「おしゃれな石油ストーブが欲しい」、「アウトドアで使うなら雰囲気が良い石油ストーブが欲しい」という人もいるのではないでしょうか。
本記事では、家電マニアの著者がおしゃれな石油ストーブを10個に厳選して紹介します。
冬の暖房にはおしゃれな石油ストーブが人気です。特に対流型の石油ストーブは、ゆらゆらと揺れる炎がお部屋をリラックスモードに変えてくれます。そんな対流型石油ストーブのおしゃれなモデルを古いものから最新のものまで合わせて紹介します。
おしゃれな石油ストーブの購入を考えているかた、迷われている方の参考になればと思います。
- 家電開発エンジニア
- 家電LIFE 管理人
- 家電ブロガー/5年目
- WEBメディア 監修実績あり
石油ストーブとは
石油ストーブとは、電気を使わずに灯油を燃焼することでお部屋を暖める暖房器具です。電気を使う石油ファンヒーターとは異なります。
石油ストーブは主に「対流型」と「反射型(輻射型)」の2種類があります。対流型の石油ストーブは丸い円筒状フォルムで周囲を360度暖めるタイプで、反射式は四角くて中心の燃焼筒が赤熱して前側に輻射熱を放出するタイプです。どちらもお部屋の空気をしっかり暖める暖房能力が高い暖房器具です。
昨今、そんな石油ストーブがおしゃれな暖房器具として注目されるようになりました。特に対流型の石油ストーブが人気で、インスタグラムやルームクリップなどのSNSでも急上昇しています。
石油ストーブのメリット
電源が不要
石油ストーブは電源を使う必要がありません。灯油を燃料とし、空気の対流を利用して燃焼します。その為、ガレージやバンガローのような電源が取れない半屋外エリアでも使用することができます。
点火する際に電池を使うモデルが多いですが、電池が無くてもライターやマッチなどで直接点火することができます。電気を使わずに暖が取れ、灯りとしても機能することから災害時の防災用品として備蓄する人も増えています。
雰囲気が良い
石油ストーブは自然の火がゆらゆらと揺れながら燃焼するので、一台でとてもおしゃれな雰囲気が漂います。電気ストーブやエアコンには無いノスタルジックな空間を演出することができます。
ゆらゆら揺れる火は、1/fゆらぎの効果でリラックスできると言われています。非日常感を味わいながらくつろぐ時にも最適です。
優しい暖かさ
石油ストーブは自然対流を利用して熱を放出します。ファンヒーターのようにファンを回して強制的に風を送ることもありません。じわじわと身体に染みるような優しい暖かさを感じることができます。反射式(輻射式)タイプの石油ストーブであれば、対流に加えて遠赤外線によって身体の芯から暖まります。
乾燥しにくい
石油ストーブは灯油を燃焼しているので、熱を放つのと同時に常に加湿しています。また、強制的な風を送ることも無い為、乾燥しにくい暖房機として重宝されています。
石油ストーブの選び方
石油ストーブは一般的な家電製品のように電力を使わない製品であり、どのようにモデルを選んでよいのか分からないという声も良く耳にします。ですが、石油ストーブの選び方に難しいことは何もありません。ポイントだけ押さえて自分にピッタリの石油ストーブを選びましょう。
反射式と対流式
石油ストーブには、反射式と対流式が2種類があります。反射式とは、輻射熱を利用した石油ストーブで、赤熱した燃焼筒を反射板で囲って前面側に輻射熱を放ちます。ただし、反射式は輻射熱だけでなく同時に対流による暖房も行います。
対流式とは、燃焼による熱が下から上へとドラフトすることを利用し、熱の対流によって部屋全体を暖めます。その為、縦に長い形が多く、反射式に比べて暖房能力が高いものが多いです。
反射式も対流式も同じ石油ストーブなので灯油の消費量に対する熱効率は100%です。遠赤外線によって暖まりたいのであれば反射式、とにかく部屋全体を効果的に暖めたいのであれば対流式がおすすめです。
適用畳数
他の暖房家電と同じように、使用する部屋の大きさに合わせた適用畳数を選びます。建物の造りや環境によっても異なりますが、基本的に木造と鉄筋コンクリートに分けて適用畳数が明記されています。
適用畳数として明記されていることがほとんどですが、もし表記が無い場合は暖房出力の数値を見て比較します。暖房出力の数値(kW)をチェックしたら、スマホで「暖房出力 適用畳数」で検索すると調べることができます。日本ガス石油機器工業会のホームページを確認すると分かりやすいです。(日本ガス石油機器工業会はこちらから)
