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石油ストーブのメリットとデメリットとは?知っておくべき知識を紹介

投稿日:2020年9月6日 更新日:

石油ストーブのメリットとデメリット

 

石油ストーブのメリットとデメリットについて紹介します。石油ストーブはひと昔前から日本中で活躍している暖房機の代表ですが、最近では見かけることも減ってきました。しかし、ある出来事をきっかけに再び石油ストーブの必要性が見直されることになりました。これから石油ストーブなどの暖房機の導入をお考えの方にとって有益な情報となれば幸いです。

 

 

1.石油ストーブとは

石油ストーブ

若い世代にとっては石油ストーブというものに馴染みが無く、何のことを言っているのか分からないという方もいらっしゃるので概要から説明します。

石油ストーブとは、その名の通り石油(灯油)をエネルギーとした暖房機です。石油ファンヒーターも灯油を使用しますが、一般的に言う石油ストーブとは異なります。

石油ストーブは燃焼するのに電気を必要としないため、コンセントが無い場所でも暖房することができます。いくつか種類がありますが、大きく分けて反射式と対流式があります。

反射式の石油ストーブは、燃焼筒と呼ばれる丸い筒が赤熱することで輻射熱を出します。分かりやすい言葉でいうと遠赤外線が多く出る石油ストーブです。一方、対流式は上方向へ熱流を促し、空気を循環させるように燃焼するため対流式と言います。反射式は前側と上方向へのみ熱を発するのに対し、対流式は全方位へ放熱します。

 

反射式石油ストーブは青炎燃焼という火炎に対して、対流式は白炎燃焼という異なる燃焼状態になります。(一部異なる石油ストーブもある)どちらも同じ石油ストーブですので、暖かさは変わりません。暖かさは暖房出力という時間当たりの灯油消費量から算出される指標に基づきます。暖房出力の数値が大きいほど暖かさも強いです。

 

2.石油ストーブのメリット

 

冒頭で「石油ストーブはある出来事をきっかけに再び注目を集めた」と述べましたが、その理由は石油ストーブにしかないメリットによるものでした。

 

電気を使わない

電源

石油ストーブの最大のメリットが電気を使わずに暖房することが可能であるということです。石油ファンヒーターやエアコン、電気ストーブは電気が無ければ一切使用することはできません。でも、電気が無い状況なんて滅多にないのでは?とお思いかもしれません。その通りです。ですが、滅多ない状況に違いありませんが、もし電気が一切止まった場合にどうなるでしょうか。

 

ある出来事とは、2011年3月に発生した東日本大震災のことです。東北地方の3月はまだまだ冬の寒さが厳しい時期ですが、地震によって各地でライフラインが寸断され、電気が止まってしまった家庭は東京電力管内で405万世帯、東北電力管内で440万世帯もが数日間の間電気を使用できなかったそうです。

そんな電気が使用できない極寒の状況の中、石油ストーブが救世主となりました。灯油はガソリンスタンドや各家庭に貯蓄されているため、途絶えることはありません。よって、石油ストーブは暖房として、灯りとして、更には調理用として、避難所・一般家庭で大活躍したということです。

 

東日本大震災をきっかけに日本全体として防災意識が高まり、電気を使用しない石油ストーブは防災備蓄製品として脚光を浴びております。それ以外でも、体育館や倉庫などのコンセントが近くにない状況での暖房にピッタリですから、趣向用として購入する方も多いそうです。

2017年にはコロナ・トヨトミの石油ストーブが防災製品等推奨品認証を取得し、公に備蓄すべき製品として推奨されることとなりました。(防災製品等推奨品認定証とは、内閣府・防災推進協議会構成団体の一般社団法人『防災安全協会』が定めるものです)

防災製品等推奨品マーク

 

温風(風)が出ない

石油ストーブはファンがありませんので、温風(風)を出しません。風に当たりたくないと考える方は意外にも多いようで、ファンヒーターやエアコン暖房を嫌がるかたにも選ばれています。

温風ではなく、じんわりと暖まる輻射熱が心地よいという意見が多いです。

 

音が静か

電気を使用していませんので、ファンが回転するような騒音はありません。また、燃焼方式も自然に灯油が気化しているだけですので、石油ファンヒーターのようなゴーという燃焼音もありません。無音に近い感覚です。たまにタンクの灯油が落ちるボコッという音がする程度です。

騒音が気になるという方にも石油ストーブは最適な暖房機です。

 

熱を利用できる

石油ストーブの上面は燃焼熱によって非常に高温になります。その上にヤカンを置けば水が沸かせますし、鍋を置けば温めることができます。メーカーとしては保証していない使用方法ですが、暖房しながら簡単な調理までできるのは主婦にとっては非常にありがたいことではないでしょうか。おじいちゃんやおばあちゃんの家に行くと、今でも石油ストーブでお餅を焼いていたりすることもあるかと思います。安全な範囲で楽しみましょう。

 

持ち運びしやすい

電気を使いませんので電源コードもありません。灯油もカートリッジ式タンクに入れますので、どこにでも持ち運んで使用することができます。小型のものから大型のものまでありますが、多くは一人でも楽々持てる重さになっていると思います。リビング、台所、寝室、玄関、倉庫、ガレージなどありとあらゆる環境で暖を取ることができるのは魅力的です。

 

加湿できる

これは石油暖房機やガス暖房機に共通して言えることですが、燃料をもやしていますのでお部屋を加湿することができます。灯油は1ℓ燃やすと約1ℓの水を大気中に放出します。

