一人暮らしに掃除機が必要なのかどうか悩んでいませんか。自分には掃除機は必要ないと思っている人もちょっと待ってください。掃除機の必用性について改めて考えてみましょう。その上で一人暮らし向け掃除機で絶対に選ぶべき仕様をお教えします。更に迷っている方に向けた一人暮らしに適したおすすめコードレス掃除機についても紹介します。
一人暮らしの掃除機の必用性
一人暮らしをしている人、これから一人暮らしをする人、掃除機って必要なのかどうか悩みませんでしょうか。大半の人にとって、定期的に部屋の掃除をすることは当たり前のことと思います。そうでない人は、部屋が過度に汚れない限りは掃除をしないタイプの人や、そもそも掃除自体をほとんどしないタイプの人がいるのも事実です。
特に一人暮らしでは自分しかいないことに加え、部屋が比較的狭いとクイックルワイパーやコロコロだけでも十分と考える人も多くいます。そのため、皆が掃除機を使っているのかというと、意外にもそうではありません。ただ、掃除機にしかできないことがあるのもまた事実なので、掃除機が必要かどうかを考えるのは人それぞれ違います。
一人暮らしに掃除機を使うかいらないかを迷っている場合は、掃除機の必用性について別途まとめていますので、ご参照ください。
個人的な考えとしては、一人暮らしでも掃除機は必要だと思います。実際に10年以上一人暮らしをしてきた経験からそう思います。
必要だと思う理由は、掃除機を使うことによるメリットや効果が明らかに多いからです。対して、掃除機を所持していることによるデメリットは非常に少ないです。費用対効果を考えた上でも、掃除機を使うことは多くの利益をもたらしてくれると思います。具体的に掃除機を使うことにどのようなメリットがあるのかを次項で簡単に紹介します。
掃除機をかけることのメリット・効果
掃除機を使うことは掃除機を使わない場合と比べて、どのような利点や効果があるでしょうか。今回は考え着く代表的なものを挙げます。
ハウスダストの除去
掃除機を使うことの一番のメリットが、ハウスダストを集塵して除去することができるということです。ハウスダストとは、家の中のホコリや塵、ダニの死骸などのことです。ハウスダストは、当然ながら人間にとって有害なものあり、喘息やアレルギーなどを引き起こすこともあります。これを放っておくことだけは絶対に止めた方が良いと思います。いずれ身体に支障が出てきます。
目に見える大きなホコリは、クイックルワイパーやコロコロでも除去することはできます。しかし、肉眼ではあまり見えない塵やダニの死骸などは、フローリングの隙間だったり、カーペットの繊維に絡まっていたりと、しっかりと除去することは難しいです。
これに対して、掃除機は大きなホコリから小さな塵まで、まるごと吸引して除去することができます。フローリングの隙間や部屋の角など、ホコリが溜まりやすい場所も、隙間ノズルなどのアタッチメントで一掃することが可能です。特に、カーペットや絨毯には数えきれない量のハウスダストが付着・堆積しています。洗濯することができるものであれば良いですが、現実的にカーペットを洗濯するのはなかなか難しいかと思います。それであれば、定期的に掃除機をかける方が簡単なのではないでしょうか。
ストレスの低減
掃除機はホコリなどのゴミを直接触る必要が無いので、汚いというストレスが低減されます。クイックルワイパーやコロコロの場合、掃除した後にはホコリや髪の毛などがびっしり付着しているペーパーを手で剥がす必要があります。たとえ手袋をしたとしても、汚いごみを手で扱わなければいけないこと自体にストレスを感じる人は多いようです。
掃除機であれば、ゴミを扱うことに対するストレスはかなり減るかと思います。一通り掃除機が終わった後、サイクロン式であればダストボックスからワンタッチでゴミ箱に捨てることができますし、紙パック式であれば紙パックのままゴミ箱へ捨てることができます。気にしない人は気にしないかもしれませんが、女性を中心に、ゴミを触ることに対する不快感は強いようです。
部屋が片付く
これはあくまで私の個人的な考えでもありますが、掃除機をかける際にはどうせなら隅々までかけたいですから、床に置いてある物を淡々と片付けることになります。ロボット掃除機を使う際にもよく言われますが、掃除機が掃除する為に部屋を片付けることになるということです。
「それって意味ないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、ある意味では合理的なことかなと思います。とある一つの作業目的を達するために、併せて片付けも掃除もしてしまうので一石二鳥だと捉えれば良いかと思います。
