電気毛布は、寒い季節に布団を暖めるのに便利な暖房器具です。エアコンなどと比べて消費電力が小さい製品も多く、電気代を抑えながら暖を取れます。
一方で、「一晩つけっぱなしにすると電気代はいくら?」「朝まで電源を入れたまま寝ても大丈夫?」と気になる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、電気毛布の電気代を1時間・一晩・1か月・24時間使用した場合に分けて計算します。つけっぱなしで使用する際の注意点や、電気代を節約する方法、購入時に確認したいポイントも解説します。
電気毛布の電気代は1時間・一晩・1か月でいくら?
電気毛布の電気代は、製品の消費電力量や温度設定、使用時間によって変わります。
まずは、椙山紡織の電気敷毛布「NA-023S」のメーカー公表値をもとに、電気代の目安を見てみましょう。
電気毛布の電気代は1時間あたり約0.1〜1円
NA-023Sの消費電力量は、温度設定によって異なります。
| 温度設定 | 消費電力量(1時間あたり) | 電気代(1時間あたり) |
|---|---|---|
| 弱 | 約3Wh | 約0.1円 |
| 中 | 約18Wh | 約0.6円 |
| 強 | 約31Wh | 約1.0円 |
※消費電力量・電気代はメーカー公表値です。製品や使用環境によって異なります。
この製品の場合、電気代は「強」でも1時間あたり約1円が目安です。温度設定を下げれば、さらに電気代を抑えられます。
一晩8時間・1か月使った場合の電気代
続いて、電気毛布を一晩8時間使用した場合と、毎日8時間使用した場合の電気代を計算します。
ここでは電気料金の目安単価を31円/kWhとして計算しました。
| 温度設定 | 1時間 | 8時間(一晩) | 1か月(30日) |
|---|---|---|---|
| 弱 | 約0.09円 | 約0.7円 | 約22円 |
| 中 | 約0.56円 | 約4.5円 | 約134円 |
| 強 | 約0.96円 | 約7.7円 | 約231円 |
※消費電力量をもとに計算した概算です。実際の電気代は製品や使用環境、電気料金単価などによって変わります。
表を見ると、「強」で一晩使っても約8円、毎日使用しても1か月あたり約230円です。「中」なら1か月あたり約130円が目安になります。
電気毛布は、長時間使用しても電気代を抑えやすい暖房器具といえるでしょう。
ただし、これは特定の製品の消費電力量をもとにした試算です。すべての電気毛布が同じ電気代になるわけではないため、購入時には製品ごとの仕様を確認しましょう。
電気毛布の電気代を計算する方法
電気毛布の電気代は、消費電力量と電気料金単価が分かれば計算できます。
計算式は次のとおりです。
電気代=消費電力量(kWh)×電気料金単価(円/kWh)
例えば、1時間あたりの消費電力量が31Whの電気毛布を、電気料金単価31円/kWhで使用した場合は次のようになります。
31Wh ÷ 1,000 × 31円/kWh = 約0.96円
このように、消費電力量をkWhに換算してから電気料金単価を掛ければ、電気代を計算できます。
なお、製品に記載されている「消費電力」と「消費電力量」は異なるため、混同しないように注意しましょう。
電気毛布をつけっぱなしにすると電気代はいくら?

電気毛布を切り忘れたり、長時間使用したりした場合、電気代がどのくらいになるのか気になる人もいるでしょう。
ここでも、椙山紡織のNA-023Sを例に、使用時間ごとの電気代を計算します。
朝まで8時間つけっぱなしにした場合
電気毛布を一晩8時間使用した場合の電気代は、温度設定によって約0.7〜7.7円です。
「強」で使用しても一晩約8円なので、電気代だけを見れば大きな負担にはなりにくいといえます。
ただし、電気毛布をつけっぱなしにして寝ることには、安全面で注意が必要です。電気代が安いからといって、就寝中も電源を入れ続けることをおすすめできるわけではありません。
24時間つけっぱなしにした場合
同じ温度設定で24時間使用し続けたと仮定すると、電気代は次のようになります。
| 温度設定 | 1日(24時間) | 1か月(30日) |
|---|---|---|
| 弱 | 約2円 | 約67円 |
| 中 | 約13円 | 約402円 |
| 強 | 約23円 | 約692円 |
※メーカー公表の消費電力量を24時間分に換算した試算です。実際の使用状況や温度制御によって変わります。
「強」で24時間使用しても、計算上は1日約23円、1か月約690円です。
ただし、これは電気代だけの話です。電気毛布を長時間使用する場合は、低温やけどや電源コードの損傷などにも注意しなければなりません。
設定温度によって電気代は変わる?
