パナソニックの空気清浄機を検討している方に向けた記事です。パナソニックの空気清浄機はナノイーを搭載していることや、高級感あふれるデザインから人気が高いです。そんなパナソニックの空気清浄機の特徴や実際の評判、パナソニックの空気清浄機を選定する際のポイントを解説します。おすすめモデルの紹介もありますので、この記事を読んで参考にして頂ければと思います。
パナソニックの空気清浄機の特徴
空気清浄機を選ぶ際に、選択肢の一つに入るのがパナソニックではないでしょうか。日本の家電メーカーを代表するパナソニックです。パナソニックが開発する空気清浄機というだけで、品質・性能・デザインには特に不満はないという方もいると思います。そんな絶大な人気を誇るパナソニックの空気清浄機とは、どういった特徴があるのでしょうか。
ナノイー搭載
パナソニックの空気清浄機では、全機種にナノイーが搭載されています。
ナノイーとは、空気中にある水分に高電圧を負荷することで生成されるナノサイズの微粒子イオンのことです。高反応成分であるOHラジカルを含むので、様々な物質に対して作用しやすいイオンです。
ナノイーには大きく分けて7つの効果があります。菌・ウイルス、花粉、アレル物質、ニオイ、カビ、PM2.5、美肌・美髪に対して有効です。ナノイーは、OHラジカル量の違いによってそのレベルが異なります。スタンダードなのが「ナノイー」、ナノイーよりOHラジカル量が10倍多いのが「ナノイーX」です。更には、ナノイーを2倍にした「高濃度のナノイーX」も新しく開発されました。
高級機種になるほど、高濃度のナノイーが採用されていて、ボトムクラスのモデルにはスタンダードのナノイーが使われています。そして、パナソニックの空気清浄機のハイエンドモデルでは「高濃度のナノイーX」が搭載されました。また、ナノイーXが搭載された加湿空気清浄機は、日本アトピー協会推奨品として認定されています。(日本アトピー協会;推奨品マーク商品)
気流制御
パナソニックの空気清浄機は、運転モード毎による気流制御が特徴的です。機種によって異なりますが、汚れの種類に合わせて吸引モードを変更します。
特に高級機種に採用されている「3Dフロー花粉撃退気流」は、花粉の集じん力を効率化させる為に3次元的な気流で部屋全体を循環させます。花粉はハウスダストの中でも特に重い粒子なので、床へ落下する前に素早い集じん力が求められます。3Dフロー花粉撃退気流によって、従来比1.5倍もの集じんが可能となりました。
この他にも、ハウスダスト気流、PM2.5気流、ニオイ・けむり気流の3種類の気流制御技術を活用し、センサーで判別した汚れに対して最適な気流で空気清浄します。細かい仕様にまで空気清浄力の効率アップを追求しているのがパナソニックの特徴です。
パナソニックの空気清浄機の評判
パナソニックの空気清浄機は人気が高いですが、実際に使用した人からは様々な声が聞こえてきます。買って良かったという人もいらっしゃれば、ここは少し気になるという人もいます。これらの実際に使った人の意見や評判を簡単に紹介していきます。
良い評判
まずはパナソニックの空気清浄機を使用してみて、満足している方や良いと思っている人の意見を紹介します。多かった内容から代表して取り上げます。
メンテナンスしやすい
女性の方から多く聞こえてきたのが、お手入れがしやすいということでした。その評判通り、パナソニックの空気清浄機は掃除や洗浄などお手入れのしやすさにこだわっています。
定期的に掃除が必要なフィルターも、器具を動かさずに本体の前パネルを外すだけで取り外しが可能です。加湿機能付きに搭載されている加湿フィルターは、月1回ほど水で押し洗いするだけです。
給水タンクの取り外しも本体側面から簡単に外せます。給水タンクの中も定期的に洗う必要がありますが、広口になっていて手がすっぽり奥まで入るので、内部の洗浄も容易です。
メンテナンスがしやすいというのは、空気清浄機を正しく効果的に使う上で重要なポイントです。
運転音が静か
パナソニックの空気清浄機はとにかく運転音が静かだという意見も多いです。特に、他メーカーの空気清浄機から乗り換えた人が音が静かという感想を持つようです。
空気清浄機の運転音は、どのメーカーでも強モードで運転している時は大きいです。静音性が求められるのは、弱運転時の騒音値になります。就寝時は、弱運転やおやすみモードのような最弱運転で稼働させることが多いでしょう。パナソニックの空気清浄機は、弱いパワーで運転している際の音が比較的小さいようです。
