「石油ストーブはコロナとトヨトミのどっちが良いの?」や「コロナとトヨトミは何が違う?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
本記事では、コロナとトヨトミの石油ストーブの違いと、比較すべきポイントを解説します。
石油ストーブは1950年代から、家庭用暖房機器の代表として日本人の冬を暖め続けてくれています。現在でも、主にコロナとトヨトミの2社が石油ストーブの製造と販売を続けています。
そんなコロナとトヨトミの石油ストーブは何が違うのか、モデルを選ぶ際に気になります。この記事では2社の石油ストーブの特徴比較と、選ぶ際に注目すべき点について解説。どちらの石油ストーブがおすすめなのかに迫ります。
最後には、それぞれのおすすめ石油ストーブも紹介します。モデル選びで迷った人は参考にしてみてください。
石油ストーブとは
石油ストーブとは、灯油を燃料とした暖房器具で、電源を使用しないポータブルタイプの灯しん式石油ストーブのことを指します。電源を使用してファンを回す石油ファンヒーターやFF式石油ストーブとは区別されます。
古くからストーブの上でお餅を焼いたり、ヤカンでお湯を沸かしたりしたのが石油ストーブです。
石油ストーブの種類
石油ストーブにも種類があります。基本的な燃焼方式は同じですが、燃焼する際の炎や熱を伝える仕組みが異なります。
反射式(輻射式)
反射式の石油ストーブは、燃焼熱による対流と前方への輻射熱で暖めるタイプです。
中央にある燃焼筒と呼ばれる筒が赤く熱せられることで放熱します。燃焼筒の後方に金属板が囲うように位置する構造で、器具上方への熱対流に加えて、器具前方への輻射熱で暖めるのが反射式石油ストーブです。
日本の家庭では最も一般的な石油ストーブです。器具の上面から灯油を燃焼した熱を放出しますので、熱対流を起こして室内の空気を暖めることができます。
電気を使わずに灯油だけで空気を暖めながら、輻射熱や遠赤外線効果によって直接的に人肌を暖めてくれるので、非常に優秀な暖房器具です。
対流式
対流式の石油ストーブは、下から上へと熱による対流を起こして部屋全体を暖めるタイプです。
対流式の多くが円筒型をしていて、360度全方向に熱を放出します。灯油を燃焼した熱がグングンと上昇することで自然対流を起こし、部屋全体の空気を暖めます。反射式の石油ストーブよりも暖房能力が高いものが多いです。
最近は、対流式の石油ストーブは人気が再燃焼していて、ここ数年でデザイン性を追求したモデルが続々と発売されています。キャンプ用やアウトドアでの使用や、おしゃれなインテリアのような役割としても人気を集めています。
煮炊き用(石油こんろ)
煮炊き用の石油ストーブもあります。少し特殊な石油ストーブですが、「石油こんろ」も石油ストーブの一種です。
石油こんろは煮炊き兼暖房用という扱いになります。
実は石油ストーブの元祖は、この煮炊き用石油こんろになります。株式会社コロナが日本で初めて商品化したのが始まりのようです。
1955年(昭和30)従来の暖房の認識を一変させる「加圧式石油ストーブ」を発売しました。これはわが国初の石油ストーブです。
引用元:株式会社コロナ-コロナストーリー
若い世代にとってはあまり馴染みのない石油こんろですが、昭和生まれの人にとっては非常に身近なものだったという家庭も多いのではないでしょうか。
最近ではあまり見かけなくなりましたが、現在でもコロナ、トヨトミが煮炊き用として販売を続けています。
石油ストーブの仕組み
石油ストーブの仕組みや燃焼方式はどのメーカーも大きく変わりません。
灯しんという綿やガラス繊維でできた布が灯油を吸い上げます。灯しんから気化した灯油に点火することで灯油を継続的に燃焼します。
その燃焼を燃焼筒という部品が供給される空気との混合量を制御することで、安定して暖房することが可能となります。反射式も対流式もこの仕組みは同じです。
石油ストーブの種類やメーカーによる違いというのは、付加機能だったり、点火方式の違いが主な差異だったりします。
また、石油ストーブは室内で燃焼して室内にそのまま熱を放出するので、熱効率は100%です。
灯油を燃焼させた分だけすべて熱エネルギーに変換するので、石油ストーブの暖房能力は同じ能力値(燃料出力)であれば燃費は全く同じなのです。
石油ストーブの燃費が気になる方には、別の記事で燃費を上げる方法やおすすめの石油ストーブを紹介していますのでチェックしてみて下さい。
