「家電って高いし、すべてにこだわっていられない」、「こだわっておいたほうが良い家電って何があるの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
そんな疑問を解決すべく、これはこだわっておいた方が良い家電を家電マニアの私が紹介します。
こだわった方が良い家電とはどのようなものなのか、その見分け方も紹介します。基本は自分の生活を豊かにする家電や長時間使用する家電、そして趣味に関する家電にはお金をかけても後悔はしないです。
全ての家電にこだわる必要は無く、こだわるべきものにはこだわって効率的な家電への投資を考えましょう。
- 家電開発エンジニア
- 家電LIFE 管理人
- 家電ブロガー/5年目
- WEBメディア 監修実績あり
こだわるべき家電の見分け方
生活スタイルによって異なる
大前提として、その人の生活環境や生活スタイルによってこだわるべき家電は変わってきます。社会人と学生、一人暮らしと家族暮らし、賃貸と一軒家、その他もろものの状況によってお金を使うべき家電はバラバラです。
ただ、生活スタイルが違えど、一般的にお金を多く費やしてでもこだわった方が良い家電には見分け方があります。まずはその見分け方と特徴を紹介します。
こだわるべき家電の見分け方と特徴
生産性を高めるもの
最もこだわるべき家電の特徴として挙げられるのが、生活の生産性を高めてくれる家電です。私たちの生活における生産性とは、『労働時間当たりの仕事量』のことです。つまり、一つの家事や作業を完了させるまでに費やした時間と労働力のことを指します。忙しい現代で最も大切なのは時間であり、労働時間も減らすことができればそれは時間を作り出せるということになります。
生産性を高める家電とは、本来はすべて自分の手でやらなければいけなかった作業を代わりにやってくれるものや、1時間かかるはずの作業を20分で終わらせることができるものなどです。これらの家電にはお金を多く費やしても後悔はし難いはずです。この家電は生活を良くできると思うのであれば躊躇せずこだわって良いと思います。
時短家電という言い方をするものも、基本的には生産性を高めてくれる家電です。
長期間使用するもの
分かりやすい見分け方として、長期間または長時間使用する家電かどうかもポイントです。一度購入したら5年も10年も壊れるまでは使うだろうと想定される家電はこだわるべきです。
長期間使用するものの代表例と言えば、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電です。一人暮らしや賃貸だと話が変わってきますが、引越しの予定がなく今後も住み続ける家なのであれば、お金を費やすべきと言えます。
これらは普段の生活の中で毎日使用するだけでなく、大型なので頻繁に買い替えるような家電でもありません。このような生活の中で頻繁に使用する家電にこだわることで生活の質を高めるだけでなく、長期間壊れずに使用できるなどのメリットがあります。
趣味嗜好のもの
最後の見分け方ポイントとして、自分の趣味や嗜好に関連した家電はこだわっても損はしません。なぜならそれが自分の趣味の一部であるからです。
例えば、料理好きな人であればキッチン家電にこだわるのは当然のことであって、多くお金を費やしても後悔することは少ないでしょう。料理好き以外についても同様です。自宅で映画を見るのが趣味な人にとってはテレビや音響にこだわるべきでしょうし、美容にこだわる人が美顔器やヘアアイロンなどの美容家電にこだわるのは当たり前のことです。これについては、本当に人それぞれですので、一概には言えません。
こだわるべき家電【7選】
洗濯機
洗濯機には多少予算を多くかけてでも絶対にこだわるべきです。洗濯は家事の中でも頻度が高く、洗ってから干すまでの時間と労力が多い面倒な作業です。家族の人数が増えれば洗濯の量と頻度も比例して増えてしまいます。