お部屋を素早く暖めたい人は、部屋の大きさよりも一回り大き目の適用畳数を選ぶことをおすすめします。
安全装置
電力を使わない石油ストーブは使い方などによっては火事の原因になってしまう可能性があります。最低限必要な安全装置として、対震自動消火装置が搭載されたものを選ぶことをおすすめします。とは言え、日本のメーカー製であればJIS規格で定められているので、100%搭載されています。海外メーカーの石油ストーブを購入する場合にはチェックが必要です。
小さな子供がいる家庭向けには、ストーブガードと言われる安全柵も売られています。衣類への引火やヤケドには十分注意する必要があります
おしゃれな石油ストーブ【10選】
雰囲気ある空間で使ってみたくなる、おしゃれな石油ストーブを紹介します。デザイン性や大きさなどの観点から10個のモデルを厳選しました。古くから人気を集めるモデルから、最新のモデルまで幅広く紹介します。
【アラジン】ブルーフレームBF3912
おしゃれな石油ストーブの代表各は、アラジンのブルーフレームです。90年近く前から愛され続けるレトロな対流型石油ストーブです。他の対流型石油ストーブは白炎燃焼という白く明るい炎が特徴的ですが、このブルーフレームは青炎燃焼のため青白い炎が目を惹きつけます。ドラマや映画のシーンでもよく見かける石油ストーブで、おしゃれなストーブと言われたら真っ先に思い浮かぶ人も多いかと思います。雪が降る山の中のログハウスで、ブルーフレームで暖まりながらホットミルクを飲んでみたくなります。
【トヨトミ】GEAR MISSION KS-GE67(G)
対流型石油ストーブを多数ラインナップさせるトヨトミですが、2019年にGEAR MISSIONというシリーズが発売されました。デザインコンセプトは退屈させないストーブということで、大人の遊び心をくすぐるデザインとなっています。
このミリタリー感が漂う無骨な外観デザインが好印象で、お部屋のようなインドアでもテント内のようなアウトドアでも、おしゃれな空間を作り出してくれると思います。
この GEAR MISSION シリーズには専用の収納バッグもラインナップしていますし、2020年冬には新しくコヨーテブラウンというカラーも発売され、今後も展開を続けていくことが予想されます。
【パセコ】石油ストーブWKH-3100G
パセコという韓国の老舗メーカーが作る石油ストーブです。日本では珍しい屋外専用の石油ストーブです。コンパクトな大きさからキャンプなどのアウトドアシーンへの持ち運びで活躍します。
調理ができるのはもちろんですが、キャンプしながら横に置いておくだけでも暖かさと可愛らしさを感じられるストーブです。別売りで専用のケースも用意されています。
【トヨトミ】レインボーランタン
トヨトミ石油ストーブの代名詞の一つでもあるレインボーシリーズです。明るく光るランタンタイプが幻想的な雰囲気のある見た目で人気を集めています。
カラーも複数種類あり、ダークグリーン・レッド・ホワイトなどがあります。どの色相も魅力的ですが、毎年新しいカラーが発売されていますので、現時点で好みのカラーが無い場合は一年待ってみても良いかもしれません。
個人的にはダークグリーンが最も好きです。自宅のガレージで暖かいコーヒーを飲みながら、レインボーランタンで暖まりたいなと思います。
【トヨトミ】RR-GER25
トヨトミのGEAR MISSIONシリーズの赤熱対流形モデルです。2022年冬に発売された新しい石油ストーブで、従来までは白炎燃焼を利用した白い光が特徴でしたが、RR-GER25では反射式ストーブのような赤熱する燃焼筒を搭載しています。これにより、一層アウトドアに馴染む雰囲気が出ています。
本体カラーはオリーブ色とコヨーテ色に2種類があります。カラーは今後さらに展開されていくことが予想されますが、毎年限定色となる傾向があるので、好みのカラーがあれば早めに入手しておくことをおすすめします。
【スノーピーク】グローストーブ
キャンプ用品やアウトドア用品で人気の高いブランドsnow peak(スノーピーク)の石油ストーブです。実はこれもトヨトミが開発している製品で、名前だけスノーピークブランドとして販売されています。
