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除菌脱臭機とは|空気清浄機と除菌脱臭機の仕組みや効果の違いについて解説します!

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除菌脱臭機と空気清浄機との違いとは

除菌脱臭機と空気清浄機の違いとは何でしょうか。同じような製品に思えますが仕組みや効果は異なります。除菌脱臭機について良く分からない人の為に空気清浄機と比較した上で各々の特徴と違いを解説します。その特徴に応じて自分が除菌脱臭機か空気清浄機のどちらを選ぶべきなのかを把握しましょう。おすすめの除菌脱臭機も併せて紹介します。

目次

除菌脱臭機とは

除菌脱臭機とは

除菌脱臭機とは、嫌なニオイを元から分解して消臭し、除菌やウイルスの抑制にも特化した空気清浄機の一種です。正確には空気清浄機とは根本的な仕組みやもたらす効果が異なり、ニオイの分解や消臭に特化しています。

除菌脱臭機にも除菌・脱臭の仕方には様々な種類があり、有名なもので言うと次亜塩素酸を使ったものやオゾンを用いたもの、または特殊なフィルターを使ったものなどがあります。簡単にどんな仕組みで除菌や脱臭をしているのか紹介します。

次亜塩素酸を使った除菌脱臭機

次亜塩素酸は、菌やニオイから電子を奪うことでその働きを抑制します。菌やニオイの分解速度が速く、ウイルスの抑制力や脱臭力にも優れています。次亜塩素酸を使った除菌脱臭機の代表例は、パナソニックの空間除菌脱臭機「ジアイーノ」です。

オゾンを使った除菌脱臭機

オゾンO₃は、強い酸化力を持つので菌やニオイを元から分解することができます。分解後は酸素O₂が残るだけなので安全性の高さも注目されています。オゾンを使った除菌脱臭機の代表例には、マクセルの「オゾネオ」があります。

また、2020年には低濃度のオゾンガスは新型コロナウイルスに対する感染力低減効果が実証確認されたというリリースがなされました。この情報ソースは、藤田医科大学の村田貴之教授らが行った実験によって発見されたものです。

藤田医科大学(愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98)の村田貴之教授(ウイルス・寄生虫学)らの研究グループは、低濃度(0.05または0.1ppm)のオゾンガスでも新型コロナウイルスに対して除染効果があるということを、世界に先駆けて実験的に明らかにしました。

引用:藤田医科大学-ニュースリリース

フィルターを使った除菌脱臭機

フィルターを使った除菌脱臭機はシャープのプラズマクラスター搭載除菌脱臭機が有名です。プラズマクラスターによるニオイの分解に加えて、光触媒脱臭フィルターを使って更なる効果を発揮します。光触媒とは、蛍光灯の光や太陽光が当たることで触媒表面に強力な酸化力が生まれます。この酸化力によって付着した菌やニオイの元を分解して除去する仕組みです。

空気清浄機と除菌脱臭機の違い

空気清浄機と除菌脱臭機の違い
出典:シャープ公式HP

空気清浄機と除菌脱臭機の違いは、空気清浄機は空気中のホコリや花粉、ニオイなどの汚れにトータル的に対応するのに対し、除菌脱臭機は菌やニオイの分解に特化した製品となります。根本的な目的から異なります。

空気清浄機と除菌脱臭機の違い

●空気清浄機 ・・・ ホコリや花粉など空気汚れにトータル対応

●除菌脱臭機 ・・・ 菌やニオイを元から分解

空気清浄機の特徴

空気清浄機は、空気中に含まれる微細なホコリや花粉などのハウスダストを空気と一緒に吸込み、その空気を集塵フィルターに通過させることで、汚れとなる要素をかき集める仕組みとなっています。つまり、空気の汚れを元から分解するのではなく、汚れを集塵することを目的としています。

この集塵フィルターにはHEPAフィルターという高性能フィルターが一般的に多く用いられ、0.3μmの粒子を99.97%以上も集塵します。この集塵フィルターに加えて脱臭フィルターや除菌フィルターが搭載された空気清浄機も多く、ホコリなどの集塵だけでなく脱臭や除菌も対応できます。このように、幅広く空気の汚れに対応できるのが空気清浄機の特徴であり、逆にフィルターを通り抜ける大きさの粒子に対しては対応が難しいという弱点もあります。

