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除湿機は一人暮らしに必要か|エアコン除湿との違いや除湿機を買うべき人の特徴を解説!

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一人暮らしに除湿機は必要か

除湿機は一人暮らしに必要なのでしょうか。除湿することの重要性や除湿機とエアコンの除湿との違いを解説します。エアコンの除湿機能で十分と考える人も、今一度除湿機は本当に自分に不要なのか考えてみてください。除湿機を買うことで生活の質が向上する人の特徴を紹介します。また、一人暮らし向けのコスパに優れる除湿機も紹介します。

この記事を読むと、一人暮らしにとって除湿機は必需品なのかどうかが分かります。

目次

一人暮らしに除湿機は必要なのか

最初に結論から申します。

除湿機は、一人暮らしに絶対必要とまでは言えないが、あった方が便利です

なぜそう言えるのか、主な理由をこれから説明していきます。一人暮らしに限った話ではありませんが、除湿の必要性やメリット・デメリットを考慮すると除湿機は非常に便利かつ有効な家電です。エアコンの除湿でも良いのでは?と思う人も多いと思いますが、エアコンと除湿機の違いについても触れていきます。

除湿機の導入に迷っている方、当記事を最後まで読んでみてから判断することをおすすめします。

除湿の重要性

除湿

除湿とは、空気中に含まれる水分を抜き取ることで部屋の湿度を下げることです。湿度は空気中の水分量を指し、湿度が高いとジメジメとした空間になり、湿度が低いとカラッとした乾燥状態となります。

湿度の表し方には2つあり、相対湿度絶対湿度と言います。一般的に使用される湿度は相対湿度です。天気予報など生活で耳にするほとんどが相対湿度で表されています。

相対湿度は、その空気中に含むことができる最大の水分量(飽和水蒸気量)に対して、どれだけの水分が含まれているかで計算されます。よって、単位は[%]、[%RH]となります。

対して絶対湿度は、単に空気中に含まれる水分量(絶対量)を表すので、単位は[kg/kg]となります。ただし、一般的には相対湿度[%]が多く使われているため、湿度=相対湿度だと判断しても問題ありません。ここでも以降、湿度(=相対湿度%)として用います。

湿度の表し方は2種類あるが、一般的には相対湿度が使われていることが多い

理想の湿度とは

私たち人間の普段の生活における理想の湿度は、40~60%です。湿度が低過ぎると身体への悪影響が多いことは良く知られています。ウイルスを活性化させてしまったり、のどの不調や喘息の悪化など、様々な体調不良を招いてしまう可能性が高まります。肌が乾燥してしまうことで、皮膚トラブルを生じる場合もあります。これらを防ぐ為に、加湿器を使用することで部屋の湿度を維持することができます。特に乾燥しやすい冬には加湿器を一日中運転させているという人も多いのではないでしょうか。(参考文献:sanwacompany

しかし、加湿のし過ぎにも落とし穴があります。

湿度が高過ぎる場合はカビの発生やダニの繁殖を活発化させてしまいます。カビが発生し繁殖してしまうと、空気中にカビの胞子を飛ばします。その胞子を吸い込んでしまうことで、病気や体調不良を招いてしまうこともあります。更に、ダニなどの家に数多く存在する虫たちの活動を活発化させ、布団や衣類を中心に繁殖し続けます。ダニの死骸や排泄物はハウスダストとしてアレルギー症状を引き起こしたり、身体のトラブルの引き金となってしまいます。また、湿度が高いことでのどが渇きにくく、つい水分補給を怠りがちになります。酷い場合だと脱水症状を起こし、夏場であれば熱中症で倒れてしまう危険性もあります。

よって、湿度は低過ぎても高過ぎてもダメなのです。その目安となる湿度範囲が、40~60%ということです。もし、部屋の湿度が60%を超えていれば、悪影響を及ぼす可能性があるので除湿する必要があります。除湿というのは、窓を開けたり換気をするだけでは理想とする湿度まで調整することは極めて難しいです。加湿のように洗濯物を干したり、お湯を沸かせばどうにかなるものではありません。除湿する為の専用機、除湿機やエアコン除湿が必要となります。

部屋の湿度の理想は40~60%。湿度が高すぎてもデメリットが多いので注意が必要!