クイックルワイパーだと、面倒になってフローリングが見えている部分しか掃除しないことがあります。また、コロコロだとカーペットの上に重い荷物が置いてあればその周辺だけを掃除してしまったりしませんでしょうか。対して、掃除機をかける際は自然とモノを片付けながら掃除します。意識的な問題ではありますが。
一人暮らし向け掃除機|選び方とおすすめ
一人暮らし向けの掃除機の選び方は、普通の掃除機の選び方と基本的には同じです。今回はポイントとなる項目だけ簡単に紹介します。
掃除機の選び方ポイント
掃除機を選ぶ際にポイントとする項目は以下の4つになります。
- ベースタイプを選ぶ
- 価格帯を決める
- コードレス式かどうかを選ぶ
- ゴミ捨て方式を決める
掃除機のベースとなるタイプを選びます。スティックタイプ、ハンディタイプ、キャニスタータイプ、ロボット掃除機の4種類から、自分の生活スタイルや考え方に適したものを選びます。
ご自身の予算に応じて、ザックリと価格帯を決めましょう。掃除機は安いものでは3,000円程度から、高いものでは50,000円以上するものまであります。予め目安となる価格帯を設定しておくことでスムーズにモデル選びができます。
電源コード式の掃除機かコードレス式かを決めます。ロボット掃除機はコードレスになりますが、それ以外の3タイプは電源コード式のものと、コードレス式のものがあります。
紙パック式とサイクロン式からゴミ捨て方式を決めます。紙パック式は使い捨て紙パックにゴミを溜めてそのまま捨てることができ、サイクロン式では本体からゴミ箱へそのままゴミを投入します。
選ぶ際のポイントとなる項目は別の記事でもまとめていますので、詳細が気になる場合はチェックしてみて下さい。
一人暮らしにおすすめポイント
個人的に一人暮らしで使う掃除機としておすすめするポイントを紹介します。
ポイント① コードレス式
一人暮らしで使う掃除機は、コードレス式が断然おすすめです。理由は簡単で、電源コード式の掃除機ではコードの取り回しがいちいち面倒で、掃除機をかけることが億劫になってしまうからです。
「そんなに変わらないのでは?」と思った人もいるかもしれません。自身も一人暮らしを始めた当初は電源コード式の掃除機を使っていました。しかし、その掃除機に寿命が来てコードレス式掃除機に乗り換えた際には掃除機生活が激変しました。
理由の一つは、電源コード式では電源をコンセントに挿してからという作業工程が案外面倒だからです。近くにコンセントが無いときのストレス、コンセントが他の電源コードでいっぱいの時のストレス、終わった後にまた電源コードを抜かなければいけないストレス、気づかないうちに凄く面倒な作業をしていたのです。それがコードレス式掃除機であれば、充電さえされていればそのまま好きな場所に持って行ってスイッチをONするだけです。掃除が終わった後も充電台に戻しておくだけで、次使う際もすぐに掃除できます。小さなことかもしれませんが、この差は非常に大きく感じました。
二つ目の理由は、掃除機をかけている最中に障害となる電源コードがないということです。電源コード式の場合、掃除機をかけている最中に電源コードが邪魔になって向きを変えたり、別のコンセントに移動したりしますよね。電源コードに何回触れてるのかというくらい、電源コードによる制限は大きいです。この障害がなくなると、掃除機をかけている最中はストレスフリーで気分よく掃除できます。
三つ目の理由は、コードレス掃除機を充電台にセットしておけば、いつでも何度でもすぐに掃除を開始できるという容易さです。細かいごみを落としてしまった時、ものの数秒で掃除機をかけることができます。電源コード式ではどうでしょうか。まず押入れにある掃除機を取りに行ってから、電源コードを伸ばし、コンセントを探して差込んでからやっと掃除ができます。終わった後も同じ作業工程をもう一回します。どう考えても面倒ですよね。
すべてのコードレス式が同じ仕様かと言われれば違いますが、基本的には圧倒的な作業工程差が生まれます。この差が掃除をするかしないかの瞬時の決断時に計り知れない影響を与えてくれます。
ポイント② スティックタイプ
スティックタイプの掃除機がおすすめです。これもポイント①のコードレス式に近い理由ではありますが、掃除する時に扱いやすいということと、保管時に省スペースで済むということです。
一人暮らしの方の多くがマンションやアパートに住んでいるかと思います。そして、その多くが1Rや1LDKほどの間取りで生活しているのではないでしょうか。その場合、掃除機をかける床面積自体はさほど広くはないはずです。となると、一人暮らしで使う掃除機には小回りの良さや扱いやすさが求められてきます。スティックタイプの掃除機であれば、家具の隙間やデスク下なども小回りが利いて無理なく掃除することが可能です。また、ハンディタイプとして使えるものも多いので、ちょっとした掃除にも気軽に使用できます。