コロナとトヨトミの違いとは
石油ストーブはメーカーが違っても燃焼構造はほとんど同じです。コロナの石油ストーブもトヨトミの石油ストーブも燃焼性能や暖房効率には違いはありません。
つまり、コロナとトヨトミの石油ストーブは燃費は同じです。
では何が違うのか見ていきましょう。
コロナとトヨトミの違い
反射式石油ストーブを対象として、コロナとトヨトミで違うポイントを挙げると下記の3つになります。
- 点火方式
- カートリッジタンクの口
- 消臭機能
細く言うと、両メーカーともこれら以外にも特徴はありますが、どれも似通った内容が多いです。表にまとめて比較すると以下のようになります。
項目 | コロナ | トヨトミ |
---|---|---|
点火方式 | ヒーターor放電 | 放電 |
タンクの口 | よごれま栓 | こぼれま栓 |
消臭機能 | トリプル消臭 | ダブルクリーン |
石油ストーブは電気を使わない事もあって、付加価値をつけにくいのが実情。加えて、コロナもトヨトミも令和の現在において、石油ストーブの開発コストをあまりかけたくないことが推測できます。
こういった事情から今も昔も各メーカーとも似通ったものが多くなっているのだと考えられます。
それでも、コロナにはコロナの特徴があり、トヨトミにはトヨトミの良さがあります。2社の代表的な特徴を解説していきます。
コロナの石油ストーブの特徴
石油ストーブのリーディングカンパニーとして、コロナの石油ストーブにはやはりいくつもの良さ・メリットがあります。その良さがトヨトミの石油ストーブと差別化する特徴となります。
シェアNo.1の実績
コロナは長年もの間、石油ストーブの販売シェアを1位で守り続けています。それだけ石油ストーブの台数が何十年に渡り日本中で使われ続けているという実績こそが、コロナの石油ストーブの強みでもあるかと思います。
特に東日本から北日本ではコロナが圧倒的に優勢で、各地のホームセンターや家電量販店の売り場面積を比較しても、トヨトミよりコロナが多いのが現状です。
対して、トヨトミは本社を愛知県に置くためなのか、関西から西の地域では比較的優勢となっています。
給油タンクの「よごれま栓」
コロナのカートリッジタンク(給油タンク)の口には、『よごれま栓』という機構が設けられています。
コロナ独自の機構で、ピンを引くだけで手を汚さずにタンクの口(ふた)を開けることができる特許技術です。これは石油ストーブだけでなく、コロナの石油ファンヒーターのタンクにも搭載されています。
よごれま栓が開発される前は、どのメーカーもペットボトルのふたのように手で捻って回して開けるものが主流でした。その為、よごれま栓が発売された当時は非常に好評だったようです。
点火方式で選べる
コロナの石油ストーブの点火方式は、放電点火とヒーター熱点火の2種類があります。
昔はヒーター点火が主流で、電池から通電して発熱したヒーターを灯しんに近づけることで点火します。一時的にヒーターに通電するだけですので長持ちしますが、外的要因によってヒーター先端のニクロム線が変形したり、経年劣化で切れたりしまうと点火することができなくなってしまいます。
その後、イグナイターを用いた放電点火方式が開発され、ヒーター点火よりも主流となりました。放電点火の場合は電池が切れない限りは点火し続けられますので、部品としては長持ちします。しかし、ヒーター点火よりも部品のコストがかかる為、石油ストーブ自体の商品単価も若干高くなっています。
トヨトミでは全ストーブに放電点火方式を採用しておりますが、コロナでは放電点火式シリーズとヒーター点火式シリーズがあります。ヒーター点火式の方が価格が安いので、特に気にしない人はこちらを選ぶことが多いようです。
トリプル消臭
上位機種の反射式ストーブではトリプル消臭を採用しています。トリプル消臭とは、「ニオイ取り触媒の搭載」、「ニオイカット消火」、「効率よく燃焼させるクリーン燃焼」の3つからなります。
ニオイ取り触媒は、燃焼熱によって化学反応し消臭効果を発揮する部品で、燃焼時や消火時に出るニオイを低減することができます。高級機種にのみ採用されています。
ニオイカット消火は消火する際に、ゆっくりと時間をかけて火を消すことで未燃ガスによるニオイの発生を極限まで抑えるもの。ニオイカット消火はほとんどの機種に採用されています。
クリーン燃焼は燃焼筒の上に設置された燃焼リングという部品により、未燃ガスが残らず燃え切るように効率よく燃焼させるものです。高級機種および高出力機種に搭載されています。