エアコンの除湿と除湿機の違い

エアコン

部屋の空気を除湿をする際、除湿機以外にもエアコンを使って除湿することができます。今やエアコンが一台も無い家庭というのは極少数派ですから、除湿機を買わずとも除湿できるツールが家に備わっている訳です。

「じゃあ、エアコンの除湿だけで十分なのでは?」と思いますが、それは時と場合によります。エアコンの除湿にもデメリットがありますので、使い方次第では不便に感じることも多いです。まずはエアコンの除湿と除湿機の違いを、各々のメリットとデメリットを説明しながら見ていきましょう。

エアコンの除湿について

一般的なエアコンでは、冷房運転や暖房運転、送風運転の他に除湿運転(ドライ運転など呼称は様々)があります。一般的なエアコンの除湿運転は、通常の冷房運転と仕組みは全く同じです。熱交換器を用いて空気を冷やすことで結露させて、ドレン水として屋外に排出します。水分を取り除かれた乾いた空気が室内に戻されることで除湿を行います。

※エアコンの冷房機能と除湿機能の違いについては、空調メーカーであるダイキンのホームページで分かりやすく解説されていますのでご参照ください。 (参考文献:冷房と除湿はどう違う?-ダイキン工業公式HP

エアコンの冷房や除湿は、除湿機のタイプで言うならばコンプレッサー式の除湿機と同じ仕組みです。エアコンは屋外へドレン水を排水するのに対して、除湿機はタンク内に排水する点が両者の差異となります。(厳密には全く同じという訳ではありません)

エアコン除湿のメリット

除湿機と比較した中で、エアコンで除湿する場合のメリットを挙げてみます。

新たに購入する必要がない

エアコン除湿の一番大きなメリットは手軽さです。エアコンが部屋に備え付けられていれば、除湿する為にわざわざ新しく機器を購入する必要はありません。普段から使用しているエアコンで除湿運転ボタンを押すだけで除湿することができます。除湿機を必要とは思わない人の多くが、「エアコンの除湿があるから」という理由になります。

スペースを取らない

エアコンは部屋の壁に掛けてあるので、狭い部屋でも設置スペースを必要としません。対して、除湿機は部屋の床に置いて使用しますので、狭い部屋の場合はスペースを圧迫してしまいます。除湿機のサイズは部屋に置く製品としては比較的大きいので、狭い部屋では動線の邪魔になったりします。また、除湿機はコンセントに電源コードを挿す必要があるため、部屋のコンセントに近い位置に設置しなければいけません。コンセント周りは他の家電で溢れかえっていることも多いですから、スペース的に余裕が無いことも多々あるのではないでしょうか。

排水作業がいらない

室内の空気から取り除いた水分は、ドレン水としてホースを通って屋外に排水されます。エアコンは取り除いた水を自動的に排水してくれるので、自分で排水作業を行う必要がありません。これは冷房運転も除湿運転も同様です。排水に手間が掛からないという点は日常使用の中で大きなメリットとなります。

エアコン除湿のデメリット

部屋干し

メリットとは裏腹に、エアコンで除湿する場合のデメリットも見ていきます。除湿機では対応できても、エアコンの除湿では対応できない内容が以下になります。

移動できない

エアコン除湿の一番のデメリットは、移動できないという点です。当然ですが、エアコンが備え付けてある部屋でしか除湿することができません。脱衣所や浴室など、エアコンが付いていない部屋で除湿したい場合はどうしようもありません。また、洗濯物を部屋干ししている時に除湿する際は、吹き出す風を直接洗濯物に当てると効率良く乾かすことができます。しかし、エアコンの場合は干せる場所が限られてしまいます。除湿する際に自由に場所を移動できないというのは、非常に不便に感じます。

対して、除湿機はエアコンとは違って好きな場所へ持って行き除湿することができます。洗濯物を部屋干しする際は、洗濯物の近くへ持って行き、吹き出す風を当てながら除湿することができます。脱衣所に湿気が溜まっている時は脱衣所で除湿することもできます。もちろんリビングや寝室で除湿したい際も除湿機が一台あればすべて対応できます。単に風を出すだけの送風モードが使用できる除湿機もありますので、場所を問わず使えるのは非常に便利です。

室温も変化してしまう

エアコンの除湿は、室内空気の水分を取り除く際に熱も一緒に奪いますので、室内の温度も一緒に下がります。夏場であれば良いですが、冬場に室温が下がってしまうのは厳しいです。除湿機のように脱衣所など他の部屋で使うのであれば特に問題ないですが、エアコンがある部屋は一般的に居住スペースであるため、室温が変動してしまうのは不便です。