そんな面倒な手間を少しでも減らすことができるのが、乾燥機付き洗濯機です。特にドラム式洗濯機は、洗濯から乾燥まで一貫してできるだけでなく、衣類がふんわりとシワになりにくいように仕上げることができます。その為、洗濯物を干す手間は一切必要が無くなり、かなりの時間と労力を削減することができます。
ドラム式洗濯機は縦型式洗濯機に比べて価格が断然高いですが、日々の手間と時間を圧縮できると考えれば有効な初期投資だと言えます。
洗濯機のこだわるべきポイントは、乾燥機能が付いているかどうかです。
洗濯機については下記の記事でも選び方などを紹介しているので参考にしてみてください。
冷蔵庫
冷蔵庫も予算が許す限りこだわるべき家電の一つです。その理由は、電力消費が多いのと、食を支える家電だからです。
冷蔵庫は24時間常に稼働し続けていて、私たちが寝ている時でさえも常に電力を消費し続ける家電です。その為、冷蔵庫の消費電力量によって月々の電気代が大きく変わってきます。
しかし、消費電力が少なければ良いという単純な話ではなく、庫内容量や食材の鮮度を保持する効果、霜取り作業の必要性などこだわるべき内容が多いです。
冷蔵庫のこだわるべきポイントは、省エネ性と霜取り作業の有無です。霜取りが必要かどうかは冷蔵庫の仕組みに違いによって決まります。
冷蔵庫については、モデル選びのポイントや直冷式とファン式のどちらがおすすめなのかなど、下記記事で解説していますので参考にしていみてください。
掃除機・ロボット掃除機
掃除機もこだわるべき家電です。掃除は健康的に生活をする上で大切な家事の一つです。その掃除が億劫にならない為にも、使い勝手が良い掃除機にこだわるべきです。
掃除しようと思い立った際、重たい掃除機や電源コード式の掃除機だと少なからず億劫になってしまいませんでしょうか。使い勝手が悪い掃除機だと手間が掛かるだけでなく、掃除すること自体が面倒に感じてしまいます。かといって、掃除機をかけることは健康的な生活を送る上で必要です。
掃除機のこだわるべきポイントは、重さとコードレス式の二つです。重さは疲労感に直接影響してくるため、できる限り軽量なものを選ぶと良いです。また、電源コード式ではなくコードレス式の掃除機を選ぶと、日頃から気軽に掃除機をかけることができます。
手間をかけない掃除機の最終手段として、ロボット掃除機を選ぶのもおすすめです。自動ゴミ収集機能やタイマー機能が搭載されたロボット掃除機だと尚良いです。時間になったら勝手に掃除して自動で収集までしてくれるので非常に便利です。
掃除機のこだわるべきポイントは、手軽さです。本体の重さとコードレス式かどうかが手軽さに直結します。
掃除機については、必要性やおすすめ掃除機などをまとめています。モデル選びをしている人は下記記事を参考にしてみてください。
エアコン
賃貸の場合は自分で購入することはほとんど無いですが、エアコンもこだわった方が良いです。なぜなら、エアコンは家電の中でも消費電力がトップクラスで掛かってしまうから。更に、空調することは私たちが快適に生活することに重要な役割となるからです。
エアコンは一年の内、主に夏と冬しか使わない季節家電です。その為、季節家電にこだわるのは勿体ないと考える人もいるかもしれません。確かに夏と冬しか使いませんが、それすら関係ないくらいエアコンは電気代がかかります。
省エネ性が低いエアコンを使っていれば、それだけ余計な電気代が掛かってきます。10年も前の古いエアコンであれば、最新のエアコンと比べて空調効率が格段と落ちています。電気代だけではありません。家の中で暑い、寒いを調節してくれるのがエアコンです。私たちの作業効率を高める為にも、エアコンにはこだわるべきと考えます。
また、自動お掃除機能やカビや汚れを防止する機能が搭載されていると手間を減らすだけでなく、きれいな空気を維持することができるのでおすすめです。
エアコンのこだわるべきポイントは、省エネ性とお掃除機機能。省エネ性が高いエアコンは電気代の節約に繋がります。