電気毛布は、温度設定によって消費電力量が変わります。
NA-023Sの場合、メーカー公表値では「強」が約31Wh、「中」が約18Wh、「弱」が約3Whです。
同じ時間使用するなら、温度設定を下げることで電気代を抑えられます。
ただし、実際の電気代は製品の温度制御や室温、布団の状態などによっても変わります。製品に記載された定格消費電力だけで、使用中の電気代を正確に判断することはできません。
「消費電力55W」なら電気代は高い?
電気毛布の仕様には、下記のように「消費電力55W」と記載されていることがあります。
| 基本仕様 | NA-023S |
|---|---|
| 消費電力 | 55W |
| 消費電力量 (1時間あたり) | 強:約31Wh / 中:約18Wh / 弱:約3Wh |
| 電気代 (1時間あたり) | 強:約1.0円 / 中:約0.6円 / 弱:約0.1円 |
しかし、この数値だけで実際の電気代が決まるわけではありません。
例えば、NA-023Sの定格消費電力は55Wですが、メーカーが公表している1時間あたりの消費電力量は「強」で約31Wh、「中」で約18Wh、「弱」で約3Whです。
55Wの電力を1時間ずっと消費すると仮定した場合、電気料金単価31円/kWhでは約1.7円になります。一方、「強」の公表消費電力量31Whから計算すると、約1円です。
この違いは、「定格消費電力」と「実際の使用時の消費電力量」が同じではないためです。
電気毛布の電気代を具体的に知りたい場合は、消費電力の数値だけでなく、メーカーが公表している消費電力量や電気代の目安も確認しましょう。
電気毛布をつけっぱなしで寝ても大丈夫?

電気毛布は電気代を抑えやすい一方で、使い方には注意が必要です。
特に気をつけたいのが、低温やけどと電源コードの損傷です。
低温やけどに注意する
低温やけどは、比較的低い温度でも、同じ場所に長時間触れ続けることで起こるやけどです。
電気毛布は就寝中に使用することが多いため、気づかないうちに身体の同じ部分が温められ続けるおそれがあります。
製品評価技術基盤機構(NITE)も、電気毛布の使用中に低温やけどを負った事故を紹介し、就寝前に布団を温めたあと、就寝時にはスイッチを切るよう注意を呼びかけています。
安全に使用するためにも、就寝前に布団を温め、眠るときには電源を切ることを基本にしましょう。
電源コードの傷みや発煙・発火に注意する
電気毛布は、電源コードの取り扱いにも注意が必要です。
コードを強く引っ張ったり、無理に曲げたりすると、内部の電線が断線するおそれがあります。損傷したコードは、発煙・発火や感電につながる可能性があります。
次の点を確認しましょう。
- 電源コードを強く引っ張らない
- コードを無理に折り曲げない
- コードを本体にきつく巻き付けない
- 本体やコードに傷み、変色、異常な発熱がある場合は使用を中止する
- 収納時に本体を強く折り曲げたり、ヒーター線に負担をかけたりしない
使用前には、電気毛布本体や電源コードに異常がないか確認することも大切です。
就寝前に布団を暖め、寝るときは電源を切る
電気毛布を安全に使うなら、就寝前に布団を暖め、眠るときにはスイッチを切る使い方がおすすめです。
布団に入ったときの冷たさを和らげながら、就寝中に身体が長時間温められ続けるリスクを減らせます。
タイマー機能を搭載した製品なら、設定時間に合わせて電源を切る使い方もできます。ただし、タイマーがあるからといって安全性が保証されるわけではありません。取扱説明書を確認し、製品が指定する方法で使用しましょう。
電気毛布の電気代を節約する方法

電気毛布はもともと電気代を抑えやすい暖房器具ですが、使い方を工夫すれば、無駄な電力消費をさらに減らせます。
就寝前に布団を暖めておく
冷たい布団に入ると、暖かくなるまで高い温度設定で使用したくなることがあります。
そこで、就寝前に布団を暖めておけば、布団に入ったときの冷たさを和らげられます。
ただし、暖めたあとは就寝時に電源を切ることを基本にしてください。
必要以上に高い温度設定にしない
電気毛布は、温度設定によって消費電力量が変わります。
寒さを感じるからといって、必要以上に高い温度設定にするのではなく、取扱説明書に従いながら適切に調節しましょう。
電気代の節約だけでなく、低温やけどの予防という点でも、過度に高い設定を避けることが大切です。
タイマー機能を活用する
タイマー機能がある電気毛布なら、設定した時間で電源を切ることができます。
切り忘れが心配な人や、就寝前の布団の暖めに使いたい人は、タイマー付きの製品を検討するとよいでしょう。