寝室や勉強部屋での使用を考えている方は、運転音の静かさである騒音値を指標としてチェックすると良いでしょう。
デザインが良い
パナソニックの空気清浄機の外観デザインは非常に好評のようです。シックな落ち着いたデザインに満足している方が多く、ライバルのダイキンやシャープとは比にならないという意見も散見されました。
吸込み口が本体前側にあることで、壁にピッタリ寄せて配置することができます。その影響もあり、部屋の雰囲気を崩さずスマートな空間を演出できます。
空気清浄機は、部屋に置く家電の中でも本体サイズが大きい部類になるかと思います。スペースを圧迫せず、部屋の雰囲気とも調和できるのがパナソニックの空気清浄機です。
悪い評判
幅広い層からの人気が高いパナソニックの空気清浄機ですが、気になる点も少なからずあります。特に参考になりそうな内容を取り上げます。
価格が高め
既に購入を検討されている方はお気づきかと思いますが、パナソニックの空気清浄機は本体価格が比較的高いです。他メーカーのライバルと比べると、ダイキンとは全体的に同価格レベルですが、シャープと比較してしまうと、やはりパナソニックはちょっと高いなと思います。
というのもシャープは機種数が多い為、ボトムクラスのモデルは非常に安価な設定とすることが可能になっています。それに対し、パナソニックは機種数が少ないので低価格帯モデルにはそれほど力を入れていないように感じます。
パナソニックの空気清浄機を少しでも安く買いたいという人は、前年の型式モデルや生産終了した機種が販売されていれば狙い目です。基本的に最新モデルは従来モデルよりも性能が上がっていたり、機能が改善されたりしていますが、新旧モデルにそこまで大きな差はありません。それがパナソニックなら尚更のことで、旧モデルであろうと高品質かつ高性能な空気清浄機ばかりです。もし、型落ちモデルが安く販売されていれば、簡単に仕様を確認した上で購入するのもおすすめです。
空気清浄性能は普通
肝心の空気清浄力は、良くも悪くも『普通』という声が意外にも多いようです。これはナノイーの効果を含めた上での話ですが、シャープのプラズマクラスター搭載空気清浄機、ダイキンのストリーマ空気清浄機と比べると、集じん力やニオイ抑制効果が若干弱いのではと感じる人もいます。
また、世界的空気清浄機メーカーのブルーエアや、日本トップクラスの空気清浄力を有するcadoは、性能の高さを公式サイトで存分にアピールしているのに対し、パナソニックは性能についての訴求が控えめだと思います。
訴求の弱さと実際に使用した方の感想を踏まえると、空気清浄力は普通なのかなという考えに行きつきました。ただし、空気清浄機の効果は一概に比較できるものではないので、使用環境によっても変わってきます。これについては実際に自分の部屋で使ってみないと分からない部分が多いので、鵜呑みにするのは避けた方が良いかもしれません。
空気清浄力が世界最強をうたう空気清浄機もあります。世界最強レベルの空気清浄機エアドッグについては下記記事で解説しているので参考にしてみてください。
パナソニックの空気清浄機の選び方
既に紹介しましたが、パナソニックは加湿機能付き空気清浄機とスタンダードな空気清浄機の2つの種類があります。更に、除菌脱臭機のジアイーノという選択肢もあります。数あるモデルの中からどのように選べば良いのかポイントを挙げていきます。
◎一般的な空気清浄機の選び方については、他の記事で解説していますのでご参照ください。
加湿機能で選ぶ
まずは、空気清浄機として加湿機能が必要なのかどうかがポイントになります。
パナソニックの空気清浄機のラインナップでは、加湿機能付きの空気清浄機がほとんどです。加湿機能があっても無くてもどちらでも良いという人であれば、とりあえずラインナップの多い加湿機能付き空気清浄機を選べば良いです。
但し、空気清浄機に限らず加湿機能の難点としては、加湿フィルターのメンテナンスに手間が掛かってしまうということです。加湿器と同様に水を扱うことになるので、定期的なメンテナンスが必須となります。日常的なメンテナンスが面倒な人は、加湿機能が無い空気清浄機を選ぶ方が良いかもしれません。
空気清浄機とは別に加湿器で加湿するという人も多いかと思います。そんな人には加湿器のおすすめもまとめているので、参考にしてみてください。