トヨトミの石油ストーブの特徴
石油ストーブの市場シェアではコロナに負けていますが、決して性能や機能が劣っている訳ではありません。むしろトヨトミの石油ストーブの方が優秀な点も多くあります。
おしゃれな石油ストーブが多い
トヨトミでは通常の石油ストーブのラインナップに加えて、デザイン性を追求したコンセプトのシリーズを複数展開しています。特に対流式の石油ストーブは『Classic』や『Favor Class』など種類が豊富で非常に人気を集めています。
さらに、毎年のように本体カラーを変更したモデルを発売したり、2020年には人気アニメ『エヴァンゲリオン』とコラボした商品を限定発売したりなど、顧客獲得に向けて力を入れていることが分かります。
対流式石油ストーブのラインナップ数はコロナを圧倒しています。キャンプ用品の有名ブランド『snow peak』とコラボした石油ストーブも販売するなどキャンプ市場にも踏み込んでいます。
防災製品として優秀
トヨトミには電池やライターを使わずに点火することができる石油ストーブがあります。
石油ストーブ自体が防災製品ですが、トヨトミの『ぐるんPa』というシリーズは、手回し発電で放電点火できるので一層防災製品として優秀です。
石油ストーブの点火は通常であれば電池を必要としますが、電池を使用せずにマッチやライターで直接火をつける人も多いです。
しかし、災害時に電池やライターが必ずしも傍にあるとは限りません。もしライターなどが無い場合でも、ぐるんPaは点火することが可能。この電池レス石油ストーブはトヨトミだけです。
ちなみに、石油ストーブ自体が防災製品として認証されています。電気を使わずに暖を取ることができますし、簡単な調理をすることも可能ですので納得です。(参考:一般社団法人 防災安全協会)
災害時に電池もライターも無い場合、石油ストーブは使い物になりません。そう考えると手回し発電で点火できるトヨトミのぐるんPaは防災製品として非常に優秀だと思います。もしもの場合に備えて備蓄しておくことをおすすめします
給油タンクのこぼれま栓
コロナにはよごれま栓がありますが、トヨトミのタンクには『こぼれま栓』があります。
名前が似ているのでどっちがどっちか分からなくなりそうですが全くの別物です。
トヨトミのこぼれま栓というのは、ふたをしていない状態のカートリッジタンク(給油タンク)を誤って倒してしまっても中の灯油がこぼれないというものです。
カートリッジタンクの内部に工夫がされており、給油をする際は弁が開いた状態となり、横に倒した時には弁が閉まるというような仕組みです。
これも魅力的な機能かと思います。家の中で給油する際、誤ってタンクを倒してしまうと床が灯油まみれになってしまう可能性もあります。
個人的には、コロナのよごれま栓とトヨトミのこぼれま栓を併用することができれば、最強のカートリッジタンクになるかと思います。
ダブルクリーン
トヨトミは、一部の機種に二段階燃焼させるダブルクリーンを採用しています。
ダブルクリーンは、下段に赤熱燃焼、上段に白炎燃焼を組み合わせた仕組みです。上段にある白炎燃焼は1200℃もの高温になり、赤熱燃焼で燃え切らなかった未燃ガスをすべて燃やし切ることができます。
未燃ガスは臭いの原因になるので、ニオイの原因となる元から無くしてしまうことで消臭効果が得られます。
また、コロナと同じくゆっくり消火することでニオイの発生を抑制する「ニオイセーブ消火」も採用しています。
石油ストーブを選ぶ際のポイント
石油ストーブを購入する際に適当に選んではないでしょうか。もし適当に選んでいるのであれば、損をしてしまう可能性が高いです。
一見すべて同じように見える石油ストーブでも、意外と差別化されていたりします。かといって、他の家電のように種類が多い訳でもありませんので、注目すべきポイントだけ確認しておきましょう。
暖房出力(燃料消費量)
石油ストーブの選定時に最も重要なポイントが暖房出力です。
暖房出力と言っても特に難しいことはありません。その石油ストーブが広さ何畳のお部屋まで対応しているのかを確認すれば良いだけです。
何畳用なのかは石油ストーブの製品仕様欄やお店のポップなどに記載されています。お部屋の適応畳数は、暖房出力の大きさに応じて決定しています。自分が使用するお部屋の大きさに適したモデルを選ぶようにしましょう。
