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オイルレスヒーターとオイルヒーターとの違いは?メリットとデメリットを解説!おすすめ商品も紹介

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オイルレスヒーターとは

「オイルレスヒーターって何?」、「オイルヒーターと何が違うの?」と疑問に思う人もいるかと思います。

この記事では、オイルレスヒーターとオイルヒーターの違いを徹底解説し、本当におすすめできるオイルレスヒーターを紹介します。

オイルヒーターは数十年も前から広く使われており、高い安全性やお手入れのし易さなどメリットが多く優秀な暖房器具です。しかし、オイルヒーターには暖かくなるまでのスピードが遅いなど弱点がいくつかありました。

そんな弱点を克服したのがオイルレスヒーターです。オイルレスヒーターについて良く知らない人や、安全性に優れた暖房器具をお探しの人の参考になればと思います。

また、最後にはオイルレスヒーターが欲しいけどどれを選べば良いのか分からない人為に、本当におすすめできるオイルレスヒーターをピックアップしましたので、チェックしてみてください。

この記事の著者
yuiya
(@yuiya_blog)
  • 家電開発エンジニア
  • 家電LIFE 管理人
  • 家電ブロガー/5年目
  • WEBメディア 監修実績あり

目次

オイルレスヒーターとは

オイルレスヒーターとは。オイルヒーターとオイルレスヒーターの違い

オイルレスヒーターとは、オイルヒーターの良いところをそのままに、弱点だけを克服した暖房器具です。

オイルレスヒーターはオイルヒーターとは違い、器具内部にオイルは入っていません。オイルは使わず、ヒーターとアルミなどの発熱体で放熱し空気を直接暖めます。(デロンギではこの発熱体をモジュールという言い方をしています)

つまり、オイルヒーターとは全く異なる電気暖房機ということになります。ただし、外観の見た目や価格帯はオイルヒーターとかなり近いので、オイルヒーターの上位互換のような存在と認識して良いです。

また、オイルヒーターの特徴については別の記事でまとめていますので、気になる方はチェックしてください。

デロンギの「マルチダイナミックヒーター」がオイルレスヒーターの代表商品の一つです。

オイルレスヒーターのメリット

メリット

オイルレスヒーターは、基本的にオイルヒーターのメリットはそのまま引き継いでいます。加えて、オイルヒーターのデメリットだったポイントを克服してメリットに変わります。

やけどしにくい

オイルレスヒーターもオイルヒーターと同様、やけどしにくいです。

内部の発熱体が放熱し、その発熱体を表面パネルが覆っていますので、表面パネルの温度はさほど高温にはなりません。デロンギのマルチダイナミックヒーターの平均表面温度は60℃です。火を使わず、やけどもしにくいという点は、小さい子どもがいる家庭にはとても魅力的です。

ただし、長時間触れていれば低温火傷を起こす可能性がありますので注意しましょう。

温風が出ない

温風が出ないという点もオイルヒーターと同じメリットです。

輻射熱もしくは自然対流によって熱がじんわりと部屋全体に広がっていくため、身体に嫌な風を感じません。温かい風は人間の肌に直接当てると肌を乾燥させてしまい不快に感じます。

エアコンの暖房運転や石油ファンヒーターのように温風を勢いよく吹き出す暖房が苦手という方にはおすすめです

運転音が静か

オイルレスヒーターも運転音は非常に静かです

ヒーター熱によって内部の発熱体が自然対流を発生させるだけですので、温風を吹き出すような音や、モーターの回転音なども一切ありません。デロンギの公式サイトによればオイルヒーターよりも運転音は静かとのことで、呼吸音と同じレベルでしかないようです。

オイルヒーターと同様、寝室や集合住宅での使用にもおすすめです

空気を汚さない

オイルレスヒーターは電気しか使わないので空気を汚しません。

石油ファンヒーターなど化石燃料を燃焼させる暖房器具は暖房と同時に大気中に僅かながら燃焼ガスを排出しています。それに伴い、定期的にお部屋の換気が必要となります。しかし、オイルレスヒーターのように電気しか使わない暖房器具はお部屋の換気を必要としないので、寒い日でもお部屋の熱を逃がしにくいのが特徴です。

気密性・断熱性の高い住宅での使用に適しています

手入れしやすい

外観がオイルヒーターと似ているので想像できると思いますが、オイルレスヒーターはお掃除がとても簡単です。

パネルやフィンの表面をサッと拭くだけで綺麗になります。天面に格子のような吹き出し口がありますが、それほどホコリが溜まるような場所ではなく、もし溜まってきても掃除機やブラシなどで軽く除去すれば大丈夫です。