なお、タイマーの設定時間や動作は製品によって異なります。購入前に仕様を確認してください。
使用しない時間は電源を切る
電気毛布を使用しない時間は、電源を切りましょう。
電気毛布は消費電力量が小さい製品も多いものの、使わない時間まで通電させる必要はありません。日中に使用しない場合や外出する場合は、電源を切る習慣をつけると無駄な消費を避けられます。
電気毛布を選ぶときに確認したいポイント
電気毛布は、サイズや機能、使い方によって適した製品が異なります。購入する際は、次のポイントを確認しましょう。
敷き毛布・掛け毛布・掛け敷き兼用から選ぶ
電気毛布には、主に敷きタイプ、掛けタイプ、掛け敷き兼用タイプがあります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 敷き毛布 | 布団やベッドに敷いて使用するタイプ |
| 掛け毛布 | 身体に掛けて使用するタイプ |
| 掛け敷き兼用 | 掛ける・敷く両方の使い方に対応するタイプ |
布団を暖めたい人には敷き毛布、掛けて使用したい人には掛け毛布が候補になります。1枚で幅広い使い方をしたい場合は、掛け敷き兼用タイプも選択肢です。
ただし、使用方法は製品ごとに異なるため、指定された使い方を守りましょう。
タイマーや温度調節機能を確認する
電気毛布を選ぶ際は、温度調節のしやすさやタイマー機能も確認したいポイントです。
細かく温度を調節できる製品なら、好みや室温に合わせて使いやすくなります。タイマー付きなら、使用時間を管理しやすいのもメリットです。
ただし、タイマーの有無だけで安全性を判断せず、取扱説明書に記載された使用方法を確認しましょう。
洗濯できるか確認する
電気毛布は、肌や寝具に直接触れるため、清潔に保ちやすいかも重要です。
製品によっては、コントローラーを取り外して本体を洗えるものがあります。ただし、すべての製品が洗濯に対応しているわけではありません。
洗濯機で洗えるのか、手洗いが必要なのか、コントローラーをどのように取り外すのかなど、購入前に仕様を確認しましょう。
【FAQ】電気毛布の電気代に関するよくある質問
- 電気毛布を一晩つけっぱなしにすると電気代はいくらですか?
-
製品や温度設定によって異なります。例えば、椙山紡織のNA-023Sでは、消費電力量をもとに計算すると「強」で8時間使用した場合は約7.7円、「中」なら約4.5円です。
ただし、電気代が安くても、就寝中のつけっぱなしは低温やけどのおそれがあるため、就寝時には電源を切ることを基本にしましょう。
- 電気毛布を24時間つけっぱなしにすると電気代はいくらですか?
-
NA-023Sの消費電力量をもとに計算した場合、「強」で24時間使用すると約23円、「中」では約13円が目安です。
ただし、これは同じ設定で使用し続けたと仮定した試算です。実際の電気代は製品や使用環境によって変わります。また、長時間の連続使用は安全面にも注意が必要です。
- 電気毛布はエアコンより電気代が安いですか?
-
電気毛布は身体の近くを暖める製品で、消費電力量が小さいものも多いため、電気代を抑えやすい暖房器具です。
一方、エアコンは部屋全体を暖めるため、暖める範囲や使用目的が異なります。電気代は製品の性能、設定温度、室温、住宅の断熱性能などによって変わるため、単純にどちらが安いと断定することはできません。
身体の近くを暖めたいのか、部屋全体を暖めたいのか、目的に合わせて使い分けるとよいでしょう。
- 電気毛布の電気代を節約するにはどうすればよいですか?
-
必要以上に高い温度設定にしない、使わない時間は電源を切る、タイマー機能を活用するといった方法があります。
また、就寝前に布団を暖め、眠るときには電源を切る使い方なら、電気代の無駄を抑えながら安全面にも配慮できます。
電気毛布は電気代を抑えやすいが、安全な使い方が大切
電気毛布の電気代は、製品や温度設定によって異なりますが、今回例にした製品では「強」で一晩8時間使っても約8円、毎日使っても1か月約230円が目安です。
電気代を抑えやすい暖房器具ですが、つけっぱなしで寝ると低温やけどのおそれがあります。また、電源コードの損傷は発煙・発火につながる可能性もあるため、日頃から本体やコードの状態を確認しましょう。
電気毛布を使う際は、次のポイントを意識してください。
- 製品ごとの消費電力量を確認する
- 必要以上に高い温度設定にしない
- 就寝前に布団を暖め、眠るときは電源を切る
- 電源コードを無理に曲げたり、引っ張ったりしない
- タイマーや洗濯機能など、使い方に合った製品を選ぶ
電気代の安さだけでなく、安全性や使いやすさも考慮して、自分に合った電気毛布を選びましょう。

