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コロナの石油ファンヒーターの特徴や選び方、おすすめの石油ファンヒーターを紹介!

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コロナ石油ファンヒーターの特徴とおすすめモデル

コロナ(CORONA)の石油ファンヒーターを購入するか検討している方に向けた記事です。コロナと言えば暖房製品を筆頭にエアコンや住設機器まで扱うメーカーです。その中でも石油ファンヒーターはコロナを代表する商品の一つですが、機種が多くてどのモデルを選べば良いのか分からない方は多いのではないでしょうか。適当に選んで後から後悔するなんてことが無いためにも、この記事の内容を読んで参考にして頂ければと思います。

目次

コロナの石油ファンヒーターの特徴

コロナの石油ファンヒーターは、シェア1位のダイニチと並ぶほど人気が高いです。コロナの石油ファンヒーターは他メーカーと比べて良い点が非常に多いですが、逆にデメリットとなる点もあります。

石油ファンヒーターがメーカーごとによってメリット・デメリットが異なる理由は、各メーカーとも灯油の燃焼方式が異なることに起因します。まずは燃焼方式から簡単に見ていきましょう。

燃焼方式

コロナの石油ファンヒーターはポンプ噴霧式(油圧送霧化式)という燃焼方式を採用しております。下記イラストが分かりやすく紹介されています。

ポンプ噴霧式(気化噴霧式)石油ファンヒーター
引用元:ダイニチ工業HP

コロナのポンプ噴霧式は、点火する際に一度だけ電気で気化用ポットを加熱してしまえば、その後は燃焼熱を再利用して灯油を気化し続けます。そのため、最初だけ電気を多く消費しますが、着火後にはほとんど電力を消費しません。(コロナの最上位モデルでは最大燃焼時でも9W程度)

ポンプ噴霧式の弱点は、着火するまでに少し時間がかかることが挙げられます。実際の着火秒数を比較すると、ブンゼン式のダイニチでは着火秒数が35秒(最上位モデル)に対して、コロナは着火秒数が55秒(2021年時点)となっています。

ただし、コロナはここ数年の中で着火秒数を徐々に向上しています。つまり、今後も着火までの秒数は改善することが可能だと考えられます。ダイニチの着火秒数は既に頭打ちのようなところがあるため、いずれはダイニチに追いつく時が来るかもしれません。

メリット(他社比較)

コロナの石油ファンヒーターを他社のものと比較した場合のメリットをまとめると下記のようになります。

コロナのメリット
  • 電気代が安い
  • 運転音が静か
  • 火力の調節幅が広い
  • デザイン性が良い

コロナ石油ファンヒーターの最大の大きな強みは電気代の安さです。消費する電力量は、最初の点火時だけ650Wを必要としますが、その後の燃焼中は最大火力時でも上位モデルで9W、その他モデルでも20W前後です。燃焼中の消費電力はファンを回転させるためだけのため、低消費電力が可能となっています。

対して、ダイニチの消費電力は点火時で370W、燃焼中で一時間あたり130W前後です。機種によって多少前後しますが、コロナとの差は歴然です。参考までに、コロナとダイニチの最上位モデルにて電気代を計算してみました。

1シーズンの電気代を比較

※電力量料金の単価を1kWhあたり27.0円とします

コロナ FH-WZ3621BY

・燃焼時電力 9.5W(最大火力時)

1日の電気代:0.0095kWh×8時間×27.0円/kWh=約2.05円

1か月の電気代:2.05円×30日=61.5円

1シーズン:61.5円/月×4か月=246円

ダイニチ FW-3721SGX

・燃焼時電力 129W(最大火力時)

1日の電気代:0.129kWh×8時間×27.0円/kWh=約27.86円

1か月の電気代:27.86円×30日=835.8円

1シーズン:835.8円/月×4か月=3,343円

また、コロナの石油ファンヒーターは運転音が静かなことも特徴です。騒音値は強火力/弱火力がそれぞれ36/21dBで、ダイニチが37/25dBですので若干小さいです。更に、他社と比較すると燃焼火力を大幅に下げて燃焼させることができるため、弱火力時の騒音値は非常に小さくなります。