余裕があれば、適用畳数だけでなく暖房出力の数値(燃料消費量)を比較してみましょう。実は同じ適用畳数でも、暖房出力値が全く同じとは限りません。同じ畳数表示でも、暖房出力値(kW)が少しでも大きい方が暖房能力が高いです。
反射式か対流式か
反射式か対流式か、お部屋の大きさや置く場所に適した方式を選ぶことが大切となります。
ある程度広い開放的な部屋で使う場合や、部屋の中央に置いて暖を取りたい場合は対流式の石油ストーブが最適です。
逆に、部屋自体の広さがあまり大きくなく、壁際や隅において暖を取りたいのであれば反射式がおすすめです。
また、対流式の石油ストーブは暖房出力(燃料消費量)が大き目のものが多く、油タンクは固定式がほとんどになります。そのため、石油ストーブごと給油する場所へ持っていくか、もしくは灯油の入ったポリタンクを石油ストーブのところまで持って来て給油をする必要があります。
対して、反射式の石油ストーブは、カートリッジタンクで給油を行います。そのため給油する際は対流式よりも簡単です。ただし、タンクの容量が少ないと給油回数が増えて面倒になりますので、カートリッジタンク(給油タンク)の容量もチェックしておくと良いです。
点火方式
点火方式でポイントとなるのは、『電池式』か『電池レス』かです。
石油ストーブはどれも電池を使用して点火するのが一般的です。電池で点火する場合はヒーター式か放電式のどちらかになります。ただ、この二つはどちらでも性能としては大して変わりません。
ほとんどの石油ストーブが電池式です。しかし、電池を使用せずに点火することができる電池レスの石油ストーブも僅かながら存在します。トヨトミの手回し点火式の石油ストーブ『ぐるんPa』は、手回し式ハンドルを回転させるだけで電極から放電して点火することができます。
災害時などの防災製品として使うのであれば電池レスがおすすめ。また、電池交換が面倒だという人にもおすすめです。
◎石油ストーブについては他の記事でもまとめていますのでご参照ください。
コロナの人気・おすすめ石油ストーブ
石油ストーブのリーディングカンパニーであるコロナの人気ストーブを紹介します。
反射式 SX-E3523WY
暖房めやす(木造) | 暖房タイプ | 参考価格 |
9畳 | 反射式 | 19,500円 |
コロナの反射式石油ストーブの中では最上位モデルです。暖房出力は3.47kWで、木造住宅なら9畳が目安になります。コンクリート住宅なら13畳まで対応と表記されていますので、10畳程度のお部屋なら十分暖めることができると思います。
特徴は「ニオイとり触媒」と言われる部品が燃焼筒の上部に設置されており、点火時や消火時の嫌なニオイも軽減することができます。遠赤ブレードという部品が燃焼筒の頭部に設けられていることで、遠赤外線量がアップしています。
また、火力調節が可能な幅が広い為、部屋が少し暑くなってきた時に弱い火力でも安定して燃焼させることができるので便利です。
対流式 SL-6623
暖房めやす(木造) | 暖房タイプ | 参考価格 |
17畳 | 対流式 | 24,000円 |
コロナの対流式石油ストーブSLタイプです。ロングライフデザイン賞を受賞している人気モデルです。暖房出力は6.59kWタイプと5.14kWタイプの2種類あります。6.59kWタイプでは木造なら17畳まで適応するほど、暖房出力が高い石油ストーブです。
特徴は、反射式の石油ストーブとは火炎の色が異なります。反射式では青炎燃焼と言われる青い炎に対して、このSLタイプは白炎燃焼という白い炎で燃焼します。燃焼時は非常に明るいため、暗い部屋ではランタンのように周囲を照らしてくれます。
デザインはアンティーク調のような見た目で人気を集めています。昔から白一色のモデルでしたが、2019年にはカラーチェンジしたブラック色モデルを台数限定販売したところ、即完売したほど人気。更に、翌年にも新しく『あずきミルク』という女性受けしそうなカラーでオンラインストア限定販売し即完売したとのこと。
反射式 RX-2223Y(BX-2223Y)
暖房めやす(木造) | 暖房タイプ | 参考価格 |
6畳 | 反射式 | 8,800円 |
コロナの石油ストーブの中で最も安いボトムモデルです。『RXシリーズ』と『BXシリーズ』がありますが、基本的に本体色の違いだけですので両シリーズともボトムシリーズ(スタンダード)という位置付けになります。
暖房出力は2.24kWの縦長タイプと、2.87kWの横長タイプの2モデルがあります。2.24kWタイプのモデルがRX-2221Y(BX-2221Y)です。 2.24kWタイプ はコロナの石油ストーブの中では最も暖房出力が小さいですが、その分コンパクトなサイズとなっています。