最近のエアコンでは、室内の温度を下げずに除湿ができる『再熱除湿』などという除湿機能も新しく出てきました

手入れが面倒

除湿運転に限りませんが、エアコンの手入れは非常に手が掛かります。冷房や除湿運転を継続すると、エアコン室内機の内部にある熱交換器が常に湿度が高い状態となる為、カビの繁殖や汚れの付着が進みます。しかし、熱交換器は素人には掃除することが難しいので、業者によるクリーニングが必要となります。熱交換器が汚れた状態でエアコンを運転してしまうと、カビや汚れを室内に撒き散らすこととなります。面倒だからといって、エアコンの手入れを怠ることは身体に害を及ぼすことに繋がりますので注意が必要です。

最近では、自動お掃除機能の一種で熱交換器まで洗浄することができるエアコンも増えてきました。しかし、こういったお掃除機能だけでは完全に熱交換器の汚れを落とすことは難しく、定期的に専門業者によるクリーニングが必要です。

除湿機の特徴について

除湿機の特徴を簡単にまとめます。

エアコンに対して、除湿機には3つの異なる除湿方式があります。コンプレッサー式、デシカント式、ハイブリッド式の3方式で、各々にメリットとデメリットがあります。使用する季節や予算に応じて、自身の生活スタイルに適した除湿方式の除湿機を選ぶことができます。

コンプレッサー式の除湿となるエアコンに対し、除湿方式が選べる点が大きなメリットになります。他にもメリットはありますが、基本的にエアコンのデメリットとして挙げた内容が除湿機ではメリットとなります。

また、除湿機の効果的な使い方については他の記事でまとめていますのご参照ください。

除湿機が必要な人と不要な人の差

除湿機

では、除湿機を購入するべき人というのはどのような人でしょうか。各々の生活スタイルや考え方によって、除湿機を購入した方が良いかどうかは変わります。自分は除湿機を買った方が良いのかどうか迷っている方は参考にしてみてください。

除湿機が必要な人とは

除湿機を買った方が良いと思うタイプを挙げていきます。エアコンを使用している人でも、もし下記の項目に一つでも当てはまるのであれば、一度は除湿機を購入してみることをおすすめします。

除湿機が必要な人
  • 部屋干しメインの人
  • 頻繁に洗濯する人
  • 家具や壁のカビが気になる人
  • 湿度が高い地域に住む人
  • エアコンが無い人

部屋干しメインの人

洗濯物を干す際、部屋干しが多い場合は除湿機を導入すべきです。洗濯物の部屋干しは乾燥するまでに時間がかかるだけでなく、室内の空気を過剰に加湿してしまいます。洗濯物は乾くまでに時間がかかりすぎると生乾き臭がします。室内はジメジメとした居心地が悪い空間となり、生乾き臭と相まって不快度が増します。部屋干しする頻度が高いのであれば除湿機を購入して後悔することはまずないでしょう。

頻繁に洗濯する人

洗濯する量や頻度が高い人も除湿機があると便利です。洗濯物が多ければ多いほど室内の空気はジメジメしてしまいますし、乾くのも時間がかかります。基本は屋外に干す人でも、天候によっては室内で干す必要が出てきます。そんな時でも早く快適に乾かすことができるように除湿機を使いましょう。

家具や壁などのカビが気になる人

新築だったり、お気に入りの家具があったりする人は除湿機を使用することをおすすめします。洗濯物を部屋干しするしないに関わらず、雨の日など湿度が高くなる状況はいくらでもあります。室内の湿度が高いまま長時間放っておくと、壁や家具の至る所にカビが発生してしまいます。乾燥した地域で風通しが良い部屋であればカビは発生しづらいですが、ジメジメしていると感じていなくても案外簡単にカビは発生します。特に新築の家や木製の高級家具を使っていたりする場合は除湿機の使用をおすすめします。

海沿いなど湿度が高い地域に住む人

海沿いや風通しが悪い場所に住む人は、室内空気も湿度が高い場合が多いので除湿機をおすすめします。その地域によって湿度が高い場所と乾燥しやすい場所に別れます。大きく分けると、日本海側は雨や雪が多く湿度が高いです。反対に太平洋側は天気が良い日が多く、冬場は特に乾燥します。太平洋側の乾燥した地域に住んでいる方は、必要性は薄いかもしれませんが、一年中湿度が高い日本海側地域の人は除湿機があると生活の質が向上すると思います。