エアコンについては、下記記事で電気代についても解説しています。参考にしてみてください。
食洗機
食洗機を設置するスペースがあるのであれば、食洗機にもこだわるべきです。面倒な家事の一つである皿洗いを全て完結してくれる時短家電です。
ただ、とりあえず安いからという理由でモデルを選んでしまうと、運転音がうるさかったり、汚れの落ち方が悪いなどといったことに繋がります。
高ければ良いという訳ではありませんが、使い勝手の良さと洗浄力にこだわって選ぶと失敗しにくいです。生産性を高める心強い味方になってくれます。
食洗機のこだわるべきポイントは、運転音の大きさと洗浄力。洗浄力が弱いと結果的に無駄な時間と労力を追加してしまいます。
食洗器についてはマクスゼンがおすすめです。マクスゼンの食洗器は価格が相場よりも安い上、使い勝手も抜群です。気になる人は下記記事からチェックしてみてください。
パソコン
パソコンが家電かと言われれば微妙ですが、パソコンで何か仕事や作業をするのであれば絶対にこだわるべきです。パソコンの性能は作業効率アップに大きく影響します。
オーバースペックなパソコンを選ぶ必要はありません。自分が作業する内容に適応したスペックのものを選べば良いのです。
パソコンのこだわるべきポイントは、自分に必要なスペックを有するかどうかです。オーバースペックなものは無駄にお金を払うことになります。
炊飯器
自炊をする家庭であれば炊飯器にはこだわることをおすすめします。ごはんの味なんて変わらないのでは?と思う人も多いかと思いますが、炊飯器によって味は全然変わります。
自宅で食べるごはんが美味しいと生活水準が上がります。大袈裟かもしれませんが、外食する回数が減って経済的にも健康的にもメリットがあります。
毎日食べる主食ですから、ごはんの味や香りを左右する炊飯器にもこだわるべきだと思います。
炊飯器のこだわるポイントは、炊き上がりのごはんの味です。最も分かりやすい指標として、圧力IH式を選ぶことが美味しく炊ける炊飯器と言っても過言ではありません。
炊飯器について、下記記事で高級炊飯器の美味しさが本当なのかどうかなどを解説しています。気になる人は参考にしてみてください。
一人暮らしがこだわるべき家電のポイント
一人暮らしの人が家電でこだわるべきものやこだわった方が良いポイントを紹介します。
一人暮らしの場合、賃貸マンションやアパートで生活する人が多く、引越しの頻度が高いのも特徴となります。その為、こだわるべき家電は少し変わってくるかと思います。
一人暮らしに必要な家電については下記記事で解説しているのでチェックしてみてください。
電子レンジ
一人暮らしにとって電子レンジは、一人分の食事を温めたり、簡易的な調理をするのに便利な心強い家電です。かといって、一人暮らしに高機能な電子レンジやオーブンレンジは必要ありません。
コンビニ弁当やスーパーの総菜を温める機会も多いので、庫内サイズは最低でもコンビニ弁当がそのまま入る大きさを選ぶことをおすすめします。
また、外形サイズとしてはコンパクトなものを選ぶと、狭いキッチンのスペースを余計に取らずに使えます。つまり、庫内容量と本体サイズの兼ね合いがポイントになります。価格については安いもので十分です。
一人暮らしが電子レンジにこだわるべきポイントは、コンパクトと庫内容量。本体サイズは省スペースの方が良いですが、最低限コンビニ弁当が入る庫内容量を選ぶと良いです。
洗濯機
一人暮らしにとっても洗濯機はこだわるべき家電と言えます。但し、こだわるべきポイントは少し変わってきます。一人暮らしの洗濯機はコンパクトかつ省エネタイプのものを選ぶことをおすすめします。
一人暮らしで賃貸に住んでいる場合、洗濯機の設置スペースに十分な広さが無い場合が多いです。だからといって、一人暮らしに大型の洗濯機が必要かと言われるとそうではありません。
洗濯物の量を考慮しても、容量は少なめで良く、本体サイズもコンパクトなものを選ぶことが先決です。また、価格が高くなりますが、乾燥機能付きのものを選ぶと洗濯物を干す手間が省けます。