エアコンだとフィルター掃除やカビ対策など手入れが面倒だったりします。可能な限りお掃除やメンテナンスに時間を使いたくないという方にはおすすめです

乾燥しにくい

オイルレスヒーターは温風を出さないので乾燥しにくいのもメリットです。

但し、全く乾燥しない訳ではありません。部屋の室温が上がれば相対湿度は下がります。その為、どの暖房器具を使用しても加湿しない限りは湿度は下がります。

エアコンの暖房を例に挙げますと、エアコンの暖房運転では、冷房運転とは違って空気中の水分を取ることはしません。エアコン暖房で乾燥していると感じるのは、単に室内の温度が急激に上昇したことによる相対湿度の低下によります。

また、エアコンのように空気を暖める暖房器具は、空気として暖めるため輻射タイプの暖房器具よりも乾燥しやすいです。ちなみに、石油ファンヒーターや石油ストーブのような燃焼する煖房器具は、化石燃料の燃焼に伴って水分を放出しますので、むしろ加湿します。

つまり、オイルヒーターやオイルレスヒーターが乾燥しにくいと言われる理由は、あくまでエアコンように空気を直接暖める暖房器具と比較して乾燥しにくいということになります。

暖まるのが速い(速暖性)

オイルレスヒーターのオイルヒーターとは異なるメリットが速暖性になります。

オイルヒーターのデメリットとして、暖まるまでに時間がかかります。オイルヒーターは内部のオイルが原因で暖まるのが遅いです。

それを克服したのがオイルレスヒーターです。オイルレスヒーターではアルミ等の発熱体を使っていますので、熱伝導に優れております。デロンギのマルチダイナミックヒーターでは従来オイルヒーターの2倍の速暖性を謳っております。

デロンギ ヒーターは、外気温が5℃の寒い冬でも、室温が20℃に達するまでの時間が約20分。

ヒーター本体だけでなく部屋全体をむらなくスピーディに暖めます。
高速でありながら快適さを犠牲にしないストレスフリーな暖かさを提供します。

引用:デロンギ公式HP

電気代にも優しい

オイルヒーターと比較した場合、電気代を節約することができます

オイルレスヒーターでは暖まり速度が速いことから、温度調節の応答性も優位となります。設定温度に対して暖まり過ぎを無くし、極力無駄な電力消費を減らします。細かい温度の設定も可能な為、快適な室温をキープし続けることができます。

初期費用よりもランニングコストを重視したい場合は、オイルヒーターよりもオイルレスヒーターがおすすめです。

デザイン性が高い

オイルレスヒーターを販売しているメーカーはあまり多くはないですが、デロンギのマルチダイナミックヒーターのように洗練されたデザインのものが多いです。

2019年には暖房製品を扱うコロナがオイルレスヒーター「ノイルヒート」を発売。このノイルヒートもガンメタリック調でなかなかデザインがかっこいいです。お部屋のインテリアとしても馴染みます。

オイルヒーターの地味な見た目がきらいな方は、マルチダイナミックヒーターなどのオイルレスヒーターをおすすめします

オイルレスヒーターのデメリット

デメリット

オイルヒーターのデメリットを克服したオイルレスヒーターですが、それでもデメリットはあります。他の暖房器具と比較した際には劣る点が出てきます。

本体価格が高い

オイルレスヒーターの本体価格はハッキリ言って高いです。

高機能かつ高性能であるために、価格もオイルヒーターより跳ね上がります。機種にもよりますが、Amazonや楽天市場で見ると、相場はおよそ6万円~8万円ほどで販売されています。定価だと10万円近い高級モデルもあります。他の遠赤型の電気ストーブや石油ファンヒーターと比べても高級な暖房器具になります。

それでもオイルレスヒーターは高機能・高性能ですから、少し高くても購入して損はしないかと思います。

本体サイズが大きい

オイルレスヒーターの本体サイズは大きめです。

オイルヒーターよりは一回り小さめなモデルが多いですが、それでもやっぱり大きいです。シーズン終わりの春先に片付けることを考えると、押し入れやクローゼットのスペースは限られます。購入する際には本体の大きさをしっかりチェックしておく必要があります。

おすすめのオイルレスヒーター

オイルレスヒーターもオイルヒーターと同じく、デロンギが人気です。マルチダイナミックヒーターの知名度はとても高いです。他には、2019年に参入したコロナや、オイルヒーターを世界で初めて発売したイギリスのディンプレックス国内唯一のオイルヒーター専業メーカーのユーレックスが有名です。

それらの中から、デザイン、コスパ、性能、機能性において総合的に優れたおすすめのオイルレスヒーターを紹介。オイルレスヒーターが気になるけどモデル選びで迷っているという方は参考にしてください。