適用畳数
次に、使用する部屋の大きさに適した能力の空気清浄機を選びましょう。実際の部屋の大きさよりも少し大き目の能力を持つモデルを選ぶのがベターです。その際には、適用畳数として能力の目安が表記されていますので、確認した上で購入しましょう。
空気清浄機の能力が部屋の大きさに対して大き過ぎても何も悪いことはありません。むしろ大き過ぎる方が短時間で部屋全体の空気を清浄することが可能なため、予算やスペースに余裕がある方はとにかく能力が大きいものを選ぶと良いです。
また、空気清浄運転時と加湿空気清浄運転時で適用畳数が若干異なりますので、製品仕様を見る際は自身の使用方法に応じた適用畳数を参考にしてみると良いでしょう。
ナノイーの濃度
パナソニックの空気清浄機ならではのポイントがナノイーです。ナノイーは、OHラジカルというイオン濃度の違いによって、高濃度ナノイーX、ナノイーX、ナノイーの3つに分けられています。OHラジカルが多い方がナノイーとして期待される効果が大きいので、アレル物質の抑制やニオイ抑制など、ナノイーの効果を存分に感じたいという方はナノイーXもしくは高濃度ナノイーXを選択するべきです。
ただし、どのナノイーが採用されているかはモデルのグレードによって決まっている為、スタンダードクラスにナノイーXが搭載されていることはありません。「絶対ナノイーXが良い!」という人は、価格は少し我慢してハイクラスのモデルを選ぶしかありません。
ナノイーもしくはナノイーXが、どういった花粉やアレル物質に対して効果が期待できるかは、パナソニックの公式ホームページにあるナノイーの比較表から参照してみてください。
また、新型コロナウイルスなどの浮遊ウイルスに空気清浄機は効果があるのかどうかを解説した記事もあります。気になる人はチェックしてみてください。
スマホアプリ連携
パナソニックでは、「ミルエア」という専用アプリがあります。ミルエアアプリとの連携に対応している空気清浄機と対応していないものがありますので、ミルエアを利用したい場合は対応しているかどうか確認しましょう。
ミルエアでできることは、自分好みの運転が設定できたり、外出先からでも遠隔操作ができたりします。部屋の空気の汚れ状態を可視化することもできますので、その時々に応じた運転モードに変更することもできます。
また、アプリを介してメンテナンスのサポートをしてくれます。内部の手入れが必要な時期にお知らせしてくれるので、うっかり手入れを忘れてしまい汚れたまま運転してしまうという最悪の事態を避けることができます。
これらのように、空気清浄機を最大限効率的に使用していきたいという方は、ミルエアが対応している機種を選ぶと良いでしょう。
パナソニック以外にもダイキンの空気清浄機を下記記事で解説しています。合わせて参考にしてみてください。
パナソニックの空気清浄機ラインナップ
パナソニックの空気清浄機には、加湿空気清浄機、空気清浄機の2種類があります。モデル数はそこまで多くはありませんが、2023年1月時点のラインナップは下記表のようになります。
F-VXV90 | F-VXV70 | F-VXV55 | F-PXV60 |
---|---|---|---|
加湿付 | 加湿付 | 加湿付 | 加湿無し |
高ナノイーX | ナノイーX | ナノイー | ナノイー |
~40畳 | ~31畳 | ~25畳 | ~27畳 |
モデル数は加湿機能付きの空気清浄機が多く、パナソニックの主力となっています。スタンダードタイプの空気清浄機もありますが、乾燥を気にする日本人の生活スタイルからは加湿機能付きが一番選ばれやすいのではないでしょうか。
加湿空気清浄機 F-VXV90
種類 | 加湿機能付き |
空気清浄の適用畳数 | ~40畳 |
最大加湿量 | 930mL/h |
ナノイー濃度 | ナノイーX(48兆) |
アプリ「ミルエア」対応 | 対応可 |
パナソニックの空気清浄機の中でフラグシップに値するモデルです。カタログやCMでもパナソニック空気清浄機の顔として扱われています。カラーリングは、木目調とホワイトの2色展開です。
「3Dフロー花粉撃退気流」と「高濃度ナノイーX」のWテクノロジーによって、部屋に侵入する花粉を徹底的に除去して抑制します。花粉やハウスダストが溜まりがちな床上30㎝にある空気吸い込み口からパワフルに吸引し、3Dフロールーバーによって部屋の遠くまで風が届きます。