エアコンが無い人

現代では既に珍しいかもしれませんが、エアコンが無い家に住んでいる方は除湿機を導入すると良いと思います。今までも除湿しなくても特に不便に感じなかったという人も、一度除湿機を使ってみることでその便利さに気づかれるかと思います。気温はちょうど良いけどどこかジメジメする、といった場合などちょっとした不快さも除湿機で解決できます。洗濯物を早く乾かしたいという緊急事態の時でも大活躍します。エアコンが無いのであれば、除湿機を1台持っていて後悔することはありません。

一人暮らしにおすすめの除湿機を紹介

除湿機の選び方については、他の記事でまとめていますのでご参照ください。今回は一人暮らし向けの除湿機なので、コスパに優れるものを優先して紹介します。除湿能力や電気代、一人暮らしで気になる点を満足し、かつ価格も安い除湿機をリストアップしています。

ちなみに、一人暮らしにおすすめするのはコンプレッサー式の除湿機です。価格が安い割に除湿能力が高く、電気代も非常に安いのでイニシャルコスト・ランニングコストともに優等生です。コンプレッサー式にもデメリットはありますが、それを踏まえた上でも費用対効果はかなり高いです。各除湿方式のメリット・デメリットが気になる方は、他の記事でまとめていますのでご参照ください。

アイリスオーヤマ 衣類乾燥除湿機DCE-6515

アイリスオーヤマ衣類乾燥除湿機DCE-6515
出典:amazon
除湿方式適用畳数(木造)タンク容量
コンプレッサー約7~15畳1.8L

アイリスオーヤマのコンプレッサー式除湿機です。除湿力は6.5L/日(60Hz時)で一人暮らしには申し分ありません。電気代はコンプレッサー式なので1時間当たり約4.7円という経済的な安さです。フラップの角度を調整して洗濯物へ風を当てることでより効率的に乾燥させることが可能です。外観のスタイリッシュさも魅力のコストパフォーマンスに優れた除湿機です。

シャープ 衣類乾燥除湿機CV-J71W

シャープ衣類乾燥除湿機CV-J71W
出典:amazon
除湿方式適用畳数(木造)タンク容量
コンプレッサー約8~16畳2.5L

Amazonでも人気の除湿機です。シャープのプラズマクラスター搭載により、嫌なニオイか菌も同時に除去することができます。除湿能力は7.1L/日(60Hz時)、1時間当たりの電気代約4.7円です。タンク容量は2.5Lなので、ボディはコンパクトなのに十分な水を溜められます。コスパが非常に優秀でエントリーモデルとしてもおすすめです。

山善 衣類乾燥除湿機YDC-C60

山善 衣類乾燥除湿機YDC-C60
出典:amazon
除湿方式適用畳数(木造)タンク容量
コンプレッサー約6~13畳2.0L

山善のコンプレッサー式除湿機です。除湿能力は6.0L/日で若干物足りないですが、一人暮らしのワンルームには十分な能力です。衣類乾燥モードで通常よりパワーアップした除湿が可能です。大型フラップから吹き出る風を洗濯物に直接当てることで除湿効率もアップします。デザインもシンプルで部屋に調和しやすいのも魅力です。

コロナ 衣類乾燥除湿機CD-P63A

コロナ衣類乾燥除湿機CD-P63A
出典:amazon
除湿方式適用畳数(木造)タンク容量
コンプレッサー約7~14畳3.5L

タンク容量の大きさが自慢のコロナの衣類乾燥除湿機です。3.5Lもの水を溜めることができますので、小まめな排水作業が面倒という方におすすめです。除湿能力は6.3L/日電気代は1時間当たり約4.7円で経済的です。外観デザインが微妙ですが、価格の安さと使い勝手の良さは太鼓判を押します。

まとめ

生活の質という観点から考えると、除湿することは質を向上させる為に必要なものであることはお分かりだと思います。もちろんエアコンの除湿運転でも十分活用できます。ただ、エアコンだけではどうしても不便な点があり、それがストレスになるくらいなら除湿機を購入した方が良いと思います。

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