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除湿機の種類と選び方を解説!モデル選びで迷ったらこれを選んでおけば間違いないおすすめ除湿機も紹介

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除湿機の選び方

除湿機を購入したいけど、何を選んだら良いのか全く分からない」という人も多いのが実情です。

そんな人の為に、除湿機の種類と選び方について初心者でも分かるように解説します。

大前提として、除湿機には除湿方式が異なる3つの種類があります。除湿機を購入する上では、それぞれの除湿方式における特徴やメリット・デメリットを把握してからモデル選びをすることが重要です。

とは言え、除湿機の選び方はとても簡単で3つのポイントを抑えておくだけで大丈夫です。その3つの選び方ポイントを紹介しますが、それでもどの除湿機を選んで良いか分からない人の為に、家電マニアの私がおすすめする【これを選んでおけば、まず間違いなしの除湿機も紹介します。

モデル選びに迷っている方はぜひチェックしてみてください。

目次

除湿機の種類は3つ

除湿機

一般的な除湿機には3種類の除湿方式があります。除湿方式によってそれぞれの特徴があり、メリットとデメリットが異なります。除湿機を選ぶ際には、まず各除湿方式ごとの特徴を把握することが重要となります。

除湿機の除湿方式3つ
  • コンプレッサー式
  • デシカント式
  • ハイブリッド式

この3種類の除湿方式が主流となっています。各々の特徴と比較による優劣を簡単にまとめると下記表のようになります。

コンプレッサー式デシカント式ハイブリッド式
消費電力×
夏場×
冬場×
運転音×
サイズ×
本体価格×

表のように、全ての除湿方式にメリットとデメリットがあります。その為、ご自身が使用する条件や環境に適したもの、こだわりたいポイントから除湿方式を選択する必要があります。

それでは各々の除湿方式について、特徴を紹介していきます。

コンプレッサー式

除湿機 コンプレッサー式
出典:panasonic公式HP

コンプレッサー式の除湿機は、内部にコンプレッサー(圧縮機)を搭載していて、湿った空気を冷やすことによって室内を除湿します。

コンプレッサー式除湿機の仕組みはエアコンの冷房運転や除湿運転(ドライ運転)と同じで、空気中の湿気を水として排出します。次に紹介するデシカント式除湿機に比べて電気代が安いのが特徴です。加えて、室内の温度上昇が少ないというメリットがあります。気温が高い梅雨時期や夏場などに湿度下げたいという方におすすめです。

逆に、冬場は気温が低いので除湿能力が低下してしまいます。気温が低い冬には、空気を冷やす際に温度差を上手く使うことができず、除湿能力が落ちてしまいます。その為、冬場にはあまり向いていません。

コンプレッサー式のメリット
  • 消費電力が低い(電気代安い)
  • 気温が高い夏場に強い
コンプレッサー式のデメリット
  • 運転音が大きめ
  • 気温が低い冬場に弱い
  • デシカント式よりも重い

デシカント式(ゼオライト式)

デシカント式の除湿器
出典:panasonic公式HP

デシカント式(ゼオライト式)の除湿機は、内部にフィルターとヒーターを搭載しています。フィルターが吸い込んだ空気中の水分を捉え、ヒーターで温めてから除湿します。

デシカント式の除湿機は、大きさがコンパクトで軽いものが多く、運転音が小さいというメリットがあります。しかし、その反面として消費電力が大きく、電気代が高くなってしまうこともあります。また、気温が低い冬場でも除湿能力が落ちにくいという利点があるのに対し、室内温度を上昇させることで夏場には向かないというデメリットもあります。

室温と除湿量の関係
出典:Panasonic 資料

気温が低くても除湿能力が落ちにくいデシカント式ですが、全く低下しないという訳ではありませんコンプレッサー式と比較すると変化が小さいということです。また、デシカント式の特徴として、室温20℃前後をピークに室温が高くなると除湿能力が僅かに低下していきます。室温が高ければ高いほどコンプレッサー式に軍配が上がります

デシカント式のメリット
  • コンパクトなものが多い
  • 運転音が小さい
  • 冬場に強く、結露防止になる
デシカント式のデメリット
  • 消費電力が大きく、電気代が高い
  • 室温を上げるので夏場には不向き

ハイブリッド式

ハイブリッド式の除湿器
出典:panasonic公式HP

コンプレッサー式とデシカント式を合わせたのがハイブリッド式の除湿機です。ハイブリッド式の除湿機は、暑い夏には電気代が安くて温度上昇が少ないコンプレッサー式の機能を使い、寒い冬には温度上昇が期待できて結露予防もできるデシカント式の機能を利用するという、二毛作のような使い分けが可能になります。

一年を通して使用することを前提とした場合、電気代についてはハイブリッド式が一番お得です。本体価格は他の除湿方式のものよりもお高めですが、長期的に見たランニングコストを考えれば、最もコストパフォーマンスに優れています。