また、掃除機の置き場所についても省スペースで済みます。キャニスタータイプの掃除機は大きくて保管場所を圧迫します。スティックタイプであればクローゼットの中や部屋の隅にもおけるものが多いく、限られたスペースの中でも保管できます。これらの理由から一人暮らしにはスティックタイプの掃除機が絶対おすすめです。
ポイント③ 静音性
一人暮らしで特に気を使わなければいけないのが、近隣住民に対する騒音問題です。一軒家の場合は全く気にする必要はありませんが、マンションやアパートに住む以上は、隣の部屋や上下の部屋に対して配慮する必要があります。
掃除機の静音性は実際に自宅で使用して見ない限りは分からない部分も大きいですが、可能な限り家電量販店などで実機を動かしてみて判断するのが最善です。しかし、現在はネットでの購入が増えている中では難しい話かと思います。そういう場合は、Amazonなどのレビュー欄で実際に使用した人のコメントを参考にされると良いかと思います。
また、騒音値(dB:デシベル)としてスペック表に表記されている掃除機であれば、その騒音値レベルがどの程度の音量なのかをネット上で知らべればイメージは可能です。その場合は、『標準運転モード』時の騒音値に注目してください。また、Youtubeで同一の掃除機をレビューしている動画があれば、そちらを参照にするのが良いかもしれません。
モデル選びで最終的に迷った場合は、騒音値が小さい方を選ぶのも一つの方法ですね。
ポイント④ 吸引力は普通で十分
掃除機のスペックの中で最も重要なのが吸引力です。各社とも吸引力が強い掃除機を競って開発しています。しかし、吸引力が強いに越したことはありませんが、それほど強力じゃなくても十分です。一般的に吸引力が高いほどラインナップの中で上位機種として存在していて、本体価格も高めとなっています。吸引力と言えばダイソンが真っ先に名前が上がりますが、正直なところ、ダイソンほどの吸引力は一人暮らしには必要ないと思っています。むしろ過剰性能かと思います。
そう言っておきながら、実は私もダイソンのコードレス掃除機を使用しています。使用している中で、確かに細かいごみまでよく吸い取ってくれていますが、実際のところ、以前使っていたパナソニックの安い掃除機と吸引力が違うか分かるかと言われると、あまり分かりません。なぜなら、パナソニックの安い掃除機も十分に吸引していて、吸引力に不満は全くなかったからです。
つまり、吸引力について特にアピールしていない掃除機でも、実使用上は十分な吸引力を保持しているということです。国内家電メーカーの掃除機であれば尚更で、ボトムシリーズ(スタンダードモデル)であっても全く問題ありません。仮に中国メーカーだとしても、レビューのコメントで吸引力について大々的に批判されていなければ、基本的には問題ないです。よって、実際に選ぶ時には吸引力の強さはあまり深く考えなくても大丈夫です。
ポイント⑤ 価格は3万円以下
3,000円ほどの安い掃除機から、10万円近くする高い掃除機まで非常に価格幅が広いのも掃除機の特徴です。
ただし、コードレス式でかつスティックタイプの掃除機に限定すると、多くが1万円前後から7万円前後の価格帯になります。1万円前後のコードレス掃除機は中国系メーカーが多く、5万円以上のものはダイソンやバルミューダ、その他にパナソニックや日立などの日本国内メーカーの上位機種が多いです。これらの5万円以上の高級掃除機については、こだわりが無ければ一人暮らしに必要ありません。付加価値機能や過剰性能によって価格が上がっているだけです。
よって、価格の目安は3万円以下で十分です。国内家電メーカーのスタンダードモデルであれば2万円台で購入できます。他にもマキタやツインバードなどのコスパが高い国内メーカーでは1万円前後で購入できますし、コードレス掃除機市場で有名な中国メーカーでも2万円以下で購入できます。逆に安過ぎると品質面で少し不安かもしれませんが、掃除機は「安かろう悪かろう」が比較的少ない市場なのではないかと思います。結局のところ、お金に余裕が無ければ、そんなに高級な掃除機を買う必要は無いということです。
一人暮らし向け掃除機|おすすめモデル
ここまで一人暮らしにおすすめ掃除機の仕様について紹介してきましたが、それでも選べないという方や、掃除機の購入で後悔をしなくないという方の為に、実際に私がおすすめする一人暮らし向け掃除機をいくつか紹介します。(参考価格についてはAmazon価格を参考としています)
