電気ストーブの購入時は気を付けるべき選び方のポイントがあります。電気ストーブについて何も知らずに購入すると間違いなく後悔します。まずは選び方のポイントを抑えた上で、種類と特徴から自分に最適な電気ストーブを選ぶようにしましょう。あまり知識が無い人でも電気ストーブの購入で失敗しないために少しでも役に立てれば幸いです。
(この記事で言う電気ストーブとは、遠赤外線を出すタイプの電気ストーブのこと指します)
電気ストーブの選び方
電気ストーブを選ぶ際は、何を重視するかが大切になります。暖かさや設置場所、電気代(省エネ性)、デザインのどれに焦点を置くのか決めましょう。
暖かさで選ぶ
電気ストーブを購入する際、「とにかく安ければオッケー」とか「どれも特に変わらないでしょ」などと思ってはいませんか。
それは大きな間違いです。電気ストーブは種類や仕組みによって暖かさが全く異なります。特に一番馴染み深いのが遠赤外線を出すタイプの電気ストーブですが、外観上同じに見えても全く違います。赤く熱するヒーターの棒が多いか少ないかという話ではありません。そのヒーターの棒自体が実は種類がたくさんあります。
ニクロム線、カーボン、グラファイト、シーズなど、どのヒーターの電気ストーブを選ぶかで暖かさが全然変わります。
「じゃあどれを選べば良いの?」と思いますよね。ということで、遠赤型電気ストーブを選ぶ際の注意するポイントを説明していきます。
暖房能力は値段に比例する
例外もありますが、基本的に値段が高い遠赤型電気ストーブは発熱体となるヒーターに高性能なものを使用しているから高くなっています。反対に、ホームセンターで家電量販店などで一番安く売られている電気ストーブは、最も暖房能力の低いヒーターを使用しています。「安いっていくら?」と思われる方もいるかと思いますが、おおよそ2,000円とか3,000円以下で購入できるものは安い部類になります。

安い電気ストーブって本当に暖かくないの?

あくまで他の電気ストーブと比較すると暖かくないということですよ!
多くの安い電気ストーブに使われているヒーターは、石英管ニクロム線かハロゲンになります。
どちらも比較的昔からあり、ひと昔前までは電気ストーブの代表でしたが、暖かさが劣ることから最近では人気が低迷しているようです。
使用場所で選ぶ
同じ遠赤型電気ストーブにも種類があって特徴があると前述いたしましたが、使用用途によって各々のメリットとデメリットに注目するべきです。
たとえば、トイレや台所で使う場合は短時間でピンポイント的に暖めることになります。つまり、トイレで使う電気ストーブなのに暖まるまでに5分もかかっていたら意味がありません。
反対に、リビングでゆっくりくつろぐ際に足元から身体全体まで暖めたい場合に、いくら暖まるスピードが速くても暖房能力が弱ければ、身体はいつまでたっても冷えたままです。
じゃあ、どんな時にどれを選べば良いのかを説明します。
これについては、別の記事で電気ストーブの種類と特徴、どういった人が何を選ぶべきかを解説していますので、参考にしてみてください。
電気代(省エネ性)で選ぶ
電気ストーブの電気代は、ヒーターのワット数で決まります。同じヒーターを使用している場合、ワット数が高ければ高いほど暖かいです。
つまり、ここで述べる電気代節約・省エネ性というのは、暖房出力調整もしくは温度調整ができるかどうかということです。
温度調整ができる電気ストーブであれば、仮に最大ワット数が高くても、暑くなってきたら設定を弱めて使用すれば電気代も抑えることができます。温度設定が無いもしくは2パターンしかないような電気ストーブだと、その温度設定のまま使い続けることになってしまいます。かといって消してしまうと寒いですから、着けない訳にはいきませんよね。
もし省エネ性という意味で電気代を気にするのであれば、温度調節ができるタイプを選ぶことをおすすめします。
デザインで選ぶ
暖かさや省エネ性はあまり気にしないけど、おしゃれな電気ストーブが良いという方も多いのではないでしょうか。私の経験上、インテリア調のおしゃれな電気ストーブは使用しているヒーターが暖かさに欠けるもの(ニクロム線など)が多いかなと思います。デザインにもこだわりたいけど暖かさもある程度は重視したい、という方はカーボンヒーターやグラファイトヒーターから選ぶようにしましょう。アラジンが出している電気ストーブは暖かさもデザインにも定評がありますので、チェックしてみてください。
電気ストーブ購入時の注意ポイント
一度は現物を確認すること
最近はAmazonや楽天市場などのネットショップで家電製品を購入する方が多いです。私もほとんどの家電はAmazonで購入しています。
ただし、電気ストーブの場合は可能な限り家電量販店などの実店舗で一度現物を見て確認しておくことをおすすめします。
その理由の一つは、多くの家電量販店では電気ストーブを実際に運転させてみることができるからです。お試し運転コーナーが設置してあったり、店員さんに一言お願いすれば運転させてくれます。ぜひ、一度暖房感を味わってから決めることをおすすめします。
また、電気ストーブの本体サイズと重さも意外と重要です。例えばソファーに座っているときに使用するのであれば、足元から胸元くらいまでを遠赤外線で暖められれば心地良いかと思います。その場合の高さは、床から130cm近く必要になります。ですので、可能な限り本体高さの高い電気ストーブが適しています。高さの高い電気ストーブだと、90cm近いものがラインナップしていますのでチェックしてみてください。
ネットのランキングに惑わされないこと
電気ストーブを選ぶ際にネット上のランキングサイトを参考にする方もいらっしゃるかと思います。参考にする程度であれば良いのですが、その情報だけを鵜呑みにして購入することは控えましょう。
それらのランキング自体がそのサイト主個人もしくは企業団体が独自でピックアップしているものになります。例えば、ある家電量販店のサイトで電気ストーブをおすすめランキングで紹介していたとします。その場合、ランキングに載せる電気ストーブはその家電量販店が扱う商品ラインナップの中からしか当然選びません。ですので、他にもっとおすすめの電気ストーブがあったとしても、そのサイト上では紹介されません。また、個人で運営しているようなランキングサイトは、あくまで主観でおすすめ商品としてランキングを作成していますので、これまた他に良い商品があっても見逃してしまうことになります。

電気ストーブは特に種類が豊富ですので、情報収集は広く行いましょう。
おすすめの情報収集の仕方(流れ)は、
①電気ストーブの種類と特徴を知る
②自分に適した種類でAmazon検索
③Amazon上の類似商品比較をチェック
④参考程度におすすめ電気ストーブで検索
⑤目星となる商品を実店舗で確認する(可能なら)
⑥Amazon等のネット上で購入する
おおまかですがこのような流れで購入すれば、比較的に損をせずに自分の思う電気ストーブを選べるかと思います。
ちなみに私の場合だと、電気ストーブを扱うメーカーの公式HPに行き、商品ラインナップから徹底的に調べます。更にランキングサイト含め、様々な紹介記事を読んでから購入する商品の目星をつけます。ただし、多くの方はそこまで気にしないと思いますので、Amazonや楽天市場で類似商品で検索すればそれだけでも十分かと思います。
何度も言いますが、一つのランキングサイトだけを鵜呑みにすることは控えましょう。
電気ストーブ選び方のまとめ
電気ストーブはそういった知識が無い人にとっては、どれも同じに見えてしまいます。だからといって、何も知らずに買ってしまうと多くの場合後悔してしまいます。こういった家電の情報にうとい方が買い物に失敗しないよう、少しでも手助けができればと思っています。