以前からスノーピークとトヨトミがコラボした石油ストーブをいくつか開発してきました。石油ストーブとしてのベースは完全にトヨトミそのものなのですが、snow peakというブランド名が入るだけで一段とおしゃれな商品に見えます。
アウトドア好きの人にとっては特に手に入れたい暖房器具なのではないでしょうか。
【トヨトミ】Favor class
トヨトミのランクインが続出していますが、レインボーベースの対流型石油ストーブFavor classです。
Favor classのコンセプトは大人のストーブということで、本当のストーブの価値を創造して体験してもらうために開発したそうです。炎の明るさはレインボーランタンと同じですが、外観のデザインはシックで大人しめの印象を受けます。冬の寒い朝にクラシックでも聴きながらFavor classで暖まりたいものです。
【コロナ】SZ-32(W)
2023年に発売されたコロナのSZタイプです。コロナの対流形ストーブというとSLシリーズが有名ですが、大型のSLシリーズに対してコンパクトさを売りにしたのがSZタイプです。
また、従来までの白炎燃焼を利用した石油ストーブとは異なり、赤熱する燃焼筒を利用した遠赤外線効果も期待できます。コンパクトでも高いカロリーで暖房能力もしっかり保持しています。
【トヨトミ】Classic(クラシック)
トヨトミ石油ストーブの中で、個人的に最もおしゃれだと思うのがClassic(クラシック)シリーズです。こちらもレインボータイプをベースとしたモデルですが、外観デザインが神秘的で非常におしゃれです。
特徴的な7色の炎に加えて、囲い部分がインテリア性をグッと高めています。和室でも洋室でも馴染むデザインコンセプトとのことですので、お部屋の主役となるのではないでしょうか。少し暗くした部屋の真ん中にClassicを置いて、優雅にバイオリンなどを弾いてみたいものです。
【アルパカ】アルパカストーブ(黒)
アルパカストーブは韓国製の石油ストーブで日本の販売店が扱っています。アルパカストーブの魅力はコンパクトさです。キャンプなどのアウトドアに持ち運びしやすいサイズ感で、専用のバッグまで用意されています。本体カラーはグリーンやレッドもあります。
石油ストーブというとどうしてもサイズ感がネックになりやすいのですが、コンパクトでおしゃれなフォルムが人気を集めています。
おしゃれな石油ストーブ|少し変わったモデルも
最近では、各社とも限定モデルとして石油ストーブを販売する事例が増えてきました。アニメとのコラボ商品だったり、オンライン限定数台のみのデザインモデルなど、毎年楽しませてくれます。2022年はどんな石油ストーブがリリースされたのか紹介します。
トヨトミ 対流型石油ストーブ 宿営暖房I型
トヨトミが長年に渡って自衛隊専用に納品していた石油ストーブを2022年についに販売しました。石油ストーブにストーブガードが固定されており、安全性と耐久性に優れた仕様になっています。カラーも陸上自衛隊の車両に使われる標準塗装色としているオリーブドラブ。自衛隊が好きなファンや、耐久性に優れたした石油ストーブが欲しい人には魅力的な商品です。
コロナ ばんえつ物語号コラボ SL-C57180
コロナは2022年に人気石油ストーブのSLストーブと、SL機関車「ばんえつ物語号」とのコラボストーブを発売しました。ばんえつ物語号の外観デザインを、黒いSLストーブをベースとして再現しています。JR東日本とのコラボということもあり、鉄道ファンには目が離せない商品であるかと思います。台数は1,000台限定で早急に完売したようです。
まとめ:トヨトミはおしゃれなモデルが多数!
少し前までは、石油ストーブというと少し古臭いイメージがありました。しかし、ここ数年の間におしゃれな暖房器具として人気を集めるようになりました。石油ストーブは屋外での使用は推奨していないですが、ガレージや倉庫などの半屋外での使用については電源が不要なので重宝するかと思います。
エアコン暖房や電気ストーブでは物足りないという人は、おしゃれな石油ストーブで新しい冬を送ってみてはいかがでしょうか。
石油ファンヒーターについてもおしゃれなモデルを厳選しておりますので、石油ストーブと一緒に気になる方はチェックしてみてください。