除菌脱臭機の特徴

除菌脱臭機は、空気中のニオイの元の分解、菌やウイルスの分解・抑制に特化した空気清浄機です。空気清浄機は集塵に重きを置くのに対し、除菌脱臭機は汚れとなるニオイや菌を元から分解して抑制します。

そのため、次亜塩素酸やオゾンを用いた除菌脱臭機は、それらを含んだ空気を放出することで空気中のみらなず、家具や壁の表面も併せて消臭・除菌ができます。しかし、除菌・脱臭に強い反面、ホコリや花粉などの除去は苦手としています。

空気清浄機では、菌やニオイの分解を苦手とするため、メーカーによってはイオンによる分解機能を搭載しています。シャープのプラズマクラスターやパナソニックのナノイーが代表的な例です

空気清浄機と除菌脱臭機の選び方

空気清浄機と除菌脱臭機の特徴については紹介しましたが、実際に購入するとなると空気清浄機と除菌脱臭機のどちらを選ぶべきなのか分からないという方も多いのではないでしょうか。欲を言えば空気清浄機も除菌脱臭機も併用した方が間違いないのですが、買うのはどちらかに絞りたいという人が大半だと思います。そんな人の為に、空気清浄機を買った方が良い人を除菌脱臭機を買った方がいい人の特徴を分けて紹介します。

空気清浄機を選ぶべき人

まずは空気清浄機を選ぶべき人の特徴を紹介します。ここでは、一般的な空気清浄機を指します。

花粉症の人

花粉

花粉症の人は迷わず空気清浄機を選ぶべきです。花粉の粒子は20~30μmほどの大きさです。空気清浄機の集塵フィルターに採用されることが多いHEPAフィルターは、0.3μm以上の粒子であれば99.97%以上キャッチしますので、花粉ほどの大きさであれば100%集塵できると言っても過言ではありません。空気清浄機を使い始めてから家の中にいる時は花粉症の症状が治まったという人は非常に多いです。花粉症と言う自覚があまり無くても、外に出ると鼻がムズムズするなどの兆候がある人には効果があると思います。家に居るときだけでも花粉症のことを忘れましょう。

アレルギーの人

花粉症対策

ハウスダストによるアレルギー症状が出やすい人には空気清浄機が適しています。ダニやその死骸、カビ、フケ、髪の毛などがハウスダストとして扱われますが、その中でも細かい粒子は空気中を浮遊します。重いホコリは床に落ちて堆積していくので、掃除機をかけることで除去することはできます。しかし、軽いものは長い間空気中を浮遊し続けますので、空気と一緒に吸ってしまうと喘息等のアレルギー症状がでてしまいます。空気清浄機を使用することで、空気中を浮遊するハウスダストをフィルターを通して除去することが可能です。花粉症もアレルギーの一種ですので、アレルギー全般的に有効なのは除菌脱臭機よりも空気清浄機ということです。

赤ちゃんのいる家庭

赤ちゃん

赤ちゃんがいる家庭には空気清浄機が重宝します赤ちゃんが主に生活するエリアは床に近い位置です。つまり、赤ちゃんは床付近の空気を吸って過ごすことになる訳ですが、床上30㎝は空気の汚れが最も溜まりやすい高さとなります。花粉やハウスダストのような重い粒子は床上30㎝エリアに溜まりやすいため、赤ちゃんがこれらをそのまま吸引してしまうと考えると恐ろしく感じませんか。赤ちゃんは大人と比べて免疫力が低いので空気清浄機を使って対処する必要があります。空気清浄機の多くは床ギリギリから床上30㎝程度の空気を吸い込みますので、赤ちゃんの生活エリアにハウスダストなどが溜まることを防ぎます。よって、赤ちゃんや小さい子どもがいる家庭では空気清浄機の使用がとても有効的です。

除菌脱臭機を選ぶべき人

次に、除菌脱臭機を選んだ方が良い人の特徴を挙げていきます。除菌脱臭機の除菌と脱臭という大きなメリットに適するのはどんな人か紹介します。

ペットを飼っている家庭

ペット

ペットのニオイに悩んでいる人には除菌脱臭機がおすすめです。ペットを飼っている家庭に付きまとう悩みがトイレなどの嫌なニオイです。トイレは周辺にしか飛び散っていないように見えても、ニオイの元となる粒子が部屋の空気中に拡散してしまい、床やソファなどに染み付きます。染み付いたニオイは簡単には取れませんし、空気清浄機で浮遊する空気だけを清浄してもあまり効果がありません。除菌脱臭機を使うことで、次亜塩素酸やオゾンなどにより家具に染み付いたニオイの元から分解して消臭します。その除菌脱臭機によって効き目も異なりますが、空気清浄機と比較すると効果は抜群です。お部屋でペットを飼っているけど部屋のニオイが気になって仕方がないという人、まずは除菌脱臭機を使ってみてください。長年の悩みから解放されるかもしれません。

