったカラー印刷にも対応しています。顔料インクを採用しているので、レポートや書類などの印刷にも最適です。本体サイズもコンパクトに設計されているので余計なスペースを取りません。インクカートリッジは一体型ですが、購入時のイニシャルコストを抑えたい人におすすめです。
コピーやスキャンもできる「複合機」
エプソン カラリオEW-052A
プリント方式 | インクジェット方式 |
カラー印刷 | 対応可 |
コピー/スキャン | 対応可 |
本体サイズ | 390×300×146mm |
参考価格 | 6,800円 |
複合機の中では最安&最小クラスのエプソン「カラリオ」。印刷だけでなくコピーやスキャンも対応可能。採用インクは黒のみが顔料インクでなので、文字の多い文書やレポートに適した印刷が可能です。その他のカラーは染料インクなので、写真のような色彩豊かなカラー印刷も対応できます。スマホアプリ「Epson Smart Panel」を使用するとスマホからでも簡単に操作ができ、スマホ上のデータを直接印刷することもできます。省スペースで設置可能なコンパクトさも人気です。
一万円以下で買えるプリンター特集
コスト重視で選ばれる人に向けて、一万円以下で購入できるプリンターを別の記事でまとめました。印刷だけの単機能プリンターから、ファックス対応の複合機まで格安プリンターを紹介していますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
プリンターが自宅に無い場合
印刷しなければいけない状況で自宅にプリンターが無い場合、コピー機やプリンターが設置された場所へ行って印刷するしか方法はありません。その場合、どこに行けば印刷やコピーをすることができるのかまとめます。
印刷やコピーができる場所
プリンターが自宅に無い場合にはプリンターやコピー機が設置してある場所を利用することになります。その際、プリンターが使用できる代わりの場所を紹介します。
大学内の共有プリンター
多くの大学が構内に共有プリンターを設置しています。年間で一人当たり何枚までかは無料で印刷することができるシステムが一般的なようです。大学内のプリンターであれば、大学に設置してあるパソコンを利用して印刷することもできます。また、USBやSDカードでデータを持ち運び印刷することも可能です。無料で多数枚の印刷ができる大学生ならではの特権なので、利用しないのは勿体ないです。
デメリットとしては、タイミングによって多くの学生で混み合うことです。テスト前や講義終わりなど、順番待ちすることも多々あります。無料で印刷できるからこそ混雑してしまいます。
コンビニ
セブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどのほとんどのコンビニがコピー機を設置しています。コンビニのコピー機は写真のフルカラー印刷やコピー、スキャンなど多機能で便利なのが特徴です。ただ、印刷には当然ながらお金が掛かります。一番安い白黒印刷で一枚当たり10円から、カラーコピーなら50~80円ほど必要になります。
コンビニのメリットは24時間いつでも利用可能ということです。公共のプリンターで24時間使用できるのはコンビニ以外にはほとんどありません。深夜でも早朝でもコンビニに足を運びさえすればいつでも利用できるのは非常に便利です。
ドラッグストア
最近ではドラッグストアにも複合機プリンターが設置されるようになりました。店舗にもよりますが、ドラッグストアのコピー機は1枚当たり5円などと安い価格に設定されていることが多いです。ドラッグストアへ生活用品などを買い物しに行くついでに利用することができて便利です。
スーパー
イオンなどの大型スーパーだけでなく、地方の地域密着型スーパーでもコピー機が設置されるようになりました。スーパーもその店舗によってあったり無かったりしますが、複数店舗展開している規模のスーパーであれば設置してあることが多いです。
ネットカフェ・漫画喫茶
近頃はネットカフェでパソコン仕事をしたりする機会が増加したことで、ネットカフェや漫画喫茶にもコピー機が置かれるようになってきました。ただし、ネットカフェについては店舗によって本当にまちまちなので確認が必要です。
コワーキングスペース
フリーランスで働く人やノマドワーカーなどが仕事場として活用することができるスペースでもプリンターやコピー機が設置されていることが多いです。都市部や駅の近くに多いコワーキングスペースですが、大学の周辺にも学生が作業できる共有スペースとして開放している場所もあります。こういった共有スペースを利用してみるのも良いかもしれません。」
実際に4年間の大学生活で至った結論
実際に4年間大学生として一人暮らしをしていた私が、プリンターの必要性について考えることをQ&A形式で述べていきます。理系の学部でしたが、総合大学なので分野問わず幅広く講義を履修していました。その点を考慮して参考にして頂ければと思います。
まとめ
大学生にとってプリンターの必要性を考えて来ましたが、結局のところは楽をしたい人や時間を無駄にしたくない人はプリンターを購入すれば良いと思います。今の時代、一家に一台と言っても過言ではないほど家庭用プリンターが普及しています。
パソコンからの印刷だけでなく、コピーやスキャン、スマホ接続など機能性に溢れたプリンターも多数あります。自身のライフスタイルを考慮し、プリンターを持った方が有効的と判断するのであれば購入することをおすすめします。