また、本体価格が非常に安いです。公式HPではオープン価格としか明記されていませんが、店舗やAmazon等では10,000円以下で販売されています。シンプルな石油ストーブが故に、コストダウンが十分に図られています。とにかく安ければ良いという方にはおすすめします。
これらの機種以外にも沢山ラインナップがあります。他の機種も比較してみたいという方はコロナ公式HPで確認してみてください。
トヨトミの人気・おすすめ石油ストーブ
トヨトミはコロナに石油ストーブのシェア率で負けているものの、商品ラインナップは非常に多く、最近では対流式の石油ストーブに注力しているのが窺えます。
反射式 RS-G240
暖房めやす(木造) | 暖房タイプ | 参考価格 |
6畳 | 反射式 | 13,500円 |
トヨトミの石油ストーブで個人的に最も優秀だと思っているのが、電池レス式石油ストーブです。「ぐるんPa」という手回し式発電で、乾電池やライターが無くてもいつでも点火することができるのは非常に魅力的です。更に、このくらいコンパクトなサイズであれば防災用の備蓄として最適だと思います。
暖房出力は2.35kWの木造住宅6畳用で少し小さめではありますが、他にも8畳用モデルもあります。暖房出力も本体サイズも小さめが良いという方であれば、このくらいがおすすめです。
対流式 レインボーストーブ RL-F2500
暖房めやす(木造) | 暖房タイプ | 参考価格 |
7畳 | 対流式 | 36,300円 |
レインボーはトヨトミの人気対流式シリーズです。レインボーストーブと言ってもラインナップが非常に豊富なので、ここでは詳細は省略しますが、デザイン性にこだわったモデルや他のブランドとコラボした商品もあります。毎年、新しいカラーのモデルや限定モデルが発売されています。
暖房出力はそれほど高くないので、暖かさよりもおしゃれな雰囲気がコンセプトのように思われます。インスタグラムやピンタレストで「石油ストーブ」と検索すると、トヨトミのレインボーシリーズが多く出てきます。ぜひ、自分の好きなデザインのモデルを購入して冬をおしゃれに過ごしてみてはいかがでしょうか。
◎レインボーストーブなどのおしゃれな対流式石油ストーブをランキングでまとめた記事がありますので、そちらもチェックしてみてください。
反射式 RC-W360
暖房めやす(木造) | 暖房タイプ | 参考価格 |
10畳 | 反射式 | 24,700円 |
トヨトミのラインナップの中で最もハイグレードの石油ストーブです。
最大の特徴はダブルクリーンと言うトヨトミだけの燃焼技術を搭載している点です。ダブルクリーンとは、燃焼筒の上に更にもう一段階燃焼する部屋を設けることで、未燃ガスなどを燃やし切るという仕組みです。このダブルクリーンによって、未燃ガスの嫌なニオイを抑制することができ、更には燃焼排ガスも抑制することができます。
また、遠赤効果もアップしていますので暖かさも文句なしです。暖房出力は3.6kWで、コロナのハイエンドモデルSX-E35WYタイプと張り合っているのではないかと思います。ちなみに、このダブルクリーンシリーズは他にも3.22kWと2.75kWもラインナップしていますので、お部屋の大きさに応じて選ぶことができます。
石油ストーブとしては少々お値段が高めではありますが、ニオイへの対策や暖かさの追求を考慮すればやむを得ないのかなと思います。
この他の機種についても魅力的なモデルが多数ラインナップされています。気になる方はトヨトミの公式HPをチェックしてみて下さい。
まとめ:コロナとトヨトミのどちらがおすすめか
コロナとトヨトミの石油ストーブに燃費や暖房能力の大きな違いはありません。違うのは、点火方式や給油タンク、消臭機能などです。
つまり、どちらが絶対に良いということはありません。構造や機能を比較した上で、自分が使いやすいと思う方を選ぶことをおすすめします。
石油ストーブは電気を使わないが故に不自由な点もあります。ですが、電気を使わないからこそ故障が少なかったり、災害時や停電時の備蓄用としても重宝されます。
石油ストーブはメーカーによって性能に大きな差はありませんが、購入する目的に適したモデルを選ばれることを推奨します。デジタル化が急速に進む現代だからこそ、石油ストーブの良さや必要性を改めて検討してみてはいかがでしょうか。