また、外観デザインが美しいのも特徴です。部屋のインテリアに調和するカラーとキュービックフォルムが高級感を醸し出します。単なる空気清浄機ではなく、見た目のデザインにもこだわりたい人には最適です。
加湿空気清浄機 F-VXV70
種類 | 加湿機能付き |
空気清浄の適用畳数 | ~31畳 |
最大加湿量 | 740mL/h |
ナノイー濃度 | ナノイーX(9.6兆) |
アプリ「ミルエア」対応 | 対応無し |
F-VXV90に次ぐハイクラスモデルです。ナノイーについては、通常の「ナノイーX」なのがF-VXV90との主な違いになりますが、基本的なスペックはF-VXV90と同様になります。カラーリングは、木目調とホワイト、ブラックの3色展開です。
ナノイーの違いと適用畳数がわずかに小さい分もあり、F-VXV90に比べて少し価格が安くなっています。高さと幅は同じですが、奥行き寸法が30mmほど小さいので、F-VXV90までは要らないという方にはF-VXV70がおすすめです。
加湿空気清浄機 F-VXU55
種類 | 加湿機能付き |
空気清浄の適用畳数 | ~25畳 |
最大加湿量 | 500mL/h |
ナノイー濃度 | ナノイー |
アプリ「ミルエア」対応 | 対応無し |
F-VXU55はパナソニック公式HPでは既に生産を終了していますが、Amazonや楽天市場などでは在庫が無くなるまで販売を続けています。その為、旧式ということで価格は安く購入できるので欲しい人は早めに購入しないと売り切れてしまいます。当モデルは寝室での使用を想定した空気清浄機です。寝室モードを搭載しており、寝る前は花粉やハウスダストなどをしっかり空気清浄しますが、寝ている最中は静かに運転します。カラーリングは、ホワイトとブラックの2色展開です。
加湿空気清浄機 F-VXU40
種類 | 加湿機能付き |
空気清浄の適用畳数 | ~18畳 |
最大加湿量 | 350mL/h |
ナノイー濃度 | ナノイー |
アプリ「ミルエア」対応 | 対応無し |
F-VXU40も2022年で生産終了したモデルですが、家電量販店やECサイトでは購入することができます。このモデルは静音化に注力した空気清浄機で、運転音による勉強や読書の邪魔をしない勉強モードを搭載し、子ども部屋や書斎などに最適なモデルです。スタイリッシュな形が人気で、カラーはシルバー色のみです。
空気清浄機 F-PXV60
種類 | 加湿機能無し |
空気清浄の適用畳数 | ~27畳 |
ナノイー濃度 | ナノイー |
アプリ「ミルエア」対応 | 対応無し |
加湿機能が無いスタンダードな空気清浄機です。設置面積がわずかA4サイズほどというコンパクトさが特徴です。本体もスリムなので、壁にピッタリ設置すれば、動線の邪魔にもなりません。カラーはホワイトとブラックの2色展開です。空気清浄機に加湿機能は不要という人におすすめです。
他に除菌脱臭機も
パナソニックでは、空気清浄機の他にも除菌脱臭機も扱っています。次亜塩素酸を使用した「ジアイーノ」という名前の空間除菌脱臭機です。最近は広告で頻繁に見かけることが多いと思います。このジアイーノは、人気のあまり生産が追い付かず一時的に販売を中止していました。具体的な販売時期については、売れ行き等で変わりますので詳細はパナソニックの公式ホームページをチェックしてください。
除菌脱臭機も空気清浄機の一種ではありますが、厳密には原理や目的が異なります。詳細については、別の記事でまとめていますので、気になる方はご参照ください。
まとめ
パナソニックの空気清浄機についてまとめましたが、「パナソニックなら絶対信頼できる」と考える人も多いのではないでしょうか。日本を代表する家電メーカーですので、パナソニックの空気清浄機は今後も引続き人気を集めることと思います。
ラインナップ数はそれほど多くはありませんが、新型コロナウイルスの影響もあり、空気清浄機については更なる拡充を行っていくのではないかと思います。新規で購入する場合や買い替えの場合でも、選ぶ際にポイントとなる項目については良く確認してから購入することを推奨します。
パナソニックの空気清浄機で快適な生活を送りましょう。
他にも、シャープの空気清浄機について紹介・解説している記事がありますので併せてご参照ください。