ハイブリッド式のメリット
  • 夏場でも冬場でも得意
  • 通年使用なら電気代が最も安い
ハイブリッド式のデメリット
  • 本体サイズが大きくて重い
  • 本体価格が高い

除湿機の選び方とポイント

除湿機を選び方は難しく考える必要はありません。3つのポイントだけに気を付けておけば、買った後に後悔することはほとんどないでしょう。選び方のポイントをチェックしたら、あとは自分好みのデザインや好きなメーカーのモデルを選べば大丈夫です。

除湿機の選び方ポイント3つ
  1. 使用する部屋の大きさ
  2. タンクの容量
  3. お手入れ(掃除)のしやすさ

使用する部屋の大きさ

まずは、除湿機を使用する部屋の広さに適したモデルを選ぶことが大切です。基本的に除湿機の除湿可能面積はそのモデルによって異なりますので必ずチェックが必要です。

家が木造なのか鉄骨なのかによっても除湿効率が変わってきますので、自宅の建材が何であるのかを把握することで、いっそう効果的な除湿機を選ぶことができます

除湿機の除湿能力は、製品仕様欄や外箱、販売店のポップなどに記載されていますので購入する前には必ず確認しましょう。

除湿能力について

除湿能力は、一日あたりに除湿できる水分量(除湿量)を表しています。除湿能力のめやすを下記表に示します。ザックリで言うと、部屋の大きさが6畳程度なら5L/日、10畳程度なら10L/日以上の除湿能力があれば十分です。

除湿能力めやす木造住宅鉄筋住宅
4~6L/日6~8畳13~16畳
6~8L/日8~10畳16~20畳
8~11L/日10~14畳20~28畳
11~18L/日14~23畳28~45畳

除湿能力の表記は、コンプレッサー式とデシカント式では環境条件が微妙に異なります。コンプレッサー式の除湿能力は室温27℃、湿度60%環境での能力値であるのに対し、デシカント式は室温20℃、湿度60%環境での数値になります。

また、除湿機の本体サイズは搭載されている機能によって変わってきます。基本的には機能が充実しているものほど、筐体サイズが大きくなる傾向があります。小型の除湿機が欲しい場合は、搭載している機能と筐体サイズの両方をよく比較した上で、どちらを優先するかを考えておくと良いです。

排水タンクの容量

除湿機を選ぶうえで、次に注目したいポイントは排水タンクの容量です。

除湿機の仕組みは、部屋の空気中から水分(湿気)を取り除き、その湿気が水となって排水タンクに溜まっていきます。排水タンクに溜まった水は、自分で洗面所や流し場などに捨てに行く必要があります。多くの方が排水タンクの水を捨てる作業を面倒と感じていることでしょう。

排水タンクが大きい除湿機であれば、単純に水を捨てに行く頻度は少なくなりますが、逆に排水タンクの重量は重くなってしまうので持ち運びにくくなってしまいます。とにかく水を捨てに行く頻度を減らしたいという方は、なるべく大容量のタンクがおすすめです。

タンクの容量のめやすは、おおよそ3L程度あれば十分です。ボトムクラスのコンパクトな除湿機ではタンク容量2L前後のモデルも多いです。

手入れ(掃除)のしやすさ

除湿機は水を扱う製品である以上、定期的なお手入れ(メンテナンス)が必要となります。手入れを怠ると、除湿機の内部にカビが発生して不快な思いをする可能性があります。

デシカント式のフィルターは消耗品であるため、いずれ交換しなければなりません。しかし、お手入れをしっかりと実施して入ればその寿命を延ばすことができるため、フィルター交換の頻度も少なくなります。
また、タンクの中は、定期的にお手入れをしないとタンク内にもカビが発生してしまいます。排水タンクも洗い易い構造なのか確認しておきましょう。

除湿機のメンテナンスは、フィルター掃除とタンクの掃除が基本です。加えて、内部のカビや汚れを防止するためには、除湿運転後に内部乾燥機能を使うと抑制することができます。

【番外編】除湿機のメーカーで選ぶのもOK

選び方の番外編になりますが、除湿機を製造する家電メーカーは大小合わせて非常に多く存在します。特に有名な除湿器メーカーをリストアップすると下記のメーカーがあります。

  • パナソニック
  • コロナ
  • アイリスオーヤマ
  • デロンギ
  • シャープ
  • 三菱

ここ数年間の除湿機の国内シェアは、パナソニックとコロナの2強のようでしたが、最近ではこの2社に加えてアイリスオーヤマとシャープが迫ってきいて競争が激化しています。