タバコを吸う人

タバコ

タバコを吸う人にもやはり除菌脱臭機が最適です。タバコを吸っている本人はあまり気付いていないケースも多いですが、衣類や身体にはタバコ特有なニオイがこびり付いています。家の中では吸っていなくても、吐く息や衣類に染み付いたタバコのニオイが部屋の中を漂います。タバコのニオイというのは、人が不快に感じるニオイの中でトップクラスにランクインするほど嫌われます。自分自身が喫煙者じゃなくても、同居する家族が喫煙者のためにタバコのニオイに悩まされているという家庭も少なくありません。タバコのニオイも空気中に浮遊するだけでなく、衣類や家具などに染み付きますので空気清浄機ではまず消臭できません。除菌脱臭機の次亜塩素酸などの効果でニオイの元から分解することが重要です。周りの人に不快感を与えないためにも除菌脱臭機を使ってエチケットを心がけましょう。

高齢者など要介護者がいる家庭

介護

高齢者の方や要介護者がいる家庭、もしくは介護施設などには除菌脱臭機がおすすめです。デリケートな話になってしまいますが、高齢者や要介護者の中には部屋の中でオムツ等を用いて用を足す場合があります。また要介護者の場合は十分にお風呂に入ることができず、どうしても体臭が強くなってしまうこともあります。やむを得ない状況ではありますが、嫌なニオイというのは介護する側だけでなく、本人自身も最も気になる悩みかと思います。そんな嫌なニオイに対しても除菌脱臭機は効果を発揮します。部屋中に染み付いてしまうニオイの元から分解して、少しでも快適な生活が送れるようサポートしてくれます。

おすすめの除菌脱臭機

ここからは、おすすめの除菌脱臭機について紹介します。空気清浄機ほど種類は豊富ではありませんが、各社とも異なるアプローチでの除菌脱臭機を開発していますので面白いです。各々の特徴を鑑みた中で、自分が除菌脱臭機に求める理想像に近いものを選ばれることをおすすめします。

シャープ プラズマクラスター除菌脱臭機

シャープのプラズマクラスター除菌脱臭機
出典:amazon
適用畳数除菌方式除菌対ウイルス
15畳イオン×

王道の一つであるシャープのプラズマクラスターNEXT搭載除菌脱臭機です。プラズマクラスターについては説明が不要なくらい有名ですが、発生させたイオンによって菌やニオイを吸収・抑制します。除菌脱臭機ではプラズマクラスターに加えて、光触媒脱臭フィルターを搭載しており、ニオイだけでなくNOxなどの有害ガスまで低減させることができます。光触媒脱臭フィルターは、光によって効果を持続させることができますので、フィルターの交換は不要です。

マクセル オゾネオエアロ

マクセルの除菌脱臭機オゾネオエアロ
出典:amazon
適用畳数除菌方式除菌対ウイルス
20畳オゾン

マクセルの開発するオゾネオも除菌脱臭機の中では有名な製品の一つです。放電により発生するオゾンがファンによって空気中に放出されることで、除菌・消臭・ウイルスの除去まで対応可能です。低騒音設計、低消費電力化がなされており、コンパクトな大きさとデザイン性の高さが人気を集めています。

パナソニック 空間除菌脱臭機ジアイーノ

パナソニックの空間除菌脱臭機ジアイーノ
出典:amazon
適用畳数除菌方式除菌対ウイルス
18畳次亜塩素酸

パナソニックの次亜塩素酸を使った除菌脱臭機ジアイーノも非常に有名な製品です。最近ではCMでも頻繁に見かけます。ジアイーノでは塩タブレットを水道水に投入し、電気分解させることで次亜塩素酸水溶液を発生させます。次亜塩素酸水溶液が揮発して空気中に放出されることで、除菌や消臭が可能となります。当然ながら、人体に悪影響のない濃度で生成させていますので安全性も高いです。本体価格は非常に高額ですが、実際に使った人による感想はかなり効き目が高いという声が多いのです。