上位モデルのデザイン性はダイニチよりも洗練されている印象を受けます。WZシリーズやVXシリーズはラグジュアリーな外観が人気です。

電気代を考える人は、コロナの石油ファンヒーターがおすすめです。特に上位モデルのWZシリーズやVXシリーズを選ぶと年間の電気代がワンコイン程度に収まる計算です

デメリット(他社比較)

コロナの石油ファンヒーターを他社と比較した場合のデメリットは下記のようになります。

コロナのデメリット
  • 着火するまでの秒数が長い
  • タンク容量が少なめ

ダイニチと比較した場合のデメリットとして、着火するまでの時間が少し長いという点が挙げられます。これは燃焼方式の特徴であるため、この点こそがコロナがダイニチに市場シェアで及ばない最大の理由になります。

しかし、元々はコロナの着火秒数は150秒だったのですが、2016年に75秒に短縮化、更に2020年には55秒まで短縮を可能としました。よって、これからもコロナは弱点を補うために短縮していくことと考えられます。

2020年度モデルはWZ、VXシリーズの3.6kWタイプで、低消費電力はそのままにバーナの最適化により、通常点火時間を従来の約75秒から約55秒に短縮し、点火までにかかる消費電力量を約30%低減(当社比)しました。

引用元:コロナ公式HP

給油タンクの容量は7.2L(機種によって異なる)で、9Lのダイニチに比べて少ないです。そのため、18L ポリタンクから給油する方は2回給油して微妙な量が残ることになります。ちなみに、コロナ側としてはお年寄りでも女性でも持てる重さを考慮して7.2Lにしているとのことです。

ダイニチに比べて着火までの時間が長いのがデメリット。ただし、今後も着火時間を短縮していく可能性があります

コロナの石油ファンヒーター選び方ポイント

石油ファンヒーターを選ぶ際には重要なポイントがあります。下記に示すポイントように、一番最初に自分が使用する部屋の大きさを確認しましょう。加えて自分が石油ファンヒーターを使用する上でどういった機能があると便利なのかをリストアップしましょう。

石油ファンヒーターの選び方ポイント
  • 暖房出力で選ぶ
  • 本体価格で選ぶ
  • 機能で選ぶ

ダイニチやトヨトミとのメーカー間で比較する場合は、点火時間消費電力も重要なポイント!

暖房出力(kW)

石油ファンヒーターを選ぶ際、最も重要なポイントとなるのが使用する部屋の大きさに応じた暖房出力を選ぶことです。

仮に、自分が気に入ったデザインの石油ファンヒーターが、使用する部屋の大きさに対応していないということもあるかもしれません。その場合、デザインよりも暖房出力を重視することを推奨します。部屋の大きさに適した暖房出力のモデルを使用しないと、いつまでたっても部屋が暖かくならなかったりします。それにより、過剰に暖房運転し続けることで消費電力が大きくなり、結果的に電気代が上がってしまうこともあります。

よって、まずは部屋の大きさに適した暖房出力モデルから選びましょう。

コロナ暖房出力の指標
例)コロナFH-WZ3623BYの場合

上の図は、コロナが公式HPで表記している暖房出力の大きさと対応する部屋の畳数目安についてです。

購入する際にチェックする項目はとても簡単で、表記されている「暖房出力(kW)」「部屋の畳数」を確認しましょう。部屋の大きさ目安は、木造建築とコンクリート建築の場合に分けて表記されていますので適した方を確認してください。

また、部屋の密閉性という観点から隙間風多い部屋だったり、断熱性の低い部屋についても大き目を選ぶことである程度は対応可能です。

畳数は表記されている畳数と多少異なっても問題ありません。その場合、実際に使用する部屋の畳数よりも大きめの出力数を選ぶことをおすすめします

本体価格

部屋に応じた暖房出力を決めたら、その暖房出力の中から好きなモデルを選ぶことになります。同じ暖房出力の中で価格が異なる場合、価格差に相応の付加価値機能や性能が備わっています。

機能や性能よりも本体価格が安ければ良いという場合は、ベーシックモデル(スタンダードモデル)を選べば大丈夫です。機能がシンプルで価格も安くなります。

付加機能

付加機能で選ぶのもポイントです。同じ暖房出力モデルの中でも搭載している機能が異なります。『消臭に特化した機能』、『eco機能』など魅力的な機能も様々あります。自分が特にこだわりたいポイントがあれば、それに対応した機能を搭載するモデルを選びましょう。