ただし、除湿機という家電製品自体が既に成熟された商品ですので、各社とも基本的な性能には大きな違いはありません。あとは付加価値としてどのような機能が必要かで選ぶことになります。他にも空気清浄機と一緒になったモデルも増えてきています。自分の好みに合ったものを選びましょう。

除湿機のメーカーごとの特徴やシェアについて他の記事でまとめていますので、気になる方はご参照ください。

迷ったらコレ!除湿機のおすすめ【3選】

選び方のポイントが分かってもモデル選びに迷ってしまうという人も多いかと思います。そんな人の為に、家電マニアがおすすめする除湿機を紹介します。特にこだわりがないという人でも、「これを買っておけばまず失敗はしない」という除湿機をピックアップしたので、参考にしてみて下さい。

コロナ Hシリーズ CD-H18A(K)

コロナの除湿器CD-H1022
出典:amazon.co,jp
除湿方式コンプレッサー式
除湿能力(木造/鉄筋)20畳/40畳
タンク容量4.5L

コロナの大能力除湿機です。価格は比較的高めですが、除湿能力は非常に優秀で付加機能も十分に搭載しています。

本体サイズは、他の除湿機と比較してもそれほど大きくないですが、定格18L/日のパワフルな除湿能力を有しており、一般家庭では十分過ぎるほどの除湿パワーです。更に、4.5Lの大容量タンクを積んでいますので、約6時間は水捨てをする必要がありません。

また、衣類乾燥時にはヒーターの温風を使用して素早く乾かすことも可能です。逆に、ヒーターを使わずに除湿と送風だけで乾燥させることもできますので、状況に応じて使い分けるのがおすすめ。

ヒーターの併用で衣類乾燥をする「標準モード」と「厚物モード」は、除湿機の周囲温度と湿度をセンサーにて把握し、洗濯物が乾いたタイミングで自動停止します。更に「冬モード」に設定しておくと、除湿能力が落ちやすい冬場では室温が10℃以下になるとヒーターがオンします。他にも、室内空気の循環をうながすための「サーキュレーターモード」も搭載しており、通年使用することができます。

パナソニック F-YHUX90-H

パナソニックの除湿器F-YHVX90
出典:amazon.co.jp
除湿方式ハイブリッド式
除湿能力(木造/鉄筋)8畳/16畳
タンク容量2.4L

パナソニックで人気を集めるコンパクトなハイブリッド式除湿機です。

ハイブリッド式のデメリットでもある本体サイズを克服し、省スペースで設置可能な筐体サイズを実現しています。高さが33.5cmしかない為、干してある洗濯物の真下に設置することができます。洗濯物の下から空気を送ることができる為、下へ溜まりがちな湿気を効率良く除湿します。

ハイブリッド式なので、夏場はコンプレッサー式で除湿運転し、気温が低い冬場はデシカント式で除湿します。その為、通年を通した電気代を安く抑えることができ、省エネ機能も充実しています。また、ナノイーX搭載で除菌が可能、嫌なニオイも元から抑制することができます。本体価格の高さを除けば、メリットばかりの魅力的なおすすめ除湿機です。

アイリスオーヤマ IJD-I50

アイリスオーヤマ衣類乾燥除湿機IJD-I50
出典:amazon.co.jp
除湿方式デシカント式
除湿能力(木造/鉄筋)6畳/13畳
タンク容量2.5L

アイリスオーヤマの大人気商品、サーキュレーター付き衣類乾燥除湿機です。テレビCMでも頻繁に宣伝されていますので、除湿機の中でもトップクラスで有名かと思います。

サーキュレーターがそのまま除湿機に搭載されたような外観が特徴的です。実際にアイリスオーヤマの主力製品でもあるサーキュレーターが除湿機に乗っています。サーキュレーターと除湿機を併用しているご家庭も多いかと思います。私もアイリスオーヤマの『サーキュレーターアイ』を除湿機と併用しています。しかし、この衣類乾燥除湿機1台さえあれば除湿に加えて送風も十分に行えます。洗濯物を乾かす際などにも非常に便利だと思います。

サーキュレーターと除湿機、それぞれ単独でも使用することができます。除湿する必要が無いときは、単なるサーキュレーターとして空気循環目的で使用できます。送風が必要ないときは除湿機のみでの稼働も大丈夫です。

ちなみに、デシカント式ですので温度による影響も受けないので1年中を通して除湿能力が落ちません。ご自分の生活スタイルに合った使い方をされてみてはいかがでしょうか。

最後に

筆者も以前は除湿機は使用せずに、エアコンの除湿モードだけで代用しておりました。当時はそれで満足していたんですが、引越しをした機会に除湿機を試しに導入してみたところ、持ち運びが可能な点と圧倒的な除湿能力に魅了されました。自動で衣類乾燥の面倒を見てくれるので生産性がとても上がりました。

今は未だ除湿機を使っていないという人も、ぜひ一度購入して使ってみてください。

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