詳しい内容は別記事で解説していますので参考にどうぞ。

石油ストーブの上にヤカンを置いて二重で加湿する家庭もありますが、状況によっては加湿し過ぎにより壁や床にカビを発生させてしまいますのでご注意を。

 

構造がシンプル

構造自体がシンプルですので、耐久性に優れています。普通に使用していれば10年以上は平気で使えます。ですが、石油ストーブは安全装置が少ないので、まだ使えそうでも寿命を待たずに買い替えた方が良いと思います。

石油ストーブの寿命については〔日本ガス石油機器工業会〕による規定(設計標準使用期間)で、各メーカーとも8年として定めていますので、これを目安に買い替え準備を進めることをお勧めします

石油暖房機の寿命(設計標準使用期間)については、別の記事にまとめていますので参考までに。

 

意外とクリーン

石油ストーブや石油ファンヒーターは空気を汚すと思われがちですが、それはあくまでエアコンや電気暖房と比較した場合の話です。実際は、ほんの微量の一酸化炭素などを放出するだけで、これは人体には全く影響がありません。

石油ストーブは日本産業規格(通称JIS;2019年まで日本工業規格)にて製品企画が厳しく定められていて、通常燃焼時の一酸化炭素は石油ストーブの真上でもほんの数ppmとのことです。人間が軽い頭痛などの症状が現れる一酸化炭素濃度は空気中(部屋全体として)で200ppmほどですので、非常に少ないことがわかると思います。

▽参考文献:東京都福祉保健局HP

むしろ、たばこを吸っている人が吐く息の方が一酸化炭素量が多いということも分かりました。ヘビースモーカーの方は25ppm以上ということで、石油ストーブよりも喫煙者に近寄らない方が優先すべきです。(喫煙者には失礼ですが)

 

 

3.石油ストーブのデメリット

 

多くのメリットがある石油ストーブもデメリットがいくつかあります。

 

安全装置が少ない

安全装置

電気を使用しないことの最大のデメリットが安全装置を搭載できないということです。唯一の安全装置は対振自動消火装置です。地震やぶつかった際に振動を検知して自動消火します。その他にはありません。

おかしな燃焼をしていても検知できませんので、そのまま燃焼を継続してしまいます。普段使いで特に支障はありませんが、万が一の時にちょっと頼りないですね。

 

ヤケドしやすい

石油ストーブは筐体が非常に高温になります。上面は特に温度が高く、誤って手を触れてしまうと間違いなくヤケドしてしまいます。特に、小さな子どもがいる家庭で石油ストーブを使用するのはなかなか億劫だと思います。

 

温度設定ができない

エアコンや石油ファンヒーターでは、設定温度を決めれば自動的に室温が設定温度になるまで暖房します。設定温度に達すれば自動で暖房を弱めます。しかし、石油ストーブにはそもそも設定温度という概念がありません。ONとOFFだけの暖房機です。これは、燃焼している最中はどこまでも室温が上昇してしまうということです。暖まったからといって消火してしまうと、すぐに冷えてきて寒くなります。だからと言って、火力を調節できる範囲も大きくはありません。なかなか自分の思う室温に設定できないところがもどかしいデメリットです。

石油ストーブの火力調節可能な幅は、排気ガスの観点から燃焼しても安全な範囲を設定しているので、調節幅を超えて使用してしまうと健康被害のリスクがあります。

 

臭いがきつい

機種によって、臭いへの対策も異なりますが、石油ストーブは点火時と消火時はどうしても臭くなります。この臭いの原因は未燃ガスによるものですので、消火時はゆっくりと火を消すことで臭いを低減することができます。ゆっくり消すと未燃ガスをちょっとずつ燃やしながら火を弱めるからです。

ちなみに、一酸化炭素は臭いがしませんし、無色透明です。たまに、一酸化炭素が臭いといっている人がいたりしますが、あれはすべて灯油の未燃ガスです。

 

4.おすすめの石油ストーブ

 

現在、石油ストーブのメーカーというと、暖房商品で有名なコロナとトヨトミ、おしゃれな暖房機で有名なアラジンの3社が主になります。どのメーカーも基本は日本国内での生産になりますので、安心して使用できると思います。

 

コロナのおすすめ

SX-E3519WY

コロナの石油ストーブSX-E35タイプ

コロナの石油ストーブの中で最上位モデルです。遠赤外線が多く、消臭にも特化しているそうです。火力を調節できる範囲も比較的大きいので、使い勝手が良いと思います。

 

トヨトミのおすすめ

ダブルクリーンRC-W360

トヨトミの石油ストーブ

独自技術の二段階燃焼構造によって、遠赤外線量アップに加えて未燃ガスを燃やし切ることでニオイを低減しています。

 

アラジンの石油ストーブ

ブルーフレーム

アラジンのブルーフレーム

おしゃれな石油ストーブの代表であるアラジンのブルーフレーム。レトロなデザインがノスタルジックな空間を作り出します。

 

4-4.おしゃれな石油ストーブ

おしゃれな石油ストーブについて、個人的におすすめなものを別の記事にまとめていますので、参考までにチェックしてみてください。

おしゃれな石油ストーブをランキング形式で紹介!今年はおしゃれな冬を過ごしませんか?

 

5.まとめ

 

古くから愛される石油ストーブですが、普段使いの暖房用としてだけでなく、災害時のための防災備蓄品として購入してみても良いのではないでしょうか。

 

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