カルテック ターンド・ケイ

カルテックの除菌脱臭機ターンド・ケイ
出典:amazon
適用畳数除菌方式除菌対ウイルス
16畳光触媒

カルテックとは光触媒技術を扱う日本の会社で、光触媒を応用した商品を多数ラインナップしています。このターンド・ケイという除菌脱臭機はカルテックを代表する商品の一つで、光触媒フィルターによって除菌・消臭を行います。壁掛け対応の除菌脱臭機のため、お部屋の床スペースを使わずに設置できるのが魅力です。外観にもこだわっており、ノイズレスデザインでインテリアの調和を崩さずに壁に馴染みます。

富士通 加湿除菌脱臭機 DAS-303K

富士通の加湿除菌脱臭機
出典:amazon
適用畳数除菌方式除菌対ウイルス
20畳イオン

富士通ゼネラルが手掛ける加湿機能付き除菌脱臭機です。プラズマイオンによる除菌・脱臭だけでなくオゾンの力も併用しています。更に集塵フィルターも搭載していますので、集塵機能も備わっており、空気清浄機のような花粉やハウスダストの除去も可能です。これらに加えて加湿機能まで装備されていますので、空気清浄機・加湿器・除菌脱臭機を1台で賄うことができます。どれも選べないという方には非常におすすめです。

カドー 除菌脱臭機SAP-001

カドーの除菌脱臭機
出典:amazon
適用畳数除菌方式除菌対ウイルス
10畳オゾン

カドー(cado)という日本の家電メーカーが手掛ける除菌脱臭機です。安全な低濃度のオゾンガスによってニオイだけでなく菌やウイルスをスピード除去します。外観はステンレスと抗菌樹脂でできたスタイリッシュなデザインです。大きさもコンパクトなので、ニオイが気になる玄関やトイレなどにも馴染み省スペースで設置ができます。

カドーについて気になる方は、他の製品についてもお探しの方は別の記事でカド-についてまとめていますのでご参照ください。

日立 除菌脱臭機コンパクトAirWolf

日立オムロンターミナルの光触媒除菌脱臭機
出典:amazon
適用畳数除菌方式除菌対ウイルス
3畳光触媒

日立オムロンターミナルソリューションズ製の除菌脱臭機エアーウルフです。エアーウルフには据え置きタイプやポータブルタイプなどもラインナップされていますが、ここで紹介するのはコンパクトタイプです。適用床面積は小さいですが、トイレや洗面所、玄関など場所を問わず設置できます。電源はUSB-Cなのでオフィスのデスク上で仕事をしているそばで使うこともできます。パーソナルスペースを菌やウイルスから守るというコンセプトの除菌脱臭機です。

ナノシード Anqu

ナノシードのアンク
適用畳数除菌方式除菌対ウイルス
15畳亜塩素酸水

亜塩素酸ナトリウム水溶液をナノ化して除菌や消臭をするコンパクトな除菌脱臭機です。除菌・消臭に加えてアロマディフューザーとしても使用することができます。500mlペットボトルほどの大きさで持ち運びにも便利ですが、小さくても15畳もの広さに対応できます。アンクについてはナノシード様からの依頼もあって個別に紹介記事も書いていますので、気になる方はご参照ください。

除菌脱臭機のまとめ

家の中やオフィスで嫌なニオイが気になるという方に救世主となるのが除菌脱臭機です。ニオイには種類があり、生活臭からタバコ臭、ペット臭など各家庭によって悩みの種となるニオイは異なるかと思います。空気清浄機を使っても頑固なニオイは取れないと諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

空気清浄機は空気の汚れに総合的に対応できる反面、ニオイの分解・消臭にはパワーが物足りません。そんな時に活躍するのが除菌脱臭機です。次亜塩素酸やオゾンなど、難しい化学用語が使われていて内容を良く知らないという人も多いですが、これからの時代に間違いなく活躍していく技術です。次亜塩素酸やオゾンにはどういった特徴があるのかだけでも知ることで、最適な除菌脱臭機を選ぶことができ、生活の質を向上させることもできると思います。

今後、まだまだ新しいジャンルの空気清浄機が開発されていくことと思います。そういった製品に対して、知って買って使ってみることで更なる安全な空気とキレイな環境で生活していくことができます。これらの技術の進化を楽しみに待ちましょう。

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