特に、消臭に特化した機能は多いので、気になる方はチェックしてみてください。コロナでは、消臭機能『プレミアム消臭”極”』や、省エネ機能『新ecoモード』・『省エネセンサー』など豊富です。気になる機能があればチェックしてみましょう。

メーカーで選ぶ場合

コロナの石油ファンヒーターだけでなく、ダイニチやトヨトミの石油ファンヒーターと比較して選ぶ場合は、点火時間や消費電力も選ぶ際の重要なポイントになります。

ダイニチ、コロナ、トヨトミの各メーカーごとの比較は別の記事で比較しまとめていますので、知りたい人はチェックしてみてください。

コロナのラインナップ

コロナ石油ファンヒーターのラインナップ
引用:コロナ公式HP

コロナの石油ファンヒーターは大きく分けて8タイプあります。これらのタイプの中でも家電量販店向けのモデルだったり、ホームセンター向けのモデルなどに別れていたりします。

また、家電量販店・ホームセンターでは法人独自仕様のオリジナルモデルとして石油ファンヒーターを販売していることもありますが、それらは基本的に8タイプのどれかをベースとして一部機能を追加した程度のものになります。更に、ポータブル電源での使用を想定したモデルも新しく仲間入りしました。

そんなコロナの石油ファンヒーターの中から、人気が高い代表的なモデルをいくつか紹介します。

G32タイプ

コロナの石油ファンヒーターG32タイプ
出典:amazon
暖房出力適用畳数参考価格
3.19kW9畳/12畳18,660円

Gシリーズの3.2kWタイプは、コロナ石油ファンヒーターのベーシックモデルになります。本体価格が安くて機能もシンプルですが、コロナの石油ファンヒーターの中では最も売り上げ台数が多い機種です。ライバルであるダイニチの「Sタイプ(3.2kW)」がコンペチターモデルとなります。

暖房出力は3.2kWになります。Gシリーズとしては他にも3.6kWタイプ、4.6kWタイプ、5.7kWタイプもありますが、この3.2kWタイプが群を抜いて流通量が多いようです。

価格や大きさ、性能もダイニチの「FW-32Sタイプ」と同等で、コロナもダイニチもお互いを意識しているとしか思えません。

VGタイプ

コロナの石油ファンヒーターVGタイプ
出典:amazon
暖房出力適用畳数参考価格
3.30kW9畳/12畳22,080円

このVGタイプは「Gシリーズの32タイプ」をアップグレードしたモデルです。2019年に外観デザインを一新し、搭載されている機能もレベルアップした仕様となっています。

暖房出力は3.3kWで、Gシリーズの32タイプとほとんど変わりません。

VGタイプには『新エコモード』や『においとり触媒』などの付加機能が多く搭載されており、『プレミアム消臭”極”』というコロナ史上最高と言われるニオイに特化された機能も備わっています。外観デザインもおしゃれで、どこか可愛い印象を受けます。

WZタイプ

コロナの石油ファンヒーターFH-WZ3621BY
出典:rakuten
暖房出力適用畳数参考価格
3.60kW10畳/13畳39,800円
4.62kW12畳/17畳49,800円
5.65kW15畳/20畳59,800円

WZシリーズはコロナ石油ファンヒーターのフラグシップモデル(最上位機種)です。2021年にモデルチェンジが行われ、外観デザインや仕様が新しく変更。グッドデザイン賞も受賞しています。

暖房出力は3.6kW、4.6kW、5.7kWの3種類です。コロナの石油ファンヒーターが扱う機能を全て詰め込んだと言えるような高機能モデルです。

大きな特徴は、2枚の動くルーバーによって風向を自在に制御することで温度のムラを無くすというものです。更には、消火時にルーバーを閉じることでニオイを閉じ込めるという役割も担います。得られる効果が大きく、ダイニチが真似する理由も分かります。

また、操作用リモコンを搭載していたり、背面の吸気口に『光触媒除菌・脱臭フィルター』という高機能フィルターも備えています。外観デザインも従来までの石油ファンヒーターにはない先進的な外観で、個人的にもかっこ良いと思います。