マキタ コードレス掃除機 CL281
静音性 | 使い勝手 | 参考価格 |
〇(71dB) | ◎ | ¥12.980 |
業務用掃除機で有名なマキタですが、一般家庭用向けのコードレス掃除機においても確固たる人気を誇っています。人気の理由は、他に類を見ないほどのコスパの高さです。吸引力は申し分ありません。本体重量も1.4kgと軽量で、耐久性にも優れているので長く使うことができます。
ツインバード コードレススティック型クリーナーTC-E263GY
静音性 | 使い勝手 | 参考価格 |
〇(75dB) | 〇 | ¥13.500 |
ツインバードもマキタと同様、コスパの高さが売りの家電メーカーです。ツインバードは電源コード式の掃除機が多いですが、コードレス式のスティックタイプも揃えています。充電方式がマグネット式のアダプタで、ワンタッチで簡単に接続することができます。左右180°に回転するヘッドが滑らかで、家具の下もスムーズに掃除することが可能です。
パナソニック ハンディ・スティック掃除機MC-SBU1F
静音性 | 使い勝手 | 参考価格 |
〇(73dB) | 〇 | ¥13.800 |
パナソニックのラインナップの中でも特異的なコードレス掃除機です。圧倒的なコンパクトさで省スペース重視の方に人気です。重量はわずか0.53gで、女性が片手で十分に扱えるほどの軽さです。家具と家具の狭い隙間もヘッドが入りやすく、隅々までホコリを除去することができます。
日立 コードレススティッククリーナーPV-BL20G
静音性 | 使い勝手 | 参考価格 |
(表記無し) | ◎ | ¥29.800 |
日立のコードレス掃除機は高い人気を誇ります。吸引力・デザイン性・使い勝手の良さが揃った、選んで間違いのない掃除機です。似たようなデザインで下位モデルから上位モデルまでラインナップを揃えていて、その中でも軽量モデルがコスパが高くておすすめです。価格は少し高めですが、使い勝手の良さからやむを得ないかなと思います。
アイリスオーヤマ スティッククリーナーIC-SLDCP9
静音性 | 使い勝手 | 参考価格 |
(表記無し) | ◎ | ¥19.800 |
アイリスオーヤマのハイパワーモデルです。アイリス史上でも最高の吸引力を誇る掃除機ということで、性能的には文句なしです。モップクリーンシステムという新しいシステムを搭載していて、付属のモップに帯電させて静電気でホコリを吸着します。コードレス掃除機なのに、ついでにモップを使って家具の上なども掃除できることが人気の理由のようです。
プラスマイナスゼロ コードレスクリーナーXJC-C030
静音性 | 使い勝手 | 参考価格 |
(表記無し) | 〇 | ¥27.500 |
プラスマイナスゼロ(±0)のおしゃれコードレス掃除機です。世界3大デザイン賞3冠受賞しているほど、外観にもこだわったクリーナーです。使い勝手も十分で、バッテリーは本体から取り外せますので、バッテリー単独で充電できます。部屋に置いておくだけで絵になるようなデザイン性が素晴らしいです。
アンカー Eufy HomeVac S11 Go
静音性 | 使い勝手 | 参考価格 |
(表記無し) | ◎ | ¥17.800 |
アンカー(Anker)は充電器やスマホ関連機器で有名になった家電ブランドですが、ロボット掃除機やコードレス掃除機についても注目が集まっています。バッテリーを作っているブランドならではの長時間バッテリーは、最大40分間も継続使用することができます。ごみ捨てなどメンテナンス性の良さにもこだわった高コスパ掃除機です。
一人暮らし用掃除機のまとめ
一人暮らしでは、掃除すること自体が億劫になってしまうため、いかに気軽に掃除機をかけられるかが重要なポイントなのかなと思います。
空き時間や汚れが目に付いた瞬間に、サッと掃除機をかけることができるコードレス掃除機が正に一人暮らしに最適です。部屋のスペースに余裕があるのであれば、クローゼットにしまわずにあえて部屋の壁際に設置し、いつでもすぐに使えるようにしておくことをおすすめします。私もダイソンのコードレス掃除機を導入してから掃除機をかける頻度が断然増えました。部屋の状態も以前よりきれいに保つことができるよになったので、部屋に居るときの気分も良くなったかなと思います。
掃除機の必用性については、完全に個人の考えでしかないですが、一人暮らしであっても掃除機を1台持っておくことは生活の質向上に繋がると思います。ぜひ、自分に合った掃除機を見つけて購入してみてはいかがでしょうか。