洗濯機のこだわるべきポイントは、省エネ性とコンパクトさ。引越しの頻度や設置スペースを考慮して大きさには十分こだわりましょう。
一人暮らしの人におすすめの洗濯機は、下記記事でまとめていますので参考にしてみてください。
掃除機
掃除機は一人暮らしでもこだわるべきだと思います。一人暮らしだとつい掃除をサボりがちになってしまいませんか。ホコリが溜まった不衛生な部屋で暮らすのは健康にも良くないです。その為、いかに掃除を気軽にできるかが掃除機のこだわるべきポイントになってきます。
吸引力も大事ですが、軽量で使いやすいハンディタイプのものを選ぶと手軽に掃除ができます。ハンディタイプかコードレスタイプを選び、できるだけ自分が時間を多く過ごす場所の近くに設置しておくことをおすすめします。
一人暮らしが掃除機にこだわるべきポイントは手軽さ。吸引力よりもまずは軽量・コンパクト・コードレスにこだわってモデルを選びましょう。
一人暮らしの掃除機の必要性とおすすめについては、下記記事でまとめていますので参考にしてみてください。
家電マニアの私がこだわって良かったと思う家電
石油ファンヒーター
我が家では冬の暖房器具は石油ファンヒーターを使用しています。その理由は、乾燥しにくい点と灯油が入手しやすい立地であること、そして暖房能力の高さからです。
もちろんエアコンもありますが、寒がりの私にはどうしても暖まり方が鈍くてダメで石油ファンヒーターを購入しました。
私が石油ファンヒーターにこだわったポイントは3つ。電気代の安さと運転音の静かさ、外観のデザインです。
その条件に基づき選んだ石油ファンヒーターがコロナの石油ファンヒーター『型式:FH-WZ3621BY』。本体価格は高めでしたが、消費電力が最大火力運転時でも10W以下で業界で最も省エネ性が高いという点が決め手となりました。また、運転音も他モデルと比較して小さく、デザインもモダンだったのでこだわりポイントが全て合致しました。
石油ファンヒーター使用し始めてから、月々の電気代をエアコンで暖房していた時と比較すると格段に安くなりました。もちろん灯油代も必要ですが、我が家の場合は灯油代を合わせてもエアコン暖房より安いです。電気代にこだわって選んで良かったと思っています。
石油ファンヒーターの購入を検討される方は下記記事が参考になりますのでチェックしてみてください。
炊飯器
炊飯器も個人的にこだわって良かったと思う家電です。もともと炊飯器にはあまりこだわりは無かったのですが、買い替えの際にどうせならと思い、圧力IHにスチームを融合した炊飯器を選びました。価格帯としてはそこまで高額ではないですが、コスパにもこだわって、3万円程度で美味しく炊けるものを選定しました。
新しく購入した炊飯器で炊いたご飯は、今まで自宅で食べていたごはんとは味も食感も全然違いました。
それから一年もしないうちに、パナソニックの高級炊飯器「Bistro」がキャンペーンで当選したことで、更に炊飯器がグレードアップしました。
従来までは、自宅で炊いたごはんを美味しいなどは特に考えたこともありませんでしたが、新しい炊飯器ではごはんが美味しいからごはんを食べたいと思うようになりました。
購入した炊飯器の詳細については、レビュー記事として既に紹介していますので、そちらをご覧いただければと思います。毎日食べるごはんを炊く炊飯器、こだわって良かったと思います。
こだわるべき家電は人によって違う
こだわるべき家電は、生活のスタイルや考え方によって異なるかと思います。自分自身がこだわりたい家電があればこだわるのは良いですが、全ての家電にこだわろうとすると結構なお金が必要になってしまいます。
こだわりたい家電は無いけど、強いて言うならどの家電にお金を費やすべきか悩んだ場合は参考にしてみて下さい。
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