WZタイプでは、石油ファンヒーター史上No.1の低消費電力を実現しています

VXタイプ

コロナの石油ファンヒーターVXシリーズ
出典:amazon
暖房出力適用畳数参考価格
3.60kW10畳/13畳25,200円
4.62kW12畳/17畳34,980円
5.65kW15畳/20畳45,380円
6.65kW17畳/24畳65,780円
7.25kW19畳/26畳78,980円

VXタイプはWZタイプの次に位置するハイグレードモデルです。デザインの良さと高性能かつ高機能が非常に人気なモデルです。

暖房出力は3.6kW、4.6kW、5.7kW、6.3kW、7.3kWの5種類で幅広く扱っています。

WZタイプのルーバーとは異なり、シャッターを搭載しています。シャッターは現在のところ、コロナのVXタイプしか搭載していない貴重なモデルのようです。シャッターにより、ニオイを中に閉じ込めることができるためニオイに特化したモデルとも言えるでしょう。

外観デザインもシンプルで格式の高い印象を受けます。シャッターが閉まることでインテリアとしての違和感もありません。

ポータブル電源対応 CP25Yタイプ

コロナのポータブル電源対応石油ファンヒーターFH-CP25Y
出典:コロナ公式HP
暖房出力適用畳数参考価格
2.50kW7畳/9畳24,800円

2022年に新しく発売された、ポータブル電源に対応した石油ファンヒーターです。コロナの公式オンラインストアで販売台数限定でリリースされ、即完売した人気商品になります。

200W以上のポータブル電源であれば通常通り使用できます。従来のコロナ石油ファンヒーターでは、点火する時だけ650Wの高い電力を必要した為、650W以下のポータブル電源では使用することができませんでした。その弱点だった点火時消費電力を着火時間を伸ばしたことで200W以下でも点火できる仕様に変更しています。

キャンプなどのアウトドアブームにもピッタリのデザインで、山小屋やバンガローなどの場所で使用することができます。その為、防災用として備蓄しておくのにも適しています。

おすすめのコロナ石油ファンヒーターはこれ!

コロナの石油ファンヒーターなら、VXタイプがおすすめ!

最上位モデルのWZタイプは非常に優れていますので確かにおすすめです。ただし、ダイニチの最上位モデル「SGXタイプ」と互いに類似した部分が多いため、実際に使用する側としては正直どちらでも良いと思うのではないでしょうか。

そんな中で、コロナのVXタイプは石油ファンヒーターで唯一のシャッターを搭載するモデルです。加えて、性能や付加機能もWZタイプと近い仕様になっています。

コロナVXタイプの消臭機能

本体価格は、最上位モデルの「WZタイプ」より安いです。WZタイプほどの高機能は必要ないと考える人であれば、VXタイプが最適だと思います。

2020年冬にカラーリングが新しくなり、従来よりも一層インテリアとして部屋に馴染みやすい外観になりました。マット調で洗練されたシンプルさがおしゃれで、高貴な印象を受けます。デザイン性は個人的にはすべての石油ファンヒーターの中で1番良いのではないかと思っています毎年カラーは変更しているようですが、ホワイトやブラウンなど様々な部屋に馴染みやすいカラーとなっています。

RoomClip]という住まいとインテリアの写真投稿サイトでは、石油ファンヒーターというワードで検索してみると、コロナの『VXタイプ』が最もインテリアとして扱われている印象を受けます。

コロナ以外についてもおすすめの石油ファンヒーターをまとめています。モデル選びなどで検討している人は下記の記事を参考にしてみてください。

電気代を抑えたい人はコロナ石油ファンヒーターで決まり!

石油ファンヒーター市場は、事実上ダイニチとコロナの一騎打ちのような気がしますが、両者ともラインナップを豊富に揃えています。

どれも同じなのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、各モデルともターゲット層が定められており、開発側の考えが詰まっているように私は感じます。

購入に際してモデルを選定するのであれば、ぜひお気に入りの一台を見つけてみてください。

ダイニチとトヨトミについても個別にまとめていますので、チェックしてみてください。

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