デロンギ マルチダイナミックヒーターMDHS15-BK

マルチダイナミックヒーター
出典:デロンギ公式オンラインショップ

デロンギのマルチダイナミックヒーターはオイルレスヒーターを代表する商品。マルチダイナミックヒーターの中にも種類があり、最上位モデルはWi-Fi搭載モデルでiOSやAndroidから操作が可能。帰宅する前に部屋を暖めておくこともできます。外出先から遠隔操作できるのは非常に便利です。

最上位以外のモデルでも0.1℃刻みで温度設定ができたり、32通りもの制御で速く正確に暖房することができます。温度コントロールに優れ、室温の過剰な上昇を防ぎます。タッチ操作が苦手な方にはクリックノブ式のモデルもあり、直感的に操作ができます。

このモデルは最大出力1500W。従来のオイルヒーターよりも2倍近い速さで部屋を暖めることができます。本体カラーはピュアホワイトとマットブラックの2種類あるので好きな方を選んでください。

マルチダイナミックヒーターの購入はデロンギの公式オンラインショップからだと、メーカー保証を5年まで延長することができます。

コロナ ノイルヒートDHS-1523

コロナのノイルヒート
出典:amazon.co.jp

ノイルヒートは2019年に発売されたコロナのオイルレスヒーター。ノイルヒートという名前はオイルを使わないことから「NO+OIL」でノイルヒートという商品名が付けたとのこと。コロナは暖房製品を扱うメーカーとして、暖房力には自信があり、コロナ独自のフィクサルヒーターという発熱体を搭載しています。

ラインナップは最大出力1500Wと1200Wの2タイプ。熱伝導率の高いアルミを用いた独自の発熱体により、効率的に空気を暖めることができ速暖性に優れます。

見た目はスーツケースかと思うようなスタイリッシュさ。側面は1枚もののパネルとなっているので、指を挟んだりする心配がないのも子どもがいる家庭には魅力的。底面にはフロアLEDが搭載されているので、夜中の暗い部屋では間接照明のような役割も担います。

ディンプレックス オイルフリーヒーターECR12E

オイルフリーヒーター
出典;amazon

ディンプレックスは世界で初めてオイルヒーターを開発したイギリスの老舗ブレンド。老舗ブランドならではのラインナップ数を誇り、オイルレスのオイルフリータイプだけでもそれぞれ特徴のあるモデルを複数種類販売しています。

外観デザインはデロンギやコロナのものと比較すると、非常にシンプルでごく普通のオイルヒーターと類似した見た目です。逆に言えばシンプルだからこそ馴染みやすいオイルレスヒーターだと思います。

基本的に最大1200Wで出力の切り替えができます。ディンプレックスもデロンギと同様、タッチパネル操作モデルとクリックノブ式のモデルを揃えています。海外メーカーと言えど老舗メーカーなので、製品の性能と品質は信頼できます。

ただし、ディンプレックスは海外メーカーならではのデメリットもあり、その一つが電源コードの短さです。電源コードの長さは1.2mから1.7mで、デロンギやコロナが2.5mなのに比べると短めなのが気になります。

ユーレックス ヘリテイジヒーターEHT-M15QDF(BO)

ユーレックスのヘリテイジヒーターEHT-M15QDF(BO)
出典:eureks公式オンラインストア

ユーレックスは日本国内唯一の国産オイルヒーターを製造するメーカーで、長野県に生産工場を置いています。約30年近く日本のオイルヒーター業界を牽引してきたユーレックスが、2021年にオイルレスヒーター「ヘリテイジヒーター」を新しく開発。

より早く、軽く、安全に、高機能にこだわって設計。同クラスの従来オイルヒーターと比べて6.5kgも軽くなっている。運転時の平均表面温度は60℃、誤って触った場合でもやけどすることはまずない安全な温度になっています。

高感度の室温センサーにより、室温をフレキシブルに検知して温度調節を行うことで無駄な電力消費を最大限カットします。外観のデザインも他メーカーのオイルレスヒーターとは全く異なる印象で、まさに部屋のインテリアの一つとして調和するたたずまいです。ヘリテイジヒーターの購入は、ユーレックス公式オンラインストアがおすすめ。1万円以上は送料無料となります。

まとめ:オイルレスヒーターは新時代の暖房機!

これからはオイルを使わないヒーターの時代とディンプレックスの公式HPに謳われておりました。オイルヒーターが時代遅れという認識は特にありませんでしたが、オイルレスヒーターを調べていると、確かにもうオイルは必要無いのかもしれないと気づきました。

暖房効率や安全性を比較すれば軍配が上がるのは間違いなくオイルレスヒーター。ネックとなるのは本体価格くらいなのではないでしょうか。

暖房器具にコストをかけるかどうかは、各々の家庭によって考え方は異なるかと思います。ただし、開発エンジニアの私から一つだけ言いたいのは、本体価格が安い暖房器具が必ずしも安いとは限らないということです。イニシャルコストとランニングコストの兼ね合いからトータルで損得を考えることを推奨します。

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