「2~3万円前後でおいしい炊飯器が知りたい」、「3万円以下のコスパが良い圧力IH炊飯器ってあるの？」などと思う人もいるのではないでしょうか。
本記事では、3万円以下で買える圧力IH炊飯器【日立の圧力&スチームIH炊飯器RZ-X100DM】を購入して使ってみたので本音をレビューします。
炊き上がりの美味しさに定評がある圧力IH式の中でも更にランクが高い日立の圧力&スチームIH炊飯器。
それにも関わらず3万円以下で買えるコスパの良さがRZ-X100DMの一番の魅力です。そんなコスパ抜群の炊飯器RZ-X100DMで、実際にごはんを炊いてみた感想や使い勝手について正直にレビューします。
(@yuiya_blog)
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日立の炊飯器RZ-X100DMを買った理由
私が日立の圧力&スチームIH炊飯器RZ-X100DMを購入した理由は、「コスパ重視で予算は3万円以下、でもせっかく買い替えるなら美味しいごはんが食べたいから」です。
炊飯器の美味しさに大きく影響すると言われるのが、加熱方式の違いです。
大きく分けると、『マイコン式、IH式、圧力IH式』の3種類で、最も美味しく炊けるのが圧力IHです。圧力IHの中でも種類があり、更にランクが高いのが日立の圧力IH&スチーム式です。
しかし、ランクが高いほど価格も高くなってしまいます。どうせならと予算よりも少し上のRZ-X100DMを選びました。また、購入した理由は他にもいくつかあります。
買い替えるに至った経緯は、今まで使っていた炊飯器が10年を超えて古くなったことと、3合炊きでは足りなく感じたことです。ごはんは一度に多めに炊いて冷凍保存するのが我が家のやり方なのですが、3合しか炊けないので効率が悪かったからです。
今までは正直なところ、「炊飯器なんてどれで炊いても同じでしょ」という考えでした。その為、あまり炊飯器にお金を使いたくなくて、予算は少な目で見積もっていました。
それでもどうせ買い替えるなら、加熱方式だけでもこだわってみるかと思い立ち、予算は3万円以下で圧力IHの炊飯器を選ぼうと決めました。そんな条件で炊飯器を探している時に出会ったのが、日立の圧力&スチームIH炊飯器RZ-X100DMでした。
高い炊飯器って本当に美味しいのか、購入を検討している人やためらっている人は下記の記事が参考になるかと思いますのでチェックしてみてください。
RZ-X100DMの仕様と特徴
基本性能
| 加熱タイプ | 圧力&スチームIH |
| 炊飯容量 | 5.5合（1.0L） |
| 圧力 | 最高1.3気圧 |
| 保温時間 | スチーム24時間 |
| 炊飯時消費電力 | 1,400W |
| 外形サイズ | 幅23.8×奥行35.3×高22.5 |
| 本体重量 | 5.4kg |
炊飯容量は5.5合で選定基準を満たします。外形サイズは高さが22.5cmで低く、棚やラックの中段にも設置しやすいのが魅力です。見た目的にもスリムで狭いキッチンもスペースを圧迫せずに置くことができました。
圧力&スチームIHシリーズの機種
 |  |  | |
|---|---|---|---|
| 型式名 | RZ-W100FM | RZ-V100FM | RZ-X100DM |
| 商品名 | ふっくら御膳 | ふっくら御膳 | ー |
| 炊飯容量 | 5.5合 | 5.5合 | 5.5合 |
| 水温炊飯制御 | ● | ー | ー |
| 全周断熱構造 | ● | ● | ● |
| 側面ヒータ | 70W | 35W | 35W |
| スチーム保温 | 40時間 | 24時間 | 24時間 |
| 内釜 | 大火力沸騰鉄釜 | 大火力沸騰鉄釜 | 黒厚鉄釜 |
| カラー | 漆黒 | フロストホワイト フロストブラック | パールホワイト |
| 参考価格(※) | 49,300円 | 31,700円 | 21,780円 |
※ 2023年1月時点の「価格.com」最安価格を参考
日立の圧力&スチームIH炊飯器シリーズは3機種ラインナップされています。今回購入したRZ-X100DMは、その中では最も低いでスタンダードクラスですが、本体価格は断トツで安いです。
当然ながら上の2機種の方が多機能かつ高性能であることは確かです。しかし、どれも圧力&スチームIHで美味しく炊けることに違いは無いので、味の違いはなかなか判別できないのではないかと思います。よって、コスパで考えればRZ-X100DMが最も優れていると考えます。
RZ-X100DMの主な特徴
まずはRZ-X100DMの特徴を紹介します。
圧力とスチームによる炊き上げ
最大の魅力でもある圧力とスチームを掛け合わせた炊き上げです。炊飯時は圧力を1.3気圧まで高め、併せて最高107℃のスチームで蒸らします。これにより、もちもちとふっくらしたごはんを炊くことが可能です。
発熱効率が高い黒厚鉄釜
内釜には、IH発熱効率が高い鉄を採用した黒厚鉄釜を使用しています。表面はカーボンフッ素をコーティングしていることで耐久性が高く剥がれにくいのも特徴。6年もの保証期間を設けられています。この黒厚鉄釜も購入する決めてとなった一つでもあります。
少量炊飯も
容量の少ない炊飯時にも最適な加熱をコントロールすることができます。「少量」のボタンが用意されていて、0.5～2合から選ぶことが可能です。5合クラスの炊飯器では少量の炊飯は意外と難しく、上手く調整ができずに炊き上がる機種も少なくありません。
好みに合わせて選べる炊飯コース
炊飯コースは複数用意されていて、自分の好みに合わせて設定することができます。極上コースには、しゃっきり・ふつう・もちもちという炊き上がり具合を選べます。好みだけでなく、お米の品種によって使い分けてみるのも良いかと思います。
スチーム保温
スチームを利用した保温力にも長けています。スチーム保温では最大24時間もごはんをしっとりと保つことができます。長時間の保温でごはんの表面が固くなってしまうことを防ぎます。実際に1日保温して試してみたいと思います。
デザイン
上から見るとスリムな印象を受けます。フォルムやデザインは文句無しですが、中央に「圧力&スチームIH」という文字が存在感を放っています。
正直、文字はここに無くても良かったのではないかとも思いました。
側面から見ると上側がかなり傾斜になっています。全体的なデザインの形は新幹線のようなスタイリッシュさが特徴的です。フタも操作部も斜めになっているので、立って操作する際にも扱いやすい設計となっていることが分かります。
操作部のレイアウトはこのような感じです。中央の液晶周りに各スイッチが囲むようにして配置してあります。スイッチはエンボスと文字だけなのがシンプルで良いです。
液晶部の文字表示を見ても直感的にも使いやすい操作部に設計されているという印象を受けます。
RZ-X100DMを実際に使ってみた感想
実際にご飯を炊いて見たり使ってみた感想を述べます。良いと思う点と気になる点に分けてレビューします。
ただし、炊き上がりのごはんの味に関してはあくまで個人的な感想となりますのでご理解頂ければと思います。
良かった点
炊き上がりの味の関しては文句無し
最も気になっていた、ごはんの美味しさについては大満足でした。極上炊き方のコースは、「ふつう」、「しゃっきり」、「もちもち」の3パターンそれぞれで試してみました。
「ふつう」と「しゃっきり」の違いがあまり実感できませんでしたが、もちもちは確かに普段食べていたごはんと比べてしっとり粘り気が強いような印象を受けました。3コースとも味はとにかく文句無しです。
今まで使っていた古い炊飯器と比較するのが悪いのかもしれませんが、正直同じお米を使っているのにここまで差が出るのかと驚きました。また、ごはんが炊けて炊飯器のフタを開けた際、僅かに甘いような香りも感じました。食べる前からこれは美味しいと分かるほど食欲をそそります。
24時間保温しても美味しい
従来の炊飯器では、数時間保温しただけで味は全く別物になっていたので、翌日分もすぐに冷凍するようにしていました。その認識を完全に覆されました。
夕方に炊いたごはんを保温のまま翌日の夕方まで寝かしてみましたが、スチームの効果なのか分かりませんが、食感は炊いた直後とさほど変わらず、味もほとんど変化していませんでした。さすがに炊き立てとの差はありますが、長時間保温しても美味しいという感覚は個人的に初めてだったので感動ものです。
また、保温を切った後にごはんが冷めても比較的美味しいと思いました。冷めると硬くはなりますが、それでもお米本来の味なのか美味しいです。
蒸気が出ないのが便利
今まで使用していた炊飯器もそうでしたが、多くの炊飯器は炊飯中に上部から蒸気が出ます。蒸気が出るとキッチンに湿気が溜まりカビの原因になることもありました。また、炊飯器ラックに置く場合、上から水蒸気が出ると天面が低い中段にはなかなか置くことができません。
この炊飯器は蒸気カット仕様になっているので、上部から吹き出す蒸気はかなり少ないです。そのためニオイも少なく、湿気を気にする必要が無いのが嬉しいポイントです。
黒厚鉄釜が使いやすい
内釜である黒厚鉄釜が個人的には大変満足しています。まずフッ素コーティングはメーカー保証が6年というだけあって、触った感じも非常に丈夫です。
従来までの炊飯器の内釜と比較すると、見た目からも耐久性の違いが判別できるほど。これなら表面塗装の剥がれもなかなか起きないと思います。
フッ素で表面がツルツルしているので、洗う際もこびりついたご飯や汚れも簡単にツルッと落とせます。黒厚鉄釜の重さは、このクラスの内釜としては比較的軽い方だと思います。なので、内釜だけ洗う時なども扱いやすいです。
底の方は凸凹した仕様となっています。公式ホームページや取説にはこの凸凹の効果が明記されていませんが、何かしらの意味があるのではないかと思います。
気になる点
デザインは微妙
正直なところ、外観のデザインについては少しダサいように感じます。他の同クラスの炊飯器はキュービックフォルムが多い為か、売り場で他の炊飯器と並んでいると、どこか安っぽく見えました。
他メーカーのミドルクラスの炊飯器はデザインにも非常にこだわっているような印象を受けますが、日立のRZ-X100DMに関してはあまりデザインには力を入れていないのかなという印象です。
ただし、自宅で使っている以上は特にデザインを気にすることもありませんので、この点についてはそれほど意識する必要もないかと思います。上面が斜めになっているのは操作部を見やすいなど使い勝手が良いので不満はありません。
その他には
購入して6か月ほど使用しましたが、今のところ気になる点についてはデザインくらいしかありません。使いやすさとメンテナンスのしやすさも特に不満は無いので、今後、気になるところが出てきたら追記していきます。
RZ-X100DMの総評
日立の圧力&スチームIH炊飯器RZ-X100DMの個人的な総合評価は、「コスパ優秀、買って良かった」です。
現状、特に大きな不満点もなく、毎日おいしいごはんを炊くことができています。あくまで、今までの炊飯器と比較した評価になってしまいますが、炊き上がりの具合については大満足です。
お米以外にもケーキや温泉卵も作れるらしいのですが、まだ作ったことが無いので今後試してみたいと思います。
RZ-X100DMの口コミを紹介
個人的な感想はとても満足ですが、ネット上の他の方々のレビューや口コミも併せて紹介します。人によっては感じ方も異なると思いますので、気になる方は参考にしてみてください。
高評価の口コミ
購入者満足度：
日立の炊飯器は初めて購入しましたが、前に使っていた象印の定価13万円の炊飯器よりかなり旨いです。その時は内釜の剥がれに悩まされましたが、日立の炊飯器は６年保証なので安心です。
購入者満足度：
炊き上がりの状態は、一粒ずつの形や固さがしっかりしていて良い感じです。とても美味しく戴いています。価格が安いのにこの味はとても良い炊飯器だと思います。
各ECサイトを見ても全体的には高評価の口コミが非常に多いようでした。価格の安さに対するごはんの美味しさにはやはり定評があるようです。また、内釜のメーカー保証6年が嬉しいという声も多く寄せられています。
日立の炊飯器のエントリーモデルとして購入した人も多いようで、あまりの美味しさに感動してこれから日立の炊飯器を使い続けたいと言う人もいました。この圧力&スチームIHシリーズ全体の評判がかなり良いことが分かりました。
低評価の口コミ
購入者満足度：
各部品の洗い易さは納得です。ただ、炊き立てごはんの香りや味がいまひとつに感じます。
購入者満足度：
内蓋から水が垂れてごはんがベチャっとなるところがあります。
少数派ではありますが、ごはんの香りが物足りないと評価している方もいらっしゃいました。確かに、比較する対象が高価な炊飯器だったりすると、どうしても違いを感じてしまうかもしれません。
また、蒸気をセーブする仕様のせいか、水滴がごはんい垂れてしまうと言った意見もありました。私が使っている中ではそんなに気になりませんでしたが、お米の品種や炊き方によっては水が垂れてしまうのかもしれません。
ただし、これについてはかなり少数の声でしかないので、大半の人は気になっていないのかと思います。
RZ-X100DMはこんな人におすすめ
日立の炊飯器RZ-X100DMは、価格3万円以下で本格的なおいしさを求める人におすすめです。
今まで圧力IH炊飯器を使ってたけど、ごはんのおいしさがあまり分からなかったという人にぜひ使ってみて頂きたいです。普通の圧力IHとの違いが感じられるかと思います。「この味がこの価格で買える」という驚きがこの炊飯器最大の魅力だと思います。
また、RZ-X100DMを購入して半年後、新しい炊飯器「パナソニックのBistro」が我が家へやってきました。そちらの炊飯器についても紹介していますので